横浜の建築設計事務所 コア建築設計工房のブログ

建築のこと、 横浜のこと、保育や福祉施設のこと、介護のことを表現します。

MUJI HOTEL GINZAへ行きました

2022年01月27日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の野上です。

無印良品のホテル、MUJI HOTELが面白かったです。

無印良品は、廉価でなく手が届かぬほど高価でなく、ちょうどいい価格。そして、機能的で素材感あるミニマルなデザインが特徴だと思います。
MUJI HOTELはそれが体現されていました。


↑入室してすぐ

鴨居と姿見の上端が揃っています。
細長い部屋の奥へのラインが強調されているようで、入るときの高揚が印象深いです。

暮らしの品を扱うお店だから、しつらえと建築がきれいに融合されているようで、完璧な空間でした。
例えば、まるで床の間に鎮座するようにコーヒーマシンが置かれています。↓

部屋の中の物も、引き出しの中の物も、全て居場所が決まっており、足し引きできない雰囲気でした。
コンセント収納スペースもありました。


↑コンセント収納


↑引き出しの中。うっかりコーヒーを淹れた後に撮ったので、一部欠けました…


↑部屋の中

また、IoT(モノのインターネット)も組み込まれており、カーテンが自動開閉し、Bluetoothで音楽が聴け、直接照明も間接照明も自由自在でした。

コンセプトが「和」の部屋だったようで、畳に床座と布団で、本棚には禅の洋書、廊下には枯山水のオブジェがありました。
コロナが落ち着けば、海外からの旅行者で賑わうだろうなと思いました。


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〒231-0013 神奈川県横浜市中区住吉町6-69 馬車道STビル5階 
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プラスチックの現状

2021年08月02日 | 環境問題

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の井下です。

 こどものころ(1980年代)、石油はあと30年で枯渇すると学校で教わりましたが、今現在でもまだあと50年は採掘可能であるとか、シェールガスがアメリカで量産されたり、メタンハイドレートが日本近海に埋蔵している(海洋エネルギー資源開発促進日本海連合HPより)とかで、技術開発は必須ですがしばらく化石燃料は枯渇することはないように思います。
そんな中、地球温暖化対策、CO2抑制、脱炭素の風が吹き、カーボンニュートラルではない石油関連からの脱却の流れは今や社会常識になっています。
建築でも大量に利用している石油由来の素材「プラスチック」の現状についてまとめました。

 プラスチックは原油の中から作られるものの極一部(原油全体の3%)です。
原油からは、LPガス、ナフサ、ガソリン、灯油、ジェット燃料、軽油、重油、アスファルトなどが取り出されます。
この内のナフサから、プラスチック製品、ゴム製品、繊維、塗料などが作られています。

▲原油からプラスチック製品ができるまで(日本プラスチック工業連盟HPより


 19世紀後半、アメリカで原油が採掘可能になった当初は照明用の灯油として使い、それまでの鯨油を駆逐していきました。
自動車の普及に伴いガソリンの需要が生まれ、発電や大型船舶の燃料として重油が使われてきました。
ナフサも化学製品、プラスチック原料として使われるようになり、原油を余すことなく使われました。
なので、プラスチックだけを減らしても無駄で、ガソリンも灯油も軽油も重油も全てを減らさなければ意味がないものだと思っていました。
しかし、調べてみると、国内のナフサだけでは化学製品の需要を賄えず、ナフサ単体でも必要量の6割を輸入をしています。
さらにプラスチック原料の樹脂も輸入をしています。
輸入量を減らすためにもプラスチックの減量に一定の意義があることが分かりました。


▲プラスチックの生産、リサイクル、廃棄の流れ(産業環境管理協会資源リサイクル促進センターHPより


 プラゴミは、マテリアルリサイクル(約23%)、ケミカルリサイクル(約4%)、サーマルリサイクル(約58%)の方法でリサイクルされ、一部は焼却・埋立処分(14%)されています。
マテリアルリサイクルは、ペットボトルから作業着を作ったり、発泡スチロールから文房具や日用品を作ったりしています。
きれいに洗って分別しないと再利用ができません。
ケミカルリサイクルは、化学的に分解して、コークス化、製鉄所で使う還元剤、ガス化、油化して、再利用しています。
多少の異物が混入していても再利用が可能です。
サーマルリサイクルは、焼却する時に発生する熱を利用したり、その熱で発電したりしています。
高い発熱量をもつプラスチックをエネルギー源としています。
CO2排出という観点からすると、サーマルリサイクルがそもそもOKなのか疑問もありますが、
無理にマテリアルリサイクルやケミカルリサイクルなどせずに焼却して熱回収する方が合理的に思います。
不法に海洋投棄などされてしまうよりかは確実に回収して焼却してしまった方が良いようにも思います。


