横浜の建築設計事務所 コア建築設計工房のブログ

建築のこと、 横浜のこと、保育や福祉施設のこと、介護のことを表現します。

~これからのみなとみらい~_YSK建築セミナー2022 を聴講しました

2022年10月19日 | セミナー・講習会

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の渡邊です。

早くも秋となり、
そろそろ暖かいぜんざいか、肉まんが食べたくなる頃になりました。
その食い意地はさておき、
YSKのWEBセミナーにて
「みなとみらい21 まちづくりと未来への展開」が開催されました。
今のみなとみらいが10年、30年先どうすべきか、
どう変わるのか、とても貴重な講演会でしたのでその感想を一部書きたいと思います。

▲YSKセミナー2022

1.「脱東京」
労働人口の流入人口より流出人口が多く、そのほとんどが東京一極集中のまちづくりに問題があった。そこで、人口を分散するために「みなとみらい21地区」が産まれたと聞き、驚きました。どうしても観光都市としてのイメージが強く、観光収入源を増やすために産まれた都市なのかと勝手に想像していたので。
今でこそ観光スポットですが、ビジネス街としてのみなとみらい21地区の始まりにやはり特別なまちであると感じさせられました。

2.「まちの三大戦略」

①オープンイノベーション
②ミュージックポート
③アート・ミュージアム群

①オープンリノベーション
リスクはある、だがロマンとイノベーションによっておこる化学反応は未知数。
沢山の異業種の企業が一体となって、
積極的に他社とコラボレーションしていくことで、常に新しく、常にクリエイティブなまちづくりをつくり生き抜く。
とても大事なことだと思います。利益やコスト、プロジェクトにさける時間数の問題を乗り越えた先にある無限大の答え。
わくわくはしますが、やはり新規事業を行う上ではコストやある程度の補助制度があってもいいのではと思いました。

②ミュージックポート
これを聞いた時、「ゆず」を思い出しました。
まさか、歩いていてストリートミュージックをまちづくりの一環として取り入れているとは思いませんでした。
歩けばアーティストに会える横浜、中々良いと思います。
そのうち、ストリートミュージックのレコードが出たら面白いなと個人的に思った次第です。

③アート・ミュージアム群
「個」ではなく、「群」として捉える。
美術館、博物館は展示しているものも違えば、思想、年代も違う。
確かに「個」になりやすい建築物ですよね。
アートのまちと聞くと「上野」の美術館、博物館群が思いつくのですが、
みなとみらいで行われるアートイベントは地下鉄の駅ナカや高架下が多く古典的なものから、
メッセージ性の強いものまで広いジャンルの作品を扱えるのがメリットかなと思います。
まち一体の情報発信地ならではのアート、
作品を見ていたら、別の美術館、博物館にたどり着いてついついはしごしてしまう、
そんなこれからのみなとみらい、期待と創造が膨らむまちであることを再認識しました。

いつまでも輝いて生き抜くまちであること
横浜の強い風にも負けないまちづくり
そんなことを頭に浮かべながら、
今回は締めくくらせていただきます。
次回もよろしくお願いします。

渡邊

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陰翳礼讃と日本文化私観2

2021年10月01日 | 展覧会・アート・本

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の野上です。

先日の記事の続きです。

坂口安吾は捻くれているけれど、実は優しい印象があります。
救われない小説も笑える小説も書くし、特に『堕落論』はネガティブなタイトルですが、実はポジティブな意味を含んでいたりします。
『日本文化私観』もそのような印象を受けます。

まず、序盤からブルーノ・タウトの名を出し、皮肉を炸裂させています(タウトは桂離宮を褒め称えたことで有名ですね)。
伝統や国民性に疑問を呈しています。

また、故郷の風景が壊され現代的になることを、悲しく思わないようで、

伝統の美だの日本本来の姿などというものよりも、より便利な生活が必要なのである。京都の寺や奈良の仏像が全滅しても困らないが、電車が動かなくては困るのだ。
我々に大切なのは「生活の必要」だけで、古代文化が全滅しても、生活は亡びず、生活自体が亡びない限り、我々の独自性は健康なのである。
なぜなら、我々自体の必要と、必要に応じた欲求を失わないからである。

