【菊花賞】伏兵ビッグウィーク戴冠！バラ一族はまた悲願かなわず…/SP

 【菊花賞】武豊「内にモタれて…」キングダムまた２着/SAN

クォークスターに次ぐ上がり３Ｆ３３秒９の猛追もむなしくダービーに続く２着、またもクラシックの栄冠には届かなかった。ローズキングダムは後方６番手で折り合いに専念。勝負どころで外から押し上げていったが、内にモタれ加減でいつもより少し反応が鈍い。直線は武豊の右ムチに応えて鋭く脚を伸ばしたが、先に抜け出したビッグウィークに１馬身１／４だけ及ばなかった。

武豊は淡々と振り返った。「期待に応えられなくて残念ですね。折り合いはついたし、想定していた通りのレースはできた。ただ、４角で内にモタれてモタついたから。最後は何とか２着に来てくれたけどね」

橋口師も悔しさをかみ殺して、引き揚げてきた人馬を称えた。「勝ち馬にうまく乗られた。うちの馬も折り合いはついたし、しっかり乗っているけどね。負けたけど一番強い競馬をしたし力は見せたよ」。その上でひと呼吸おいて「勝った馬は凱旋門賞を勝ったバゴの産駒。（距離適性で）血がモノをいったかなあ」と苦笑いを浮かべた。

次走は未定ながら、橋口師は暮れのグランプリ・有馬記念（１２月２６日、中山）には使いたい意向を示した。求めるのは２つ目のビッグタイトルのみ。バラ王国の完全復権に向けての戦いは続く。
[ 2010年10月25日 ]

【菊花賞】ビートブラック３着で３連単３３万円/SP

意欲が実った。クラシック登録がなく追加登録料２００万円を払って菊花賞に出走したビートブラックが大激走だ。早めに抜け出したビッグウィークをめぐる激しい２着争い。横一線の叩き合いの中からしぶとく脚を伸ばす。最後はローズキングダムに首差かわされたが、１３番人気で３着に食い込み、３連単３３万８８４０円の立役者となった。

手綱を取った幸は「道中はゴチャゴチャしないように気を付けて乗った。４コーナーでいったん反応が悪くなったけど、また伸びてくれたね」と勝負根性を絶賛する。

最後までバテなかったのはステイヤーとしての資質の高さだ。中村師はやや重馬場で快勝した前走から「もう少し早く雨が降ってくれた方が良かったかな」と苦笑いしつつも「ここへ来てだいぶ力をつけているね」と地力強化に目を細めていた。 [ 2010年10月25日 ]

【菊花賞】４着レーヴドリアン前ふさがった/SP
鋭い末脚で差を詰めたレーヴドリアン。３着ビートブラックに３／４馬身差に迫ったところがゴールだった。結果は４着だが、皐月賞９着、ダービー１１着から前進した。福永が「スタートを出てくれてビックリした」と明かしたように、追い込み一手の馬が道中は５～６番手を追走。「エンジンの掛かりが遅いタイプなので早めに仕掛けたかったが、勝負どころで前がふさがったのが痛かった」と振り返っていた。 [ 2010年10月25日 ]

【菊花賞】コスモラピュタ粘って健闘５着/SP

注目の先陣争い。内からビッグウィークが先頭をうかがうが、気合をつけたコスモラピュタが外から前へ出て先手を奪った。前半１０００メートル通過は１分１秒０のマイペース。直線でもしぶとい粘り腰を発揮、１１番人気で５着に健闘した。津村は「残り１００メートルで止まってしまった。力をつけているし、よく頑張っていると思う」と評価した。 [ 2010年10月25日 ]

