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【天皇賞(春)】スルタン、復活の快逃だ  <DA

 リラックスモードであくびをするホクトスルタン
リラックスモードであくびをするホクトスルタン

 「天皇賞(春)・G1」(5月2日、京都)

強運を生かしたい。賞金順では補欠の4番目だったホクトスルタンが、上位馬が回避したため、滑り込みで盾の舞台へ。親子4代制覇への夢をつないだ。庄野厩舎は先週のアンタレスSをダイシンオレンジで制覇。ここに来て運が向いてきた。同型不在で展開利も見込めるだけに、大駆けも十分あり得る。

  ◇  ◇

この馬が“出る”“出ない”で、淀の景色がガラリと変わってくる。それほどまでに、ホクトスルタンの存在は大きい。賞金順では補欠4番目で除外対象だったが、上位馬の回避でギリギリ18番目で出走が可能に。「とにかく無事に出られることが何より」と庄野師は安どの表情を浮かべた。

曾祖父メジロアサマ(70年秋)~祖父メジロティターン(82年秋)~父メジロマックイーン(91、92年春)がつないだ盾の歴史。夢の親子4代制覇へ、タイムリミットは刻一刻と近づいている。諦めかけたところに舞い込んできた、3度目の盾挑戦。“芦毛伝説”の継承者として、このチャンスをモノにしたい。

「4代となるとすごいことだと思う。メジロ牧場さんが昔から大事にしてきたことで、先輩の調教師さんがやってきた。自分自身もその瞬間を見てみたい。参加させてもらえただけでも光栄です」。偉業達成へ、若き指揮官は静かに闘志を燃やす。

天皇賞・春は3年連続の参戦。08年は4着、昨年は15着に大敗した。だが今年のスルタンはひと味違う。「去年はいい状態で使ってあげられなかったけど、今年になってやっとこの馬らしい競馬ができるようになった。レースぶりを見ても、徐々に粘りが増している。休み明けを2度使って、体調はさらに上向いているから」と完全復活への手応えをつかんでいる。

当初は逃げ馬不在と言われていた盾も、スルタンの参戦で様相が一転。指揮官も小細工する気はさらさらない。「脚質もペースもバレバレですからね。とにかく自分の競馬に徹するだけです」。年齢を重ねるごとに渋みを増すステイヤーの血。最終切符を手にした“白い逃亡者”の走りに目が離せない。

 

【天皇賞・春】ホクトスルタン父子4代制覇へ  <SP

賞金上位馬の回避で出走がかなったホクトスルタン。先週のメトロポリタンSにも登録していたが、見送ってここに備えた。3年連続の出走に「昨年は振るわなかったが一昨年は4着と見せ場たっぷり。京都のこの条件は合う」と庄野師。曾祖父メジロアサマ、祖父メジロティターン、父メジロマックイーンに続く父子4代制覇の夢を担って出陣する。 [ 2010年04月27日 ]

 

ホクトスルタン繰り上がり出走へ/天皇賞  <NI

<天皇賞>

ドリームジャーニーの回避でホクトスルタン(牡6、栗東・庄野)が繰り上がる模様。除外濃厚だったため土曜東京のメトロポリタンSに出走を予定していたが、締め切りギリギリに投票を取りやめた。メジロマックイーン産駒の父子4代制覇が懸かる。

[2010年4月23日7時58分 紙面から]



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