と痛快な主張です。

以下、「四 美に就いて」より

さて、ドライアイスの工場だが、これが奇妙に僕の心を惹くのであった。
 工場地帯では変哲もない建物であるかも知れぬ。起重機だのレールのようなものがあり、右も左もコンクリートで頭上の遥か高い所にも、倉庫からつづいてくる高架レールのようなものが飛び出し、ここにも一切の美的考慮というものがなく、ただ必要に応じた設備だけで一つの建築が成立っている。町家の中でこれを見ると、魁偉かいいであり、異観であったが、然し、頭抜ずぬけて美しいことが分るのだった。(中略)

美しくするために加工した美しさが、一切ない。(中略)
ただ必要なもののみが、必要な場所に置かれた。そうして、不要なる物はすべて除かれ、必要のみが要求する独自の形が出来上っているのである。

「装飾は罪悪である」と言ったアドルフ・ロースと同じ考えだと思いました。
古今東西を問わず生まれる考えかもしれません。

 

法隆寺も平等院も焼けてしまって一向に困らぬ。必要ならば、法隆寺をとりこわして停車場をつくるがいい。
我が民族の光輝ある文化や伝統は、そのことによって決して亡びはしないのである。(中略)

真に必要ならば、必ずそこにも真の美が生れる。そこに真実の生活があるからだ。

そうして結びます。
高尚より俗に寄っていますね(個人的には安吾に諸手を挙げて賛成はできません)。


陰翳礼讃のあとに読むと心に沁みます。
便利を受け入れていいのだと、優しいのです。
そして、どちらも「生活」に要点があり、考えさせられました。
もっと実感として理解したいです。

『日本文化私観』は人によっては気分を害するかもしれませんが、皮肉が最高に効いていてエンタメの読み物としても楽しめる傑作でした。

 

 

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陰翳礼讃と日本文化私観

2021年08月31日 | 展覧会・アート・本

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の野上です。

お盆中、外出し難い時期だったので本を読んでいました。
文豪が建築について言及していることが面白いので取り上げます。

※没後50年経過しているので、存分に引用します。

 

妖しい耽美を描いた谷崎潤一郎と、捻くれてるけど実は優しい坂口安吾は随筆をのこしています。
建築に関わる記述(どちらもあらかじめ「建築については門外漢であるが…」と丁寧に前置きしています。謙虚ですね)が多くあり、日本の西洋化への考えの相違が面白いです。

ひとつめ、『陰翳礼讃』(いんえいらいさん)は建築業界では有名で、羊羹から建築に至るまで、その名の通り陰翳を礼讃する旨です。
個人的な解釈では「影」は姿がわかるカゲを、「陰」「翳」は薄ぼんやりとしたカゲリを表し、その暗さの文化を語っています。そして、その描写がいちいち凄まじく耽美なのです。

▲ 陰翳礼讃 谷崎潤一郎 中央公論新社 (青空文庫もおすすめです)

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のように半透明に曇った肌が、奥の方まで日の光りを吸い取って夢みる如きほの明るさを啣んでいる感じ、あの色あいの深さ、複雑さは、西洋の菓子には絶対に見られない。クリームなどはあれに比べると何と云う浅はかさ、単純さであろう。だがその羊羹の色あいも、あれを塗り物の菓子器に入れて、肌の色が辛うじて見分けられる暗がりへ沈めると、ひとしお瞑想的になる。人はあの冷たく滑かなものを口中にふくむ時、あたかも室内の暗黒が一箇の甘い塊になって舌の先で融けるのを感じ、ほんとうはそう旨くない羊羹でも、味に異様な深みが添わるように思う。
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軒を深く出す建築で暗い部屋に住まねばならなくなった先祖は、陰翳のうちに美を発見し、それに合わせて陰翳を利用するようになりました。
よって美は常に生活の実際から発達すると述べています。
そして、西洋文化は順当に発達したのに対し、日本は優秀な西洋文化に急に出会ったがゆえに損をしていると主張し、嘆いています。