【菊花賞】戦い終えて/SP

▼８着トレイルブレイザー（和田）気合が乗り過ぎていてゲートがうるさかった。もう少し前に行きたかったけど。

▼９着クォークスター（藤岡佑）ゲートがモサッとしていたし、出したところでゴチャついた。最後はいい脚を使っているんだけど…。

▼１０着ゲシュタルト（池添）いい感じで競馬ができたし、３角でも手応えがあった。（出来が）戻っている途中という感じだった。

▼１１着アロマカフェ（柴田善）レースはスムーズにいったけど３０００メートルだからね。力はつけている。

▼１２着サンディエゴシチー（浜中）返し馬からフワフワして前に進んでいかなかった。

▼１３着ネオヴァンドーム（武幸）思い通りの位置だったけど、ちょっと力んでしまった。

▼１４着リリエンタール（安藤勝）最後に伸び切れなかった。まだ力がつき切っていない。

▼１５着シルクオールディー（四位）ズブいね。返し馬から気合を入れたが…。

▼１６着ミキノバンジョー（太宰）距離が長かった感じがする。

▼１７着シルクアーネスト（松山）前で競馬をしたかったんですが…。

▼１８着カミダノミ（小牧）やっぱり距離かな。 [ 2010年10月25日 ]

【菊花賞】払い戻し確定　３連単は３３万超 /SAN 2010.10.24 16:24
第７１回菊花賞（ＧＩ）の払い戻し金が以下の通り確定した。

単（６）２，３２０円

複（６）４７０円　（１０）１３０円　（１２）１，１５０円

枠連　３－５　１，９１０円

馬連　６－１０　２，１７０円

馬単　６－１０　７，４４０円

３連複６－１０－１２　４６，４１０円

３連単６－１０－１２　３３８，８４０円

ワイド　６－１０　８５０円　６－１２　９，３５０円　１０－１２　３，１４０円

【菊花賞】ローズ２着　武豊「内にもたれた」

2010.10.24 18:01

第７１回菊花賞で２着に終わったローズキングダムと武豊騎手＝京都競馬場（恵守乾撮影）

第７１回菊花賞（２４日、京都１１Ｒ、ＧＩ、３歳オープン、牡・牝、指定、国際、馬齢、芝３０００メートル、１着本賞金１億１２００万円＝出走１８頭）川田将雅騎乗の７番人気ビッグウィーク（牡３歳、栗東・長浜博之厩舎）が、好位から抜け出し、牡馬クラシック最後の１冠を手にした。勝ちタイムは３分６秒１（良）。

ダービー馬エイシンフラッシュの出走回避で、断然の１番人気で走ったローズキングダムは２着に敗れた。

「人気が集中してしまうのは嫌だね」と語っていた橋口調教師。その予感が当たった。道中は中団。早めにスパートしたビッグウィークを前に見ながら、４コーナーすぎからスパート。その直後だ。

「追い出したら内にもたれた」と武豊。追いづらそうに、そこからゴールまで。真っすぐ走っていれば１馬身１／４差は逆転できたかもしれない。「折り合いは付いたし、無理なく追走できた」。その結果が２着では悔やみ切れない。


【菊花賞】波乱！ビッグウィークが戴冠！

2010.10.24 15:51
第７１回菊花賞（２４日、京都１１Ｒ、ＧＩ、３歳オープン、牡・牝、指定、国際、馬齢、芝３０００メートル、１着本賞金１億１２００万円＝出走１８頭）　川田将雅騎乗の７番人気ビッグウィーク（牡３歳、栗東・長浜博之厩舎）が、好位から抜け出し、牡馬クラシック最後の１冠を手にした。勝ちタイムは３分６秒１（良）。

“薔薇一族”悲願のクラシック制覇がかかった１番人気ローズキングダムは２着に敗れ、３着には１３番人気ビートブラックが入った。

“史上最強”とさわがれた５月３０日・日本ダービー。しかし、頂上決戦の裏でビッグウィークは未勝利のまま。「春先から、ずっと未勝利で勝てなくて、それでも辛抱してよくここまでやってくれたと思います…」と川田騎手が愛馬をたたえた。夏に力をつけて７月から怒涛の３連勝。ようやくつかんだ大舞台だった。

レースはコスモラピュタが単騎で逃げ、ビッグウィークは２番手を追走。３コーナー手前では先頭との差は１０馬身ほどに開き、スタンドがどよめいた。

コスモラピュタが５馬身ほどのリードを保ってむかえた直線。「前は捕まえられる。後ろから強いのが来なければいい、と思っていた」との読みどおり、残り２００メートル付近で、コスモラピュタを交わして先頭に立つと、最後は猛追するローズキングダムを完封。春に未勝利だった馬が、一気に世代の頂上へと駆け上がった。

