【 売れる営業 】実務営業コンサルタント 島田安浩 アクト株式会社代表

「営業紙芝居×顧客LTV最大化」実践講座 
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『声がききたい、…』

2011年08月11日 08時31分15秒 | Weblog
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 No836) 『声がききたい、…』
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■ もうすぐ、お盆です。
  被災地では、お骨の無いまま、
  葬儀をされたりしているようです。

  TVでみていて、非常につらいです。…


■ 母が亡くなって、4年過ぎました。
  長男が産まれる3ヶ月ほど前でした。

  「いい子が産まれるといいね」

  そう言っていた声が、まだ、耳に残っています。


■ たまに、

  声がききたいという衝動にかられます。

  もう、きけないとわかっていますが、
  電話をして、

  「ハ~イ、…」

  と、でてきて会話をしたいという
  そんな衝動にかられるのです。

  別に用事はないです、
  ただ、声がききたい、
  話を聞いて貰いたい。


■ 高校3年の3学期から東京に住んでいました。
  美術の予備校に通って、受験準備と受験をしていました。

  最初は、三畳一間の共同トイレ風呂無しに2ヶ月住んで、
  受験をしました。

  浪人生活が決定してからは、六畳一間共同トイレ風呂無しに
  引っ越しました。

  親離れしていたつもりでしたが、よく、家に電話していました。
  公衆電話でおふくろ宛に電話をして、何を話すわけでもなく、
  たわいもない話をしていた気がします。

  家に電話を入れたのは、…たぶん大学生になってから?だったように
  記憶しています。
  おふくろが電電公社に勤めていたので、全部やってくれたように
  記憶しています。

  電話がついてからは、あまり電話をしなくなったように記憶しています。
  親がかけてくれていました。

  面倒臭そうに電話にでて話していた感じでした。

  就職してからも、電話をかけることはほとんどなかった、
  でも、たまに声がききたくなる。

  甘えん坊ですね!

  男はみんな甘えん坊なのかもしれません。
  母親や、恋人や、奥さんに甘えて
  どうにか、表で恰好をつけている、
  それが男のように感じます。


■ ただ、おふくろは男にとって、特別な存在です。
  いつもは、どうでもいいのですが、何かあると
  話をしたい、声をかけてもらいたい。

  自分の体の一部のような、
  根底で心を支えてくれているような、
  そんな存在です。

  昨日、風呂上りに、フッ!とおふくろの声がききたくなりました。
  
  22-2482

  これが、今はもうつながらない、実家の電話番号です。
  一体何回ここに電話をしたんでしょう、
  電話をすると、ときに親父が、

  「ハイハイ、」と出てきました。

  あまり親父とは話をしないで、おふくろに代わってもらいます。
  結局、携帯電話は持たないまま逝きました。


■ 実は、おふくろの声が家の留守番電話にはいっています。
  
  「今から帰ります」

  不可思議なのですが、そう録音されています。
  なぜ?不可思議なのかというと、
  当時、親父も亡くなっていて一人暮らしだったおふくろが、
  なぜ?自分の家に電話をして、

  「今から帰ります」

  と、録音したのか?

  意味がわかりません。
  録音できるかどうか試してみたのか?
  親父がいると勘違いして言ったのか?

  今となっては分かりません。

  でも、この声を聞くと、
  なんか懐かしくて嬉しいわけです。

  「今から帰ります」

  『帰ってこいよ!』そう思います。
  亡くなってから一度もでてきません。
  たまには、顔を見せろ!
  そう思ったりします。

  まあ、成仏している証拠なのでしょう。…


■ 「声を聞きたい」

  そう思っている人は多いと思います。
  私みたいに、病気で親を亡くしている人間ですら
  そう思っています。

  未だに、ご遺体が見つからない、
  お骨が無い、…
  そんな皆さんは、

  一声だけでいい、声を聞かせて!

  そう思われているんじゃないかな、
  と、思うと、涙が溢れてしまいます。

  
■ 「区切りをつけて、…」

  そう仰っていたかたがTVに映されていましたが、
  区切りなんかつかないでしょう、
  忘れられる訳がない!!

  思いだすだけで、胸が苦しくなるでしょう、
  涙がこみ上げてくるでしょう。…

  つらく、悲しい、そんなお盆を被災地の方々が
  迎えようとされています。

  
■ 何もできないです。

  そんなTVの映像をみて、
  おふくろを思い出し、

  声がききたくなりました。…




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