 

LEDに白く照らし出された部屋で生きる我々は、現実の陰翳を愛でる心はどれほど残っているのか哀しみを覚えました。
論理的に日本文化を語られても完全な理解はできませんが、本によって、その世界に没入すれば見えるものもあると思います。
対して、感覚的に理解していること、例えば「わびさび」を外国人に説明することがあれば、言語化された谷崎の文学をもってすれば幾らかは伝えられるかもしれないと思いました。

長くなるので安吾は次回書きます。

 

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鍛錬その2(横浜のまち)

2020年08月27日 | 展覧会・アート・本

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の渡邊です。

今回は横浜のランドマークタワーを中心としたスケッチを描いてみました。
スケッチ自体は横浜市庁舎3階から撮った写真を元に描いています。

▲横浜市庁舎3階から見るランドマークタワー(写真)

▲ランドマークタワーと横浜のまち(フリクション0.5青・カランダッシュスケッチャー使用)

道路の交差部分や奥の建物とランドマークタワーのメリハリで悩みましたが、また学ばなければ
ならない点が見えるきっかけにもなったのでまた練習したいと思います!
最後に暑い日が続いていますが水分補給、周りとの距離を適切に守ってお気をつけてくださいますようお願い申し上げます。
それではまたよろしくお願いします。

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鍛錬

2020年05月28日 | 展覧会・アート・本

おはようございます。
神奈川県横浜市にある建築設計事務所・株式会社コア建築設計工房の渡邊です。
緊急事態宣言が解除とのことですが、まだまだ警戒を怠れないと思います。
外に出て建築を見たりすることも難しいなかではありますが、出来ることはあります。
それは日々の鍛錬の一環として今まで見てきた建築物の写真をもとにスケッチをすることです。
今回はフランク・ロイド・ライト設計の自由学園明日館のスケッチを描いてみました。
出来はまだまだこれからですが、これからも鍛錬を怠らず努力していきたいです。



▲自由学園明日館 スケッチ(ボールペン)

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研修旅行2019 ~神勝寺 禅と庭のミュージアム 松堂、洸庭 @広島県福山市~

2019年12月09日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある建築設計事務所・株式会社コア建築設計工房の小川です。

本日も先日研修旅行で訪れた、神勝寺境内にある、洸庭と松庵をご紹介させていただきます。
総門から境内へ入ると左手に三角形の帽子をかぶったような建物「松堂」(寺務所+展示スペース)が見えて来ます。
設計は藤森照信氏。屋根は手曲げ銅板で葺き、外壁は土壁塗、内壁は漆喰塗りになっています。


▲屋根のてっぺんにはアカマツが植えられています。


▲外廊下部分、土壁塗り


▲内部は構造材表しの漆喰塗り


▲展示スペースには松堂の模型が展示されています


▲こちらは洸庭の模型


▲ベントキャップにも土壁が塗られています

洸庭は、彫刻家の名和晃平(なわこうへい)氏が率いるクリエイティブ・プラットフォーム「SANDWICH」が企画、設計。
地面には錆石が敷き詰められていて、その上に舟型の巨大パビリオンが建っています。「この寺が造船にゆかりのあることから、舟をイメージして作られたそうです」
外部の仕上はサワラ材の板張り。柿(こけら)葺き、内部は多意匠装飾仕上塗やリシンの掻き落し等になっています。


▲この橋を渡って洸庭に向かいます。


▲ちょうど紅葉の時期でした


▲サワラの杮葺き、想像を絶する作業がうかがえます


▲柱は鉄骨の柱にリシン掻き落し仕上げ

洸庭については現実離れした世界観を感じました。内部のアート体験については、訪れて体験してみてください。



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中村キース・へリング美術館

2019年07月02日 | 建築旅行・建築巡り

おはようございます。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の宇都宮です。

先日のお休みに山梨県の小淵沢に行ってきました。
その帰りに「中村キース・ヘリング美術館」(設計:北川原温建築都市研究所)に寄ってきました。


▲ 中村・キースへリング美術館のエントランス


▲ 展示室

5年前にも一度訪れたことがあるのですが、その間に増築されて新たにカフェと外部のミュージアムコートを観ることができました。


▲ ミュージアムコート


▲ カフェスペース

5年前に来た時にちょうど周辺でホテル等建築中でした。この美術館を含め今は小淵沢アートヴィレッジの1施設となっています。
いつかホテルの方にも一度泊まってみたいものです。

