「道の駅 コスモール大樹」だより

北海道南十勝の「道の駅 コスモール大樹」の職員が独断と偏見で勝手に発信をする道の駅情報です

12時間の計画停電がお迎え

2006-09-14 10:00:08 | hirokoのガーナ通信
ガーナ通信 第1回

やっとパソコンに向かうことができました。
ガーナに戻って3日目。
今日も、朝から2回目の洗濯・掃除を同時にして、洗車もしました。
もぉ~、クタクタです。
あぁ~~~、お腹もすいたにゃ~。

8月30日15:30、殆ど予定通りの時間に成田を発ちました。
今回のエジプト航空のフライトは、予想以上に混んでいました。

私はいつも通路側の席を取るのですが、今回は隣の窓側の席に、ナイジェリア人のス
ポーツ記者デリがいてくれたお蔭で、カイロまでの13時間半は会話が弾み、なかな
か楽しい旅となりました。

日本にいる間全く知らなかった(そう言えば、アメリカのMBAでプレーしてるあの
小柄な日本人プレーヤーが何かの番組でインタヴューを受けてました)のですが、日
本を会場にバスケットボールの世界大会が開かれていたのですね。
ナイジェリアチームも参加していたそうで、デリはその取材で来日したのだそうです。

黒い肌を見ると、ついついホッとしてしまう私。
自然と”仲間”意識が湧いてくるのです。

カイロのトランジットホテルに向かう時も、周りは全部ナイジェリア人。
頼んでもいないのに、デリは7:00にモーニングコールをくれました。
だのに、朝ごはんのビュッフェに行ったのは、私の方が早かった。
4人がけのテーブルで、3人のナイジェリア人と一緒に朝ごはんを食べました。
もう彼らは、私の”友達”です。

カイロからの飛行機がアクラに着いて、私が先に降りるとき、彼らは「友達、頑張っ
てね。私達も頑張るよ」(彼らは日本に数年住んでいるので、日本語ができるので
す)と手を振ってくれました。

飛行機が着陸するや否や、私は携帯電話の電源を入れ、お迎えに来てくれることに
なっているバレンティーナ(隣の隣に住んでいるロシア人の友達です)に電話を入れ
ました。

到着ロビーを出ると、バレンティーナが待ち受けていてくれて、「お帰り、淋しかっ
たよぉ」と私を抱きしめてホッペにキスをしてくれました。
なんと、一家でお迎えに来てくれていたのです。
ガーナ人の旦那のベンが運転して、2人のやんちゃぼうず達は、久々に会う私に
ちょっぴりてれた様子で後ろの座席に座っていました。

「そうそうヒロコ、悪いニュースがあるわよ。アコソンボダムの水位が低くて、12
時間の計画停電が始まったの。今日は、家のエリアが停電よ
「ひぇ~!! いきなりこういうお迎え?! ガーナだもんなぁ」

鍵穴に鍵を差し込むのに少々てこずったのものの、ガーナの我が家に無事到着。
真っ暗な中でもローソクの位置はしっかり分かっているので、すぐに灯をともすこと
ができました。
しかし停電じゃ何もできません。
家に無事に着いた電話だけ入れ、ベッドシーツを取り替えて、即刻眠りにつきまし
た。

5:30に目が覚めました。
依然停電は続いています。
しかし、殆ど6:00ピッタリに電気がきました。
すぐに洗濯機を回しました。
残していった洗濯物と、土埃をかぶったソファーのカバーやテーブルクロスなどなど。
3ヶ月以上も家を空けると、いくらしっかり戸締りしていても土埃がたまりにたまっ
ています。
床は、2度拭いても泥水です。
これが、ガーナの本当にイヤなところ。

とにかくこの土埃のせいで、物が汚れるし傷むのです。
これに暑さが加わるので、更に傷みはひどくなります。

大事なパソコンやテレビなどの電化製品は、使用しない時はいつも布をかけています
し、我が家は至るところ大判のハンカチやバンダナなどの布がかけられています。

とりあえず家の中の掃除を終え、ホテルをやってる友達に預かってもらっていた車の
様子を見に出かけました。

帰る前にバッテリーの調子が悪かったのですが、案の定、完全にダメになっていまし
た。
ホテルのピックアップのバッテリーを借り、ドライバーさんに付き合ってもらって
バッテリーを買いに出かけました。
予算よりずっと安く(1万円くらいはるだろうと思っていたら6,500円くらいで
買えたのです)新しいバッテリーを買うことができました。
3ヶ月の保障期間もついていて、タダで1ヶ月に一度チェックもしてくれるとのこ
と。

ホッとして友達のホテルに戻ったら、な・な・なんと、ラジエターから蒸気が。。。
すぐにホテルの友達の車を修理をしてるメカニックのエンクルマのところに持って
いったら、ラジエターごと取り替えないとダメってことに。
バッテリーが終わったと思ったら、今度はラジエターだなんて。
エンクルマのところで働いてるヴィンセントとはずしたラジエター抱えて、タクシー
で中古部品街のアブソーカイへ。

ガーナに戻った翌日に、まさかアブソーカイにいくハメになるとは・・・
しかも、金曜日でものすごい渋滞。
トホホホホ・・・・・
ヴィンセントが中古のラジエター売り場を良く知っていたお蔭で、難なく同じサイズ
のラジエターを手に入れることができました。
650,000セディを480,000セディに値切るのにも成功!!

