韓国人に生まれなくてよかった

「韓国人に生まれなくてよかった」（悟空出版、2017年6月）の著者である武藤正敏さんは、
元在大韓民国特命全権大使で、現在は韓国通の外交経済評論家です。
口調は優しく温和で、韓国に対して比較的理解ある心情をお持ちのようです。

それでもなお、この本のタイトルにあるように現在の文在寅には失望しているようです。

一番心配しておられるのは「文在寅クライシス」です。

というのも、武藤氏は、韓国人のいい面も十分に熟知していますが、文在寅を感情に赴くまま大統領にしたのは、韓国人の悪い面であるとして、仕事や結婚に対する希望を失い、現状の不満をぶつけるところがない韓国人は、このままで推移すれば、反日を声高に叫ぶしかなくなってしまうと説いています。
日韓両国にとって最小限の危機でとどまれるかどうか不安のようです。

この本が出版されてから２年経過した現在、文在寅は、北朝鮮にも、中国にもあてにされなくなっています。アメリカにも見放され、もはや、この不満は日本に向けるしかないでしょう。

日韓の関係は、武藤氏が予感したように「文在寅クライシス」が起こってしまった状況です。
もはや文在寅政権では何の良い進展も望めないでしょう。
次期政権が保守政権であれば、また日韓の関係が少しは良くなるのではないかと思います。
ただ、今度は日本側が嫌韓になっていますから日本国内の世論が戻るのに時間がかかることになります。

これだけ、韓流ドラマが見られ、K-popが聴かれているのに、すでに、韓国へ訪れる日本人の観光客は減りつつあります。
というよりも韓国への外国人観光客数が減少しています。
理由は、「高い」、「汚い」、「特色がない」、「サービスが粗雑」だからですが、要するに魅力が無いのでしょうね。
これに対して、日本への外国人観光客数は、この５年間で倍増しており、こうした数字をみても嫌韓が進み日本への魅力が膨らんでいるように思います。

誠実でない国は嫌われるということです。
最初に示した本のタイトルになるわけです。