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ポルトガルの現代建築

2018年07月19日 | 建築旅行・建築巡り

こんにちは。
神奈川県横浜市にある設計事務所・株式会社コア建築設計工房の長谷川です。

6月から私が継続的に書いているポルトガルについて、今回も書かせてもらい
ます!
世界的に有名なポルトガルの建築家 アルヴァロ・シザ・ヴィエラ   
恥ずべきことにポルトガルに行くまでは私はこの建築家を知らずにおり、
今回のポルトガル旅行で現代建築も見たいと思い、検索にて知りました。
ポルトガルに数々の作品が建築されている様で、彼が卒業し、建築もした
ポルト大学の建築学部棟を見たいなと思っていましたが…観光には組み込む
ことができませんでした。
ですが、なんとかして何かしら見ておきたいポルトガルの現代建築。
夜にフリーライブが行われることを事前に調べて、見に行ったところが…

ポルトガル第二の都市  ポルトにある音楽堂 カーサ・ダ・ムジカ
Casa da Musica
こちらはオランダの建築家 レム・コールハース氏設計です。


四角い塊の角を思い付きでサクサクと何度も切り落として出来上がったような形。
地面から斜めに強くせり出した壁。
空をRCで硬く鋭く斜めに彩る一方、地面は優しい色の石で柔らかく曲線を描く。
とても巨大なアートオブジェだなと、私は感じました。



▲ポルトの地下鉄、その名も「Casa da Musica」駅を降りて、建物に向かうと最初に目する面


▲多面になっています


▲メインエントランス脇の広場
この日はスケボーをしている子達と一眼レフを抱えた人達が多数いました。


▲裏口と器材搬入口


▲こんなに斜めです!


▲スケボーが楽しい?敷地内


▲地下駐車場出入口


 


▲お驚きの仕上がり。地下駐車場へのエレベータ


▲サインではこんな文字が使われています。


▲1階カフェにてフリーライブ(リハーサル中)



▲夜22:30 これより上部の写真は夜20時前後(20時過ぎまで空は明るいです)

この日、私が訪れた時間にはコンサートホールでのコンサートがなく閉館していましたが、
日中はコンサートがなくても入館出来るらしく、館内の案内ツアーもある様です。


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みかんモザイクアート @二宮町

2018年02月26日 | 展覧会・アート・本

おはようございます。
神奈川県横浜市にある建築設計事務所・株式会社コア建築設計工房の井下です。

先日、二宮町商工会青年部主催の「みかんモザイクアート」をみんなで作るイベントに参加しました。


▲葛飾北斎富嶽三十六景の一つで二宮町を描いた「相州梅沢」を題材に、
二宮町で取れたみかんの皮を使って、モザイクアートをみんなで作りました。


▲20枚くらいに分割されたパネルに、みかんの皮の表と裏で色を変えて、ひたすら貼っていきます。
大人のほうが夢中になってやってます。


▲2時間弱で完成。富士山が現れました!



▲こちらが本当の「相州梅沢」あれ?微妙に違ってる?


息子と楽しい時間を過ごすことができました。
また、このようなイベントがあったら参加したいです。



 


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直島・豊島研修旅行 豊島横尾館

2017年01月06日 | 建築旅行・建築巡り

横浜の設計事務所 株式会社コア建築設計工房の伊部です。
明けましておめでとうございます。
今年は、もっとブログにも参加していこうと思います

みんなに続いて研修旅行の報告をしたいと思います。
今回は、豊島の家浦地区にある『豊島横尾館』です。

    