 プラスチック削減を目指すのであれば、プラスチック製容器包装(使い捨てプラ)を全廃するなどの大ナタを振るわなければ何も変わらないと思われます。

▲一般廃棄物の中でのプラスチックゴミの割合(容積比)(環境省HPより

プラスチックの利便性に漬かっている現状では現実的には全廃は難しいですが、「バイオプラスチック」へ置き換えることで実現できそうです。
植物由来の原料で作られているプラスチック(バイオマスプラスチック、緑色エリア)と、土壌中などで分解されるプラスチック(生分解性プラスチック、青色エリア)があります。
できれば右上のエリア(植物由来かつ生分解性のプラスチック)へ移行し、更には海洋生分解性プラスチックに期待したいです。

▲バイオプラスチックのマトリックス(国際環境経済研究所HPより

 先日、小2の息子がふざけて「ちくわ」をストローにして牛乳を飲んでいました。
食べられるストローも有りかも!!と思いました。

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ついにできた!ロープウェイ!!

2021年04月21日 | 街づくり

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の宇都宮です。

ちょうど1年ほど前のブログ「みなとみらいにロープウェイ?!」という記事を書きましたが、ついに明日2021年4月22日に運行開始されるそうです!

運行前ではありますが、試運転等でゴンドラが動いているのを目にする機会がありました。


▲ 宙に浮いているゴンドラ


▲ 桜木町駅前の道路上空を渡るゴンドラ


▲ 桜木町駅前にできたロープウェイ乗り場

夕刻時で照明がついている状態で見たのは初めてでしたが、LEDで様々な色に光る卵型のゴンドラが宙に浮いている夜景は新鮮な気がします。

個人的にはみなとみらいの景色をロープウェイの鉄柱やワイヤーが景観を壊してしまうのでは。。。と少し残念な気持ちもありましたが、いつもと違う視点からみなとみらいの景色を見てみるのもよいかもしれません。
気になっていた運賃ですが、片道約5分間で大人¥1,000・子供¥500。往復で割引きもあるようです。
機会があれば乗ってみたいと思います。

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田園調布せせらぎ公園

2021年03月16日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある建築設計事務所・株式会社コア建築設計工房の清泉です。

大手を振って外出できない日々が続きますが、健康のためによく近場を散歩しています。
先日東急東横線沿線を歩いていた時にたまたま見つけた建物をご紹介します。


▲田園調布せせらぎ館



▲館銘板

田園調布せせらぎ公園・せせらぎ館ホームページ

多摩川駅の目の前にある「田園調布せせらぎ公園」のレストハウス「田園調布せせらぎ館」です。
設計は隈研吾氏で、外部のルーバーが真新しくきれいなので調べたところ今年の1月にオープンしたそうです。
池や小川が点在する自然豊かな公園のレストハウスなので、隈氏お得意の木製ルーバーが調和しています。


▲内観(1階)


▲内観(2階)

窓が大きく室内と公園のつながりが感じられます。インテリアも素敵で居心地の良い空間です。
木と金属のバランスが良く、緩急がついていて洗練された印象を受けます。
また、天井のルーバーから照明器具や感知器などが飛び出していないため、異物感がなくすっきりしています。


▲トイレサイン

浅草の観光案内所や滋賀県の図書館などもそうでしたが、サインが特徴的ですね。

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某スポーツセンター天井改修工事

2021年02月17日 | 工事監理

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の小川です。

基本設計から工事監理までを行った某スポーツセンターの天井改修工事が先日完了しました。
今回の天井改修では既存の体育室の天井が特定天井に該当しておりましたので、その部分を改修しました。
※ちなみに特定天井とは(脱落によって重大な危害を生ずるおそれがある天井)
 ・6m超の高さにある、面積200㎡超、質量2kg/㎡超の吊り天井で人が日常利用する場所に設置されているものとなります。
  (上記の条件が一つでも外れれば特定天井とはなりません)

改修方法を検討するにあたり
・特定天井の構造耐力上安全な構造方法とする事ができるか?
・天井面構成部材等の単位面積質量を2kg/㎡以下とする工法が可能か?

