「エリザベス女王杯・G1」(14日、京都)
復活の扉が開きつつある。リトルアマポーラが11日、栗東DPで矢のような伸びを見せた。
ゆっくりとスタートを切り、徐々にペースを上げ直線へ。ムチが入り、ビッシリ追われると、スピードに乗せて一気に駆け抜けた。5F67秒1‐38秒5‐11秒0。影山助手は「反応、動きは良かった。(2年前に)エリザベス女王杯を勝ったときが一番、状態は良かったけど、その時期に本当に近い」と本来の姿を感じていた。
今年は不振が続いているが、秋初戦の府中牝馬Sで光明は差してきた。着順は7着だったが、メンバー最速の上がり33秒0をマーク。休養を挟んで雰囲気は一変した。「前走も良かった。後方まで下がったように展開も向かず、流れもスローだったが詰めていた。春後半は成績が良くなく走りが硬かったけど、今は硬さもなくなって本当にいい状態」と影山助手も胸を張った。
鞍上も期待大 鞍上の福永も期待に胸を膨らませた。「春先に比べると、はるかにいいらしい。前走のあの脚は今まで使えなかったからね」。春のコンビでは金鯱賞6着、マーメイドS11着に終わっただけに、状態が違うのなら、楽しみも広がってくるというものだ。
3歳で古馬を倒し、女王のタイトルを手にしてから2年が経った。当時の出来とそん色はない。思い出の舞台で再び、忘れかけたG1勝利の美酒に酔う。
【エ女王杯】アマポーラ輝き戻った!・SAN