【 売れる営業 】実務営業コンサルタント 島田安浩 アクト株式会社代表

「営業紙芝居×顧客LTV最大化」実践講座 
営業実務コンサルタント島田安浩が「営業で悩む人を無くす」ために情報発信

『売込みから商売へ』

2013年07月05日 09時53分10秒 | Weblog
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 No1049) 『売込みから商売へ』
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■ 「安くなります!」って、ヒドイもんですよ。
  
  昨日、お客様と話していると、そう言われました。
  
  「何がですか?」と聞くと、

  「電話機の売込って、そうやって電話してくるんです。
   まあ、騙されたうちが悪いんですが、結局、高いリースを
   組まされたんです。」

  そう言いながら、明らかに怒った顔をされていました。
  なぜか、私は、

  「申し訳ございません」と、謝っていました。

  別に当社が販売したお客様ではないですが、
  同じ業界の営業マン、しかも知っている会社の
  社員のことを言われているので、
  反射的に謝っていました。

  そんな話を聞くと、悲しい気持ちになります。


■ 今日も別のお客様と話していると、

  「安くなる!って、電話があるんだよな~、どうにか
   ならないかな~、仕事の邪魔なんだよね~」

  同様に、電話機の営業マンが毎度毎度電話してくるそうです。
  これまた、

  「スミマセンね~」と反射的に、謝ってしまいました。


■ 売込営業をするなとは言わないけど、
  アプローチでオーバートークを言うのは、
  この時代にどうなんだろうと、思ってしまう。

  そんな言い方したら、余計に話しも聞いて貰えないし、
  目的である電話機をリースで導入もしてくれないように思う、
  いい加減に気付いたほうがいい。
  そう思う。


■ 私は、通信機器販売の業界で28年生きてきた。
  だから、なかなか、外からの視点で見ることが出来なかったけど、
  最近やっと、外からの視点で見ることが出来るようになってきた。

  そうやって、他の業界からの視点で見ると、

  「やっぱり変だよ通信業界!」

  そう、そう思えるわけです。

  業務用のビジネスホン、複合機が変なんだよね、
  リースという特殊な契約のお陰なんだけど、
  5年とか7年で切り替える。
  しかも、安くなるとか言われて交換するわけだけど、

  机も書庫も時計も車も、その他のものも、
  まだ十分使えるものを買い替えはしないじゃないか、

  まあ、パソコンは速度が遅くなったりするので、
  交換するけど、それでも、まだまだXPユーザーは
  腐るほどいるわけで、10年近く使っている人も多い。

  なんで、通信業界だけ、交換させるために、
  オーバートークや誤解させる話しをして、
  機器売りをするんだろうか?

  まあ、そうしないと会社が回らなくなるからなんだけど、
  そんなことして会社を回すって、「変」な業界だ!
  自分もその業界にいたけど、改めてそう感じる。

  壊れたら、中古でも、新品でも好きなのを買えばいい、
  リースにする理由がさほどないわけです。
  壊れてなければ再リースで使うか、リース会社に交渉して、
  買取処理をしてしまえばいい。

  「安くなります!」

  と言うような、電話でお客様に誤解を与え続けては、
  業界自体が存続できなくなる。
  そういう、売込は止めて欲しい。


■ 僕は、最近、商売に関して考える事が多くなりました。
  いろんな商売があります。
  そのなかで、「通信機器販売」って、どうなんだろう?
  俺がやってきた仕事って何だったんだろう?
  そう考えると、

  NTTが民営化するという、特需によって膨れた業界で、
  レンタルをリースに交換して、爆発的に売り上げた業界です。

  そんな会社が全国に沢山できたわけなんです。
  ところが、一巡すると仕事がなくなります。
  それでは困るので、リプレイス市場を作り上げたわけです。

  リースが満了する前に、解約して交換する手法です。

  以前組んだリース料が高いと、安くなることもあります。
  これも、バブル当時は問題無かったけど、バブル崩壊後、
  不景気になり、交換するお客様が減少した。

  これを救ったのが、ISDN回線の出現でした。
  1本で2本使える線で、当時のアナログ回線より、
  通信スピードが格段に速く、それを、お客様に薦めた。

  もちろん、お客様は速くなって安くなるので、
  みなさん導入されるのですが、それと同時に、
  電話の交換を薦めたわけです。
  まあ、回線で安くなった分で、電話を交換しましょう!的な
  話しが出来るようになったのです。

  これが爆発的に売れました!

  次に、ADSLやIP電話が出て、
  最近はひかり回線になったわけです。

  インフラ交換はイイことですが、
  それと一緒に、機器交換を薦め、リースで切り替えるので、
  お客様はその度に、リースを組み替えられて、
  考えてみると、今まで一体いくら電話機に払ったんだ~!!と
  怒りたくなるぐらいの出費をさせてきたわけです。

  まあ、冷静に考えるとヒドイものです。


■ 「売れればいい」「儲かればいい」

  そんな、企業体質が、業界体質が作り上げてしまったように
  感じます。

  このままで、いいわけが無いのです。
  この業界は、このままでは長続きしません。
  冷静に考えて、そう思うわけです。

  お客様主体の考え方に変えること、
  そして、収益方法を大きく見直す必要があります。
  リース販売に頼る手法からの脱却です。

  非常に難しいことかもしれないけど、
  そういう岐路に立たされている。
  俺は、そう思うし、新たなビジネスモデルを構築しつつあります。

  まあ、すぐに利益がバンバン上がるモデルではないけど、
  地域に根ついて、お客様と共に成長できる。
  そんな仕事が出来る。
  そう思えるように成ってきました。



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  アクト株式会社 代表取締役 島田 安浩

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