設計の流れとして既存の状況を調査し現況に適した方法での施工方法の検討を行います。新築の場合であれば構造耐力上安全な構造方法とする設計を行ないやすいのですが、改修の場合は躯体、ダクト、照明等が天井裏に既にありますので、天井面構成部材等の単位面積質量が2kg/㎡以下とする工法を選択しました。

工事の流れとしては
・棚足場を設置。
・既存の天井仕上げ、下地を撤去。
・改修する天井の工法にあわせて下地から組み直し。
・天井面構成部材等の単位面積質量が2kg/㎡以下の仕上の設置。

流れをまとめるとこのようになりますが、現場がはじまり下地を組み直す際に既存構造、電気設備、機械設備に支障物の有無が無いか有った場合にどのように対処するかに苦労をしました。ゼネコンの協力があり支障物問題が解決した後はスムーズに現場は進みました。(細かい事は日々ありましたが・・・)


▲棚足場の設置


▲棚足場上で既存の撤去


▲新しく下地を組み直します


▲仕上げ材を載せるTバー設置


▲完成

ゼネコン、工事業者の協力があり、コロナ禍の中でも無事に工事が終了しました。

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三菱電機 青空照明

2020年03月12日 | 建築材料・設備・工法

おはようございます。
神奈川県横浜市にある建築設計事務所・株式会社コア建築設計工房の清泉です。

数年前に開発されていた三菱電機の「青空照明」が商品化されたようです。
オフィスや病院向けということですが、テナントに入る保育園の内装工事などでは採光は満たしていても実際空が見えないということもままあり、
こういったものを使ってみると雰囲気が変わって良いかなあと思いました。

日本語版engadget.com(https://japanese.engadget.com/jp-2020-02-05-68.html)


<mark>href="https://japanese.engadget.com/jp-2020-02-05-68.html"></mark>青空照明<mark></mark>
▲三菱電機_青空照明

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研修旅行(佐川美術館・楽吉左衛門館@滋賀県守山市)

2018年12月07日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市の建築設計事務所・株式会社コア建築設計工房の伊部です。

今年の研修旅行で訪れた滋賀県守山市にある佐川美術館・楽吉左衛門館について書きたいと思います。

本館開館: 
1998
設  計: 竹中工務店・楽吉左衛門
施  工: 竹中工務店

今回の研修旅行で最初に訪れた建物で、お天気も良く、所員のテンションも高め。
周辺の景色とマッチした外観は、本当に美しい。


▲青い空にすーっと伸びる屋根の線が美しい


▲エントランスへ向かうアプローチ

池に囲まれて、水面からの光が杉板型枠で仕上げたコンクリートに映り、なんとも言えない雰囲気のアプローチからエントランスへ導かれます。


日本画の巨匠、平山郁夫氏の展示室は、ゆったりとした空間がとってあり、大きな作品の前には椅子も置かれていて作品を堪能できるようになっていました。

彫刻家、佐藤忠良氏の展示室では、実際に作品に触れることができるものもありました。

地下へと進むと陶芸家・楽吉左衛門氏の展示室。
地上とは全く違う世界観で、照明を極限まで絞った演出は、氏の茶碗に込めた魂みたいなものに触れたような感覚になり少し怖さをも感じさせます。


離れには、池に浮かぶ茶室もあります。


▲離れの茶室

拝観するのを
とても楽しみにしていたのですが、こちらは事前に申し込みが必要だったため残念ながら内部は見ることが出来ませんでした。


▲池の反対側から


畳のレベルは、水面と同じになっており、まさに自然の一部となってお茶をいただくのです。
あの空間に座ったらどんなふうに感じるのだろうと想像を膨らませつつ、次の目的地へ向かいました。

