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【秋華賞】ダリア絶好手応え!滑り込みVだ
/SAN
2010.10.15 05:10
Wコースで上々の動きを披露したレインボーダリア(左)。抽選突破の勢いで、頂点奪取を目指す=美浦トレセン(撮影・千村安雄)

牝馬3冠の最終戦、秋華賞の出走馬が14日、確定した。6分の3の抽選をくぐり抜けて出走が叶ったレインボーダリアは、美浦Wコースで追い切られて上々の走りを披露。凱旋門賞2着のナカヤマフェスタを手がける二ノ宮調教師が、牝馬の頂上決戦でも上位争いを目論んでいる。また、同じく抽選を突破したアンティフリーズ、レディアルバローザの陣営も意欲満々。秋華賞は15日に枠順が確定、16日に前日発売が行われる。ひとつずつ階段を上ってきたレインボーダリアが、ついに大舞台へたどり着いた。「このデキならば、何とか出したい」という二ノ宮調教師の願いが届き、6分の3の抽選を突破。凱旋門賞で2着に健闘したナカヤマフェスタを育てたトレーナー&スタッフが、日本のGIでも一発を狙う。

 秋華賞出走馬で唯一、木曜日に行われた追い切りは南Wコースで3頭併せ。外ショウナンタイシ(牡3、500万下)が先頭を行き、中ショウナンパルフェ(牡2、500万下)が2馬身追走。さらに3馬身離れた最後方に位置した。4コーナーで最内に潜り込んで直線へ向くと、ビッシリと追われる2頭とは対照的に、馬なりのまま絶好の手応え。5ハロン67秒4、3ハロン37秒0-12秒9で併入も、動きのよさは目立っていた。「(それほど速い)時計は出さなかったけど、余裕を持った走りで、いい動き。力まなくなったのもいいね」と二ノ宮調教師は笑顔だ。

今回は中1週で札幌→美浦→京都の強行策となるだけに、トレーナーも「厳しいローテ」と気遣う。それでも、追い切りの動きからは疲れを感じさせない。加えて、今年1月のデビューから11戦で、一度も掲示板を外していない堅実さとタフさは高く評価できる。しかも、北海道では5戦してすべて3着以内。京都内回り2000メートルでは、小回りで安定して走った器用さが大きな武器となる。札幌で1000万下を勝っての参戦は、00年ティコティコタックと同じ(当時は900万下)。夏に力をつけてGIを奪取した10番人気の伏兵に、その姿がだぶる。

3月に未勝利を勝った時は436キロだった馬体は、前走で464キロまでになった。確かな成長を遂げたレインボーダリアが、勢いに乗って3歳牝馬の頂点を目指す。(松永昌也)

【秋華賞】伏兵名乗り!強化、強運、秋のダリア/SP

牝馬3冠最終戦「第15回秋華賞」の出走馬18頭が14日、確定した。木曜追いでは関東馬レインボーダリアが併せ馬で軽快な動きを披露。午後2時に行われた抽選で6分の3の確率を突破し、穴馬候補へ強烈に名乗りを上げた。枠順は15日に確定。16日全国で前売りされる。

午後2時すぎ。美浦トレセンの投票所に顔を出し、抽選突破の報を聞いた酒見助手の表情からは笑みがこぼれた。「通ったねえ。春先から動きが良く、期待も大きかった馬。この夏は北海道で2勝したね。自分は北海道に行っていないのでその間の様子は分からないが、成長が著しかったのだろう」。地力強化、そして運の良さ。ナカヤマフェスタを凱旋門賞2着まで持っていった二ノ宮厩舎が送り出す伏兵と言えば、ひと波乱を期待したくなる。

木曜追いの動きも文句のつけようがなかった。Wコースでショウナンタイシ(3歳500万)を5馬身、ショウナンパルフェ(2歳500万)を1馬身半追走。インから並ぶと、勢い十分にパルフェと併入。タイシは首差退けた。ラスト1Fは13秒0だったがタイム以上に速く見えた。「時計は出ていないが予定通り。余裕を持った動きで落ち着き払っていた。力みが感じられないのがいい」と二ノ宮師も及第点を与えた。

この夏の成長ぶりには目を見張るものがある。函館の湯浜特別は古牡馬相手に直線半ばで先頭に立ち、悠々と押し切って完勝。今年の札幌ラストレースでもあった摩周湖特別はスローの流れを馬群で我慢し、直線を向いて前が開いた瞬間、突き抜けた。ラスト3Fは12秒4、11秒9、11秒5とゴールまで加速を続ける優秀なもの。勝ち馬に余力があることを示しており、この数字だけでもレインボーダリアの強さは評価できる。

11戦して掲示板を外したことがなく相手なりに走る堅実派。札幌の特別戦を制して秋華賞馬へと駆け上がった馬にはティコティコタック(00年大倉山特別=900万から)がおり、不気味さを増す。

ネオユニヴァースの3冠を止めたのは5番人気ザッツザプレンティ。メイショウサムソンは8番人気ソングオブウインドに3冠を阻まれた。トリプルクラウンの夢に待ったをかけるのは、いつも伏兵。能力と運を備えたレインボーダリアに大仕事の予感が漂ってきた。
[ 2010年10月15日 ]


【秋華賞】ダリアなど3頭が抽選突破 /SAN
2010.10.15 05:07

秋華賞は賞金1500万円の6頭で3頭の出走枠を巡って抽選を行った結果、アンティフリーズ、レインボーダリア、レディアルバローザの3頭が当選。スマートシルエット、トゥニーポート、ブルーミングアレーの3頭が除外となった。なお、スマートシルエットは府中牝馬Sに出走する。


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