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2歳女王(9)アパパネがいよいよ桜の舞台へ挑む。栗東滞在にも慣れたもので、金曜は角馬場で体をほぐしてから坂路へ。64秒1で軽く流しただけだが、力強い脚取りで駆け上がった。福田調教厩務員は「何も言うことなく、順調にここまできています。馬体重の発表(484キロ)は増えているし、レースは前走と同じぐらいになると思いますが、見た目は締まった感じがするし、体調は問題ないですね」と状態の良さに笑顔を見せていた。
フィリーズレビュー2着の(16)ラナンキュラスは坂路を66秒1。数字以上に迫力ある馬体が目を引いた。北口調教助手は「いつも通りの調整。これ以上は必要ありません。精神的にも馬体的にも成長しています。阪神のマイルは直線が長くて内有利ですが、スタートが速くないので外枠の偶数はかえって良かった。ファレノプシス(98年)が勝った桜花賞を母子制覇させてあげたいですね」と期待を込めていた。
3番人気に支持されたチューリップ賞で7着に敗れた(6)ワイルドラズベリーだが、真ん中の偶数枠に中尾秀調教師のトーンが上がっている。「前走は引っ掛かったから、この枠でうまく前に壁を作れれば弾けそうな感じがする」と力が入ってきた。金曜は角馬場から坂路70秒1。気合が入った様子だったが、「ダクから落ち着きがあったし、変わりなくいい状態」と期待がふくらんでいる。
クイーンCを制した(3)アプリコットフィズは、角馬場から南Wを1周。終い1ハロンだけ脚を伸ばして調整を終えた。「リラックスしていい感じ」と小島良調教助手は笑み。体重はデビューから3戦連続430キロ。「落ち着きがあっていいね。直前の計量で428キロはこれまでと同じ。全部予定通りに進んできた。レースもまた430キロで出られますよ」と順調度をアピールしていた。
アネモネS2着の(13)アニメイトバイオは午前4時に美浦トレセンを出発し、正午過ぎに阪神競馬場に到着した。多少、渋滞したが、ほぼ予定通りの輸送時間。「出発前も落ち着いていたし、輸送は阪神JF(2着)で経験しているので心配していません。ここまでは予定した通りにきているし、直前は運動だけで大丈夫だと思います」と牧調教師は万全の態勢で本番に臨む。
フラワーC2着の(4)コスモネモシンは、9日の午前4時に阪神競馬場に出発した。見送った菊地調教助手は「元気いっぱい。いい雰囲気だったよ」と右手でOKサイン。午後1時6分に現地に到着。同行した山田調教厩務員も「馬運車の中でも落ち着いていました。途中で少し渋滞しましたが、前掻きひとつしませんでした」と輸送が無事に終わり満足げ。新年早々に連日の重賞制覇を決めた清水英厩舎が、クラシック初出走でGI初制覇を達成できるか。
チューリップ賞でアパパネを破った(1)ショウリュウムーンは、木曜に追い切ったためこの日は厩舎周りの引き運動でクールダウン。落ち着きがあって好気配だ。佐々木晶調教師は「とてもリラックスしているね。この中間の動きを見ると、やっぱりこの馬は走るんだなと再認識したし、状態に心配はないですね。ただ、相手は強いし、今回は上積みもあるだろうからね」と不安と期待が半々の様子だった。
クイーンC2着の(18)プリンセスメモリーは、角馬場で脚慣らし後、Aコースを軽く1周。「気分を和やかにさせる調整をしました」と高橋義調教師は穏やかな口調で語った。8日発表の体重はデビュー以来最低の386キロ。それでも「10キロくらいは増減するので許容範囲です。輸送も経験済みですしね」とトレーナーに不安はない。「あとはレースで終い300メートルまで、いかに鞍上とケンカしないで進められるかですね」と笑顔で締めくくった。