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川崎が誇る偉人、岡本太郎。

2018年11月09日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある建築設計事務所・株式会社コア建築設計工房の伊部です。

私が住む川崎市が誇る偉人、岡本太郎。
多摩区には、岡本太郎美術館があります。設計は、久米設計さんです。

岡本太郎さんの作品は、自分が年齢を重ねるごとに感じ方がすごく変化してきました。
昔はあまり興味がないに近かった(失礼な言い方ですみません)のですが、今とても気になるのです。
不思議な魅力に今更ながらひきつけられています。

芸術の秋、
久々に美術館に足を運ぼうかと思ったら、素敵な企画展をやってるようです。




イサムノグチの「あかり」シリーズも大好きで、我が家の和室にも「あかりシリーズ風」照明を取り入れています。

時間を作って是非行ってみたいと思っています。

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1番を目指して

2018年10月16日 | 展覧会・アート・本


おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の長谷川です。

現在、神奈川県立近代美術館・葉山館で行われている「アルヴァ・アアルト展 もう一つの自然」を
鑑賞してきました。
展示会では数多くの原図と模型、実際の建物で使用された取手やタイル、彼がデザインした照明、テ
ーブル、椅子、花器、衝立等が展示されていました。

フィンランドの代表建築家と言われるに相応しい作品の数々ですが、代表つまり1番になるために、
その優れたデザイン性の前にある戦略があったそうです。それは名前です。彼の本名はヒューゴ・
アルヴァ・ヘンリック・アアルト。頭文字はH・Aになるわけですが、名簿で調べた時に1番最初に
くるA・A表記になるようにアルヴァ・アアルトとしたそうです。1番を目指す強い意志を感じます。


▲企画展覧とは別室に特設コーナー「アアルト ルーム」があり、代表的な家具が体感できる様に
 なっています。 これはフィンランド家具ブランド・アルテックの『STOOL60』


▲「アアルト ルーム」内の展示  手前にアルテック『ARMCHAIR400』 奥にはアアルトの写真
  ARMCHAIR は曲で全体を支えているので、背もたれに深く座ったとき気持ちよくしなり、リラッ
  クスできます。

「アルヴァ・アアルト展 もう一つの自然」
  神奈川県立近代美術館 葉山館にて 
2018年11月25日日曜までです。

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省エネ適合判定・届出について

2018年10月12日 | 建築基準法・関係法令

 おはようございます。
 神奈川県横浜市にある建築設計事務所・株式会社コア建築設計工房の伊部です。

 近年、地球温暖化、オゾン層の破壊、廃棄物問題など、様々な環境問題が大きく取り上げられ、大量生産・大量消費の従来型の
社会システムから、持続可能な社会システムへの転換が迫られています。
住宅・建築物で消費されるエネルギー量は、国のエネルギー消費の約1/3を占め、他部門と比べ過去からの増加が顕著であり、
今後2030(平成42)年
までに業務・家庭部門のCO2排出量の約40削減を目指す取り組みがされています。

 住宅・建築物におけるエネルギー消費量削減のためには、住宅・建築物の整備に際して省エネ性能の確保を求めることが
特に有効であることから、
新たなエネルギー基本計画では、「規制の必要性や程度、バランス等を十分に勘案しながら、
平成32年度までに新築住宅・建築物について段階的に省エネルギー基準の適合を義務化する」とされました。

 
具体的には、断熱性能を向上させて空調エネルギーを削減する、節水型の衛生機器を導入する、省エネタイプのエアコンを導入する、
照明はLEDを採用する、遮熱性能のよいサッシを採用する、などなどです。


 現在の適合義務、届出の対象は、以下の通りです。


       △横浜市HPより

  住宅もいずれ適合が義務化されると思われます。
  
届出が必要な建築物は、着工の21日まで基準にあっていることがわかる書類を提出すればいいのですが、
 
適合が必要な建築物は、基準が適合していなければ確認済証が発行されないので注意が必要です。


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横浜市公共建築物12条点検「非常用照明」

2018年10月01日 | 建築基準法12条点検(定期報告)

