さらに、“前走が「オープン特別」か「JRAの重賞」だった馬について、そのレースでの着順別成績を調査したところ、ファンタジーSで3着以内に好走した15頭中14頭は、前走で「5着以内」に入っていた。前走の条件にかかわらず、前走内容の良かった馬を重視したいところだ。〔表4〕
前走がオープン特別かJRA重賞だった馬の、そのレースでの着順別成績(過去10年)
「1番~5番」「6番~10番」「11番~16番」の3カテゴリーに分類して馬番別成績を集計したところ、もっとも好走率が高いのは「1番~5番」だった。「6番~10番」は、3着内率こそ「1番~5番」とほとんど差はないものの、勝率や連対率で大きく劣っていた。また、「11番~16番」は3頭の優勝馬が出ているものの、3着内率は「1番~5番」「6番~10番」の半分程度にとどまった。外めの枠よりは中ほどの枠が、中ほどの枠よりは内めの枠が有利なレースと言えるだろう。〔表5〕
前走がJRAのレースだった馬について、そのレースでの4コーナーの位置別成績を調査したところ、過去10年の優勝馬10頭は、すべて前走の4コーナーを「4番手以内」で通過していた。3着内率を見ても、前走の4コーナーを「4番手以内」で通過した馬が、「5番手以下」で通過した馬に大きな差をつけている。レース終盤で追い込んでくるタイプより、勝負どころで好位置につけられるタイプの方が有利なようだ。〔表6〕
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