JＲＡ発 10' ４月 アンタレスS（２） ダ１８００m (京都) レースの傾向と対策

また、“前走が「ＪＲＡの重賞および地方のダートグレード競走以外」だった馬”のそのレースでの着順別成績を調査したところ、アンタレスＳで３着以内に入った９頭のうち７頭は、前走で優勝していた。前走が重賞ではなく、さらにそのレースで２着以下に敗れていた馬は、割り引きが必要だろう。〔表３〕

〔表３〕 前走がＪＲＡの重賞および地方のダートグレード競走以外だった馬の、そのレースの着順別成績（過去10年） 前走の着順 成績 勝率 連対率 ３着内率 １着 4-2-1-22 13.8% 20.7% 24.1% ２着以下 1-0-1-30 3.1% 3.1% 6.3% 計 5-2-2-52 8.2% 11.5% 14.8%

マーチＳ好走馬が苦戦！？ 過去10年の出走馬157頭中、４割弱にあたる延べ62頭は、前走で「マーチＳ」に出走していた。もっとも、前走が「マーチＳ」だった馬の３着内率は17.7％どまりで、前走が「マーチＳ以外のレース」だった馬の３着内率（20.0％）をわずかに下回っている。〔表４〕

〔表４〕 前走のレース別成績（過去10年） 前走のレース 成績 勝率 連対率 ３着内率 マーチS 2-4-5-51 3.2% 9.7% 17.7% マーチＳ以外のレース 8-6-5-76 8.4% 14.7% 20.0%

また、“前走が「マーチＳ」だった馬”のそのレースの着順別成績を調査したところ、アンタレスＳで３着以内となった延べ11頭のうち、マーチＳでも「３着以内」に好走していた馬は２頭だけ。同じダート1800ｍの重賞とはいえ、この両レースを連続で好走するのは難しいようだ。〔表５〕

〔表５〕 前走がマーチＳだった馬の、そのレースの着順別成績（過去10年） 前走の着順 成績 勝率 連対率 ３着内率 ３着以内 1-1-0-16 5.6% 11.1% 11.1% ４着以下 1-3-5-35 2.3% 9.1% 20.5%