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の清泉です。

引き続き、公共建築物の12条点検に行っております。
今回は「非常用照明」について書きます。




▲非常用照明(内蔵型)点検の様子 フックを引っ張っています。

非常用照明、字の通り非常時に点灯して避難の手助けになる照明です。
普段は使わない物ですのであまり目立ちませんが、
いざというときのためにきちんと点検・保守しておく必要があります。

非常用照明には電源を電気盤で管理している「別置型」と、
個々の照明にバッテリーを内蔵している「内蔵型」の2タイプがあります。
たいていの施設は内蔵型が付いていますが、スポーツセンターなど大きな施設になると
別置型が付いていることがあります。
内蔵型は写真のように一つ一つ点検フックやボタンで点灯の確認をしていきます。
別置型は電気盤の試験回路を入れて点検を行いますが、これは無い場合もあるので、
そういうときは全館停電時に確認していただくことになります。

バッテリー切れ、バルブ切れ、点検フックの破損などなど、
意外と不具合が多く出てくる点検か所かと思います。
災害時に備えて、しっかり整備していきましょう!

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有機的デザインの代表

2018年09月21日 | 展覧会・アート・本

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の長谷川です。

今年で生誕120年ということで、フィンランドの建築家・アルヴァ・アアルトの展示会が
神奈川県立近代美術館の葉山館にて9月15日(土)から開催されています。
彼は建築だけにとどまらず、絵画や家具・照明・ガラス器等の生活用品のデザインをしました。
iittalaから発表されているガラス器の「アルヴァ・アアルト コレクション」はデザインショッ
プで大変よく見かける作品です。

アアルト Aalto とはフィンランド語で波

名前のごとく自然と調和した曲線が特徴な有機的デザインで、有機的建築家の代表となってい
ます。(有機的建築という概念の提唱はフランク・ロイド・ライト氏)

建物を時間とコストを優先で建てるとなると、直線で幾何学的なものが工業の主流であり、
結果として有機的建築とは反対のものとなってしまいます。
この展示会を見て、色々なヒントを得たいと思っています。


▲ 神奈川県立近代美術館葉山館

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横浜市公共建築物12条点検「空調換気設備」

2018年09月18日 | 建築基準法12条点検(定期報告)

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の清泉です。

公共建築物の12条点検、2018年度後期の点検がぼちぼち動き出しています。
今年度、弊社では建築設備の点検に伺っています。
主な点検項目は空調換気設備、排煙設備、非常用照明、自家発電機、給排水設備です。
今回は空調設備の点検について書きます。

空調設備の点検と言ってもすべてのエアコンや換気扇をチェックするわけではなく、
「無窓の居室又は火気を使用する室」に限られます。
大体は窓のない事務室や、厨房、燃料を使用する機械が置いてある機械室などが対象ですね。
窓がなかったり火を使うのであれば当然機械換気が入っているわけで、
そういった換気扇・送風機等の給排気口や機械自体の点検をしていきます。
また、上記のような部屋の給排気口には「ファイヤーダンパー」という
火災が広がらないためにダクトを遮断する装置が取り付けられており、
このあたりの取付状況などもチェックしていきます。


▲ファイヤーダンパーの確認

こんな感じで付いています。
普段見慣れない物かと思いますが、そういう物こそ、定期点検の機会に見ていきます。

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公共建築物 定期点検

2018年07月23日 | 建築基準法12条点検(定期報告)

こんにちは。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の清泉です。

「建築物の12条点検」という定期点検があるのをご存知でしょうか。
建物の安全性を確認する定期点検で、建築基準法第12条の点検の義務に基づいて行われます。
地区センターや公会堂、保育園などなど、横浜市営の建物に点検に行ってるのですが、
公共建築というのは意外と多いものだなあと、点検業務を始めてから思いました。

建築に関する点検は3年に1回、建築設備に関する点検は1年に1回行われ、
「建築」は外壁の剥離やひび割れ、屋上防水の不具合等、防火設備の状況などを点検します。
「設備」は非常用照明や給排水設備等の点検を行います。
いずれも多くの項目をチェックしていく必要があり、施設の方にご協力をいただきながら点検作業を進めています。

最近では大阪でのブロック塀の事故を踏まえ、外構の点検も重要となっています。
小さな異変から大きな事故につながってしまうこともあるため、
見逃さないようによく点検していくことが必要ですね。



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横浜市 某企業主導型保育施設 竣工

2018年03月22日 | 竣工!
おはようございます。
神奈川県横浜市にある建築設計事務所 株式会社コア建築設計工房の井下です。

先日、横浜市内の某企業主導型保育施設(内閣府が主導する新制度、詳しくはリンク先をご確認ください)が竣工いたしました。
創立60周年を迎える幼稚園が隣接する敷地に計画した、0,1,2歳児の19名を受け入れるための保育施設です。

▲横浜市内企業主導型保育施設の外観(撮影:コア建築設計工房)


元々この場所にあった和風の庭を活かした建築をご要望され、
和をテーマとしてデザインをスタートさせました。
和風の庭には池があり、その中ではメダカが泳いでいます。
幼稚園の子供たちもそれを見に来ることができるように回遊式の庭になっています。

▲発想の原点となった和風の庭(撮影:コア建築設計工房)

藍色の外壁、左官仕上、縦格子で和を表現しています。
白いボックスと藍色のボックスがクロスした形状で、宙に浮いた左側の部分は玄関庇を兼ねています。

▲横浜市内企業主導型保育施設の外観(撮影:コア建築設計工房)


保育室の照明器具、建具のスリットも格子のデザインに揃えました。

▲横浜市内企業主導型保育施設の1,2歳児室(撮影:コア建築設計工房)

床は竹のフローリングで、素材から和を感じさせます。
天井高に変化をつけて、落ち着いた空間と活動的な空間に使い分けできるようにしました。

▲横浜市内企業主導型保育施設の2階遊戯室(撮影:コア建築設計工房)


すずりの形状をしたトイレの手洗い流しと立上り壁の石張りにて、和のイメージで統一しています。

▲横浜市内企業主導型保育施設の大人用トイレ(撮影:コア建築設計工房)

階段下のスペースを絵本コーナーにしました。
心の根っこを育てるところなので、壁の色を大地の色にしています。

▲横浜市内企業主導型保育施設の絵本コーナー(撮影:コア建築設計工房)


サインを取り付ける壁面がマグネットのつくホワイトボードだったので、
このコアラのサインもマグネットにしました。

▲横浜市内企業主導型保育施設のコアラ組のサイン、製作はアトリエムーブ(撮影:コア建築設計工房)


0,1,2歳児19名分の調理なので、家庭用のシステムキッチンにしました。
アレルギー対応調理にも適した4口あるIHコンロです。

▲パナソニック、マルチワイドIH(撮影:コア建築設計工房)

食器の量は一般家庭よりも多くなるので、大型の食器洗浄機を入れました。

▲ドイツのメーカー、ミーレの食洗器、ワイド60cm(撮影:コア建築設計工房)


隣に幼稚園の本園があるので、こちらは電話1回線で良いとのことでした。
その場合は、電話、インターホン、電気錠開錠がこの子機1台でできるものが選定できます。

▲パナソニックのインターホン子機(撮影:コア建築設計工房)


設計期間、工事期間はとてもタイトなスケジュールでしたが、
施工していただいた大同工業さんのお力によって予定通り竣工を迎えることができました。
この企業主導型保育施設と認可保育園と違うところは、
市町村を通さず園児募集をしなければならないところです。
提携企業を探すのもすべて自力で行う必要があります。
そんな中、入園希望者もたくさんいらっしゃるようで、安心しました。
法人様の思いを形にすることができたこと、
また地域の待機児童解消の一端にお役に立つことができて嬉しく思います。

企業主導型保育事業は、平成30年度も2万人の枠で継続されることがアナウンスされています。
助成金額は認可保育園並運営費整備費共)基準です。
過去の実施状況からすると一次募集はおそらく5月頃になるかと思います。
その時点で図面と見積りの提出を要求されます。
早く書類が整ったところから助成決定がされるので
ご検討はお早めにご準備ください。
ご相談をお待ちしております。
電話 045-212-3739
メール ishita@arc-core.co.jp

 


 横浜の設計事務所 
【コア建築設計工房】 
https://www.arc-core.co.jp/

 


 
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