しかし、さすがに疲れがでてきました。
再び1時間以上の道のりをタクシーに揺られ、こっくりこっくり居眠りしながらエン
クルマのところに戻りました。

20分ほどでラジエターを取り付けてくれ、問題解決!!
「ありがとうエンクルマ!!」
「マダム、でも、オイル交換した方がいいよ」
「OK、月曜日にまた来るよ」
「マダム、日本に帰ってたんだよね。オレ、日本のお金見てみたいな」
「よ~し分かった。ジャパンのお札、今度持ってきてあげるよ」

さ~て、これで全てめでたく解決したかと言うと。。。
じゃないのです。
なんと、いつの間にか、運転席側のサイドミラーが落ちてきてたのです。
そんなことってめったにあるもんじゃないですよね?
ホテルのドライバーさんが気付いて受け止めてくれたから良かったものの、そうじゃ
なかったら落ちてガラスはこっぱ微塵になっていたところ。
前にサイドミラーを直してもらったところに寄り、うう~ん、そんなんで大丈夫なの
かなぁとは思ったのですが、とりあえずニカワみたいなノリでくっつけてもらいまし
た。
指紋だらけになったけど家に帰って拭くことにしましょう。

さてさてこれで、万事めでたく終了かと終わりと思いきや、ま~だまだ用事はあった
のです。

まだ買って1年半しか経ってないのに、ガス漏れ状態になってたガスボンベの調節器
(ここではレギュレーターと言っています)を探さなくては。
時間も時間だったので、諦めかけていたのですが、帰る途中にあったガスの充填所で
手に入れることができました。
いやいや、なかなか完璧じゃないですか。
これだけガーナに戻った翌日にこなすとは。
我ながらあっぱれ!!
って、3ヶ月くらい家を空けたくらいでこんなに問題起きないのが普通なのですよね。

おっと、そう言えば1ヶ所だけ行けないところがあったのです。
インターネットのプロバイダのところに、契約の更新に行くはずだったのです。
電話で、半年分の金額を聞いていたのでちゃんとドルを用意していたのです。
仕方ない、翌日行くことにしましょう。
帰る途中バナナを一房買いました。
コーヒーとバナナの晩ご飯。
うう~ん、涙チョチョ切れるぅぅぅぅぅ。
やっぱりさっさと寝ることにしよう。

朝、起きて洗車してて新たなる問題発覚。
ゲ~~~ッ、パンク!!

昨日、空気が少ないから入れてもらってはあったんだけど、パンクだったのねぇ。
あたし、実は、ガーナにいるくせにタイヤの取替えできないのです。
ベンに頼むしかないなぁ。

お土産持ちがてら、空港にお迎えに来てくれたお隣さんへ。
「ベェ~ン、ちょっとタイヤの交換してほしんだけど、いいかなぁ」
「スペアあるの?」
「うん、あるある」
って、ウソばっかし。
「レレレレレ、スペアないわ」
ベンにパンクのタイヤを近くに修理工に置いていってもらい、後で、修理工を呼びに
行くことにしました。

そうそう、今日は、土曜日だけどプロバイダやってるかな~?
仲良しの経理のセラシに電話してみました。
オフィスは4:00までやってるけど、彼は今日は出てないとのこと。
そっかぁ、それじゃ~月曜日に行くことにするか。
そしたらセラシが、「昨日のうちに、インターネット繋いで置いてあげたよ」って。
「ま・ま・まじぃ? オオ、セラシ、マイフレンド、アイ ラブ ユー。サンキュー
 ベリー ベリー マッチよ~」
セラシ、何ていいヤツなんだ 君は。
月曜日に、お土産持ってお金払いに行くよ。

きっと私くらいなのでしょう。
半年分払って、1ヶ月分おまけでつけてもらう交渉なんてしてるのは。
セラシの粋な計らいで、お金を払う前にインターネット接続ができ、めでたくこの
メールをお送りできることとなったわけであります。

ブッシュ化した庭の草取りをしたら、帰る前に植えていった(コンポストしたと言っ
た方が正しかも)アボカドが芽を出していました。
塀のブーゲンビリアがこれまたうっそうと茂ったせいか、ちびっこい小鳥達と今まで
見たことのないお腹の真っ赤な鳥がツガイで姿を現しました。

仕立て屋のコフィ。
電力会社のソワ。
一緒にココアビジネスやろうって言ってるヴィンセント。
「お帰り」コールありがとう
落ち着いたら連絡するよ。

私の3ヵ月半振りのガーナ生活は、このように再開したのです。
家から持ち帰った歌舞伎揚げを頬張りながら。。。

米山 博子

2006年9月4日  8時20分受信



管理人から
遠いガーナからの通信第1回でした。

ガーナと日本の時差は10時間です。
日本の午前10時が
ガーナの深夜12時です。

通貨はセディーで
1ドルが9,000セディー
100円が7,500セディぐらいでしょうか。

それでは、ここで問題です。
下の地図はアフリカ大陸ですが、
ガーナはどこにあるでしょうか?




正解は次回に発表します。