【東西ドキュメント・クイーンS 札幌=10日】9日に函館から札幌へ移動した鳥谷越を待っていたのは、ぐったりするほどの暑さと湿気だった。早朝でも不快指数は相当なもの。厩舎回りで汗びっしょりになってスタンドへ戻ると、今年2月で騎手を引退し、調教師に転身した菊沢師の姿があった。
現在は厩舎開業に向け、先輩調教師のノウハウを勉強するなど多忙な毎日。この日も猛暑の中をキビキビと動き回り、騎手時代に27回コンビを組んだウェディングフジコの調教にも騎乗した。
スクーターにまたがったところで報道陣に囲まれると「行かせない状態になったね」と笑顔で取材に対応。「休み明けなので体をほぐす感じで乗ったが、いつも通り。札幌の馬場もこの距離も向くと思っていたレース。若い娘に負けないように頑張ってほしいね」。6歳を迎えた“フジコちゃん”に元パートナーが熱いエールを送っていた。
[ 2010年08月11日 ]