     
現代美術の世界的アーティスト・横尾忠則氏と建築家・永山祐子氏によるコラボ作品です。

古民家を改修して展示館にしたものです。
既存建物の配置を生かして「母屋」「倉」「納屋」で構成されています。

ゲートを入るといきなり庭から作品が始まります。
独特の色使いでペイントされた石で作られた池。横尾氏の世界観に圧倒されます
「母屋」は、典型的な日本家屋で「田の字型」の間取り。
建具を取り払い1室とし、「生と死」をテーマとした作品が展開されています。

「納屋」には赤いガラスが施されており、ガラス越しに庭をみると[あちらの世界]と[こちらの世界]を感じさせるような演出になっています。
 

今年も研修旅行を通していろんなアート、建物に触れる機会を得ました。
自分が感じたものが、これからの自分に生かされていったらいいなと思っています





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直島・豊島研修旅行 直島・家プロジェクト

2016年12月20日 | 建築旅行・建築巡り
こんにちは。
横浜の設計事務所、株式会社コア建築設計工房の長谷川です。
連日の社内研修旅行ブログアップに倣って、私は直島の
家プロジェクトを報告したいと思います。

家プロジェクトとは古い家屋を改修し、その空間を作品化した
というものです。香川県の直島・本村エリアに7作品点在して
います。

12月14日に小川さんがアップした「きんざ」も家プロジェクトの
ひとつです。

本瓦・焼杉・土壁に漆喰で仕上るといった伝統的な家屋の中に
アート作品が存在するといったものもあれば、建物の屋外部分
から個性的に表現している作品もあります。

護王神社 作:杉本博司
「護王神社」 設計:杉本 博司
印象的なガラスの階段は地下から続いています。
地下の石室へは人一人分幅の細い通路を通って行きます。



「石橋」 作品:千住 博
空間・環境・千住さんの手による作品(日本画)が
寄り添った作品でした。


「角屋」 作品:宮島 達男
デジタルと築約200年の建物との間を感じる作品でした。

「南寺」 設計:安藤 忠雄  作品:James Turrel
私は2004年に一度この作品にふれていたのですが、
二度目の今回も大変楽しめた作品です。
どのような作品かは、体感するのみぞ知る…です。


「はいしゃ」 作品:大竹 伸朗
作品で使用されている物の由来や意味を知ると
より楽しく鑑賞できます。

あと、「碁会所」作品:須田 悦弘 もあります。

本村エリアの街並みも焼杉の外壁が印象的で、黒茶に鈍く光る
光景が大変美しいです。


作品は人それぞれに感じ方やとらえ方が違うと思いますが、
私が感じた感想は、多くの作品が各々に独特の時間を流して
いたなと思います。 作品を見ながら見えない時空を感じて
いた様な気がします。
スケジュールの関係上急ぎ足での鑑賞が残念でしたが、普段
眠っている感覚を刺激されるのは楽しいものです。
 
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直島・豊島研修旅行 豊島美術館

2016年12月12日 | 建築旅行・建築巡り

12月2~3日に、社内研修旅行として、直島・豊島に行って参りました。

なぜ研修先にここを選んだかというと、現在設計を進めている「美術品の展示スペースを増築する個人住宅」の施主が、
直島の家プロジェクトの「きんざ」、豊島の「豊島美術館」をとても気に入っていらっしゃっており、
今回設計するにあたってぜひとも見ておきたい建築だったからです。
1泊2日でとてもタイトなスケジュールでしたが、無事に予定していたところを全て見ることができました。

 

まずはその「豊島美術館」について書きます。
設計 西沢立衛
敷地面積 9,959㎡
建築面積 2,155㎡
延床面積 2,334㎡
美術館全体がひとつの作品を展示しています。
アーティスト 内藤礼
作品名 母型

瀬戸内海にある豊島(てしま)という島にある美術館です。周りは海と山と棚田しか見えないロケーションで、
その中に白い楕円形の美術館が、地を這うように現れます。

  

 
建築はRC造シェル構造になっており、そのすべての面が曲線でできたフォルムなので型枠はどのようにして組んだのか、
このコンクリートは本土から運んできて打ったのか疑問に思いました。
施工者である鹿島のHPによると、型枠は盛土にて曲面を作り出し、コンクリートはプラント船によって26時間かけて夜通しで一気に打ったそうです。


【Youtube】
新建築2011年1月号 WEB連動企画より

 

 

 

2,000㎡超の柱のないワンルームの大空間で、外部からみると高さを抑えて扁平した印象でしたが、
内部に入ると最大天井高が4.5mあり、高すぎず低すぎずゆったりとした空間です。
屋根に2つの大きな丸い開口がありますが、そこから空が見えて、光が差し込み、風が流れ、鳥の鳴き声、木の葉のこすれる音が聞こえて、
自然を室内に取り込んで、室内のようで屋外のような、内と外が一体化した空間でした。

 

アート作品は、床面から地下水が無数の小さな穴から滲みでてきて、
撥水処理された床面は勾配を絶妙に計算されているのか、ハスの葉の上のように水滴が床面を滑り出します。
水滴たちは、一番低くなったところに大きな水たまりに吸収されていきます。
大きな丸い開口にはリボンが吊るされていて、風が吹くと大きくたなびきます。
建築空間とアートが一体になり、アート作品の中に入り込んでしまったような感覚になります。

 

内部は撮影禁止なので写真がありませんが、下記映画の予告編で様子がうかがえます。


【Youtube】

 

 別棟のミュージアムショップは、写真撮影可能でした。

 
豊島美術館カフェ

 


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「建築、アートがつくりだす新しい環境―これからの“感じ”」展覧会へ行って来ました。

2012年01月31日 | 展覧会・アート・本

去年のブログに書いたのですが、
「建築、アートがつくりだす新しい環境―これからの“感じ”」展覧会へ行って参りました。

残念ながら写真撮影は禁止だったので、
一番の目玉「ロレックス・ラーニングセンター」について書かれたサイトをご紹介
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/swiss_d/17/

こんな斬新な空間で学べたら、眠っている創造力が刺激され、キャパシティも広がりそうです
空間が人に与える影響力は未知数。。。
だからこそ、空間作りは面白いのだと改めて感じました。

屋外にて、雲の中を歩いているような体験ができるイベントを発見
建物内に人工的に雲を発生させ、建物内の階段を上り下りすることで、
雲の下、雲の中、雲の上へと行き来を体感できるらしいですが…


トランスゾーラー+近藤哲雄《クラウドスケープ》


実際、入ってみると、こんな感じです。
濃霧のような…。これが雲の中??

 


最後に…美術館のソファ
低反発マットで、体をずっしり受け止めてくれる座り心地の良いソファでした

 

今年もアートに触れる機会を作っていこうと思います

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「建築、アートがつくりだす新しい環境―これからの“感じ”」

2011年11月11日 | 展覧会・アート・本

東京都現代美術館、東京藝術大学にて、
建築の展覧会が開催されているという情報を入手しました
タイトル:「建築、アートがつくりだす新しい環境―これからの“感じ”」

環境や都市の問題、人口の増加やその構成の変化に対して、
建築家、アーティストがどのようにこたえ、空間をつくっていくのか…
その提案、実践を示す展覧会のようです

「これからの“感じ”」—未知なる展覧会体験
大学、コミュニティとの恊働—東京藝術大学とコラボして「個」と「全体」の多様な関係性のあり方を探るプロジェクト。

すっごく面白そうな予感
開催期間が来年の1月中旬までとあるので、いつかの週末に行って来ます


開催期間
2011年10月29日(土)~2012年1月15日(日)

詳細ページ
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/129/

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カップヌードルミュージアム

2011年10月14日 | 展覧会・アート・本

先日、みなとみらい地区に建てられたカップヌードルミュージアムがオープンしました。

建設中の時から、どんな建物ができるのかワクワクしながら、何度か足を運んでいたのですが、
まさかカップヌードルミュージアムだったとは

総合プロデュースは、アートディレクターの佐藤可士和さん。

お子様が対象のミュージアムみたいですが、
落ち着いた頃にでも行ってみようかなと思います


仕事帰りにパシャ
あまり参考にならない写真ですみません
どんな建物かイメージしてみて下さい(笑)

公式サイト:http://www.cupnoodles-museum.jp/

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