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ユニセフ

2019-03-27 00:27:06 | 報道の在り方
TVでは盛んにユニセフの寄付をお願いする宣伝が流れます。
マンスリーサポート・プログラムと称して「生まれてまだ7か月のウマラは、深刻な栄養不良におちいっています。彼の腕周りはわずか9cmしかありません。」そして 「例えば毎月3,000円のご支援は、子どもたちを栄養不良から救う栄養治療食73袋分になります。」

栄養失調の子が多数いてかわいそうな状況です。
ですから、マンスリーサポートではありませんが、私も寄付したことがあります。

ところが日本ユニセフ協会の2017年度収支報告概要では次のようになっています。

経常費用計  18,171,741,749円で、その内訳は以下のとおりです。
ユニセフ本部への拠出金 80.9% 14,700,000,000
募金活動事業費12.52% 2,275,820,379
本部業務分担金3.99% 725,729,247
普及宣伝事業費1.97% 357,239,915
啓発宣伝地域普及事業費0.58% 105,296,766
国際協力研修事業費0.04% 7,655,442

8割以上がユニセフ本部(国際連合児童基金)への拠出金だったのです。
日本ユニセフは、日本の困っている子供への支援ではなくて世界の困っている子供への支援である点については注意が必要です。

ただ、本部は、国連機関で、日本ユニセフは民間団体であり、日本ユニセフに募金した場合には20%程度の管理費が日本ユニセフのものとなります。ユニセフに募金が渡る募金額が少なくなります。
WWFジャパンよりは、割合が20%程度なのでマシかもしれません。

それではユニセフ本部(国際連合児童基金)の2017年度活動はどのようになっているのでしょうか。
支出総額は58億3,500万米ドル
内訳は次のとおりです。

開発支援事業費 52億9,700万ドル(90.8%)
管理・運営費 3億3,700万ドル(5.8%)
民間部門との連携やパートナーシップなどの事業 1億5,500万ドル(2.7%)
設備投資などの特別目的事業 4,000万ドル(0.7%)
国連の開発支援に関わる連携調整 700万ドル(0.1%)

9割以上が、保健・教育・保護・栄養などの分野の開発支援事業費です。その詳しい内訳は公開されていないようです。

一生懸命「つなぐよ子に」の宣伝を行っているのは、貧しい子らへの支援となっている一方で、寄付金が増えれば、日本ユニセフの取り分も増えるということですから、盛んに宣伝しているのですね。

ただ、私は、海外募金より、まずは、いまだに困っている日本の災害支援のほうに協力したいところです。


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