【札幌2歳S】将来性抜群!サンディエゴ注目 (サンスポ)
2009.9.2 05:06
厩舎ではやんちゃなサンディエゴシチーだが、実力は本物。3連勝へ向けて視界は良好だ
唯一の2勝馬のサンディエゴシチーは、札幌開幕週の芝1200メートル戦(6月21日)でデビュー。好位追走から直線鋭く伸びて初陣を飾ると、続く2戦目のクローバー賞(8月22日)も直線で先行各馬を一気に抜き去り、危なげのない内容で2勝目をゲットした。「新馬を勝った後はファンタストCへ放牧に出していた。24キロ増の体で、あれだけの勝ち方をするんだからね」と作田調教師。予想外の馬体増にもかかわらず完勝した愛馬の力強さに目を丸くする。
全休明けの1日は、主戦の藤岡佑騎手を背に角馬場→ダートコースでキャンター調整。「変わりなくきていますよ。今度は体も少し絞れてくると思う。この時期の2歳なので、もちろん幼い面などはあるが、乗り味のいい馬で内臓もしっかりしている。先々につながる競馬をしたいですね」と藤岡佑は確かな手応えを感じている。
父マンハッタンカフェは菊花賞、有馬記念、天皇賞(春)を制した近年の最強ステイヤー。その血を引くだけに将来性は十分といえ、ここを勝てば、来春のクラシックがくっきりと視界に入ってくる。「母の父が(スピードタイプの)ラーイで最初はどうかと思ったが、体形やフォームは距離が延びていいタイプ。ここで賞金を加算すれば先々のローテーションも楽になる」とトレーナーの期待は一段と膨らむ。
昨年はロジユニヴァースが札幌2歳Sを勝ち、世代頂点のダービー馬に輝いた。今年はすでに来春を見据えたサンディエゴシチーが渾身の仕上げでライバルたちを一蹴する。(片岡良典)
【札幌2歳S】サンディエゴシチー案外だったが…(サンスポ)
デビュー戦→クローバー賞と2連勝。重賞のここでも有力視されるサンディエゴシチーだが、札幌ダートでの最終追いはパッとしなかった。パートナーのヴィーヴァサルーテ(3歳500万)を追走するが、4角で置かれる形になり最後も大きく遅れてしまった。
だが陣営は気にしていない。作田師は「テンションは高くなっていないね。遅れたけど、併せ馬の間にほかの馬が1頭入って、外を回した形だから」と振り返ったように、6F84秒7~1F12秒7のタイムは馬場の大外を回した時計としては悪くない。「中1週だし、息を整えられればいいよ」と話した。
手綱を取った藤岡佑も同じ考えだ。「息だけつくった。それに、この馬は後ろから行くとあまり動かないんですよ」。調教で前の馬を追いかけようとしないのは馬の癖だという。ならば見た目で決めつけるのは危険。藤岡佑は「この追い切りで人気は落ちるかもしれませんね」と不敵な笑み。実績はこの馬が一番。笑みの裏には、目にものを見せようという意気込みがうかがえた。 [ 2009年09月03日 ]
【札幌2歳S】藤岡佑、サンディエゴに納得 (サンスポ)
2009.9.3 05:0
新馬→クローバー賞と連勝中のサンディエゴシチーは、ダートコースで6ハロン84秒2、3ハロン38秒7-12秒6(G前追う)。大きく先行する2頭を目標にする形で進み、結果的に遅れて併せ馬にはならなかったが、手綱を取った藤岡佑騎手は納得の表情。「後ろから行くとあまり動かないけど、変わりなく来ています。テンションを上げないように、息を作る調整。体は1度使って幾らか絞れてくると思う。(今回は)今まで戦っていない馬たちも出てくるが、秋以降につながる競馬で結果を出せれば…」と無敗3連勝での重賞獲りに意欲を見せた。
サンディエゴ遅れも体締まる/札幌2歳S(ディリー)
<札幌2歳S:追い切り>
2勝馬サンディエゴシチーは、札幌ダートで3頭併せ。バロズハート(古馬1000万)ヴィーヴァサルーテ(3歳500万)を最後方から追走。大外を回って4馬身遅れたが、藤岡佑騎手は「併せると行く気を見せるが後ろから行くとあまり動かない。でも、息はできているし、折り合いに注意したかった。体調は問題ないし見た目も締まってきた」と気にするそぶりはない。藤岡佑は作田厩舎からデビュー。重賞での師弟コンビは06年東海Sのハードクリスタル(1着)以来となる。「師匠のところだしいい競馬をしてアピールしたい」と意欲を見せた。
[2009年9月3日7時0分 紙面から]