「スプリンターズＳで多くの方に迷惑をかけてしまったので、なおさら勝ててよかった」。川田騎手は秋のＧＩ第１弾・スプリンターズＳで２位入線も進路妨害のため４着に降着。開催４日間の騎乗停止処分を受けた。多くの苦難をはねのけた人馬。このコンビが秋の競馬を盛り上げてくれるはずだ。

ビッグウィークは父バゴ、母タニノジャドール、母の父サンデーサイレンスという血統。馬主はウオッカらと同じ谷水雄三氏。通算成績１０戦４勝。重賞は初制覇。川田将雅騎手は菊花賞初制覇、長浜博之調教師も同レース初制覇。

 

川田将雅騎手

「チャンスは十分あると思っていた。３コーナーの坂の下りからスパートしようと。強い馬がたくさんいたのでゴールまで必死だった。よく我慢してくれました」

長浜博之調教師

「長年かかって皐月賞、ダービーを取ったが、何とか定年までに菊花賞を、と思っていた。神戸新聞杯３着で菊花賞の権利を取ったが、レース内容が徐々に良くなっており、いい状態で本番に臨めた。今の好調さがきょうのレースに出たようだ」

【菊花賞】川田　坂の下りで作戦成功を確信/SP

「淀のターフ」にまたニューヒーローが誕生した。トライアルの神戸新聞杯で３着となり、滑り込みで出走権を得た７番人気の伏兵ビッグウィークが大きな仕事をやってのけた。

直線入り口。場内に悲鳴が上がった。大逃げを打ったコスモラピュタが懸命に逃げ込みを図る。２番手にいたのがビッグウィーク。圧倒的な支持を受けた１番人気のローズキングダムとはまだ１０馬身近い差がある。徐々にその差は詰まり、コスモラピュタはつかまったが、ビッグウィークの粘り腰が大本命の差し脚を上回った。

川田騎手が描いた作戦はただ一つ。神戸新聞杯でローズキングダムの切れ味のすごさを嫌というほど思い知らされた。瞬発力勝負ではつらい。距離はたっぷりある。気分よく走らせてどこまで我慢させられるか。坂の下りで勢いがついた時に「大丈夫だ」と作戦成功を確信した。

春のクラシックを走らず、６戦目でようやく初勝利を挙げた遅咲き。雑草のようなたくましさが菊の大舞台で花開いた。 [ 2010年10月24日 19:18 ]

【菊花賞】高配当の使者は１３番人気ビートブラック/SP

３連単３３万８８４０円の波乱の使者は１３番人気ビートブラックだった。３、４番手好位追走から、粘って３着を手に入れた。鞍上の幸は「切れるタイプではないので、前々で競馬しようと思っていた。折り合いがついたし、力は出せた」と作戦がハマったことを好走の理由にあげた。 [ 2010年10月24日 18:02 ]

【菊花賞】春のクラシック不出走組が３連覇/SP

ビッグウィークの優勝でオウケンブルースリ、スリーロールスに続き、春のクラシックを走らなかった馬が３連勝。通算１９勝目。
[ 2010年10月24日 17:43 ]

【菊花賞】長浜師　悲願の３冠トレーナーに！/SP

ビッグウィークを管理する長浜師は菊花賞でクラシック３冠すべてのタイトルを手にした。９頭目の挑戦で菊花賞初勝利。アグネスフライトでダービー、アグネスタキオンで皐月賞を制覇し、史上１１人目のクラシック３冠調教師となった。

同師は「長年かかって皐月賞、ダービーを取ったが、何とか定年までに菊花賞を、と思っていた。神戸新聞杯３着で菊花賞の権利を取ったが、レース内容が徐々に良くなっており、いい状態で本番に臨めた。今の好調さがきょうのレースに出たようだ」と満面の笑みを浮かべた。 [ 2010年10月24日 17:41 ]

【菊花賞】淀にバラは咲かず…一族の悲願はお預け/SP

皐月賞馬、ダービー馬が不在の菊花賞。前哨戦を鮮やかに勝利したローズキングダムは主役として臨んだ。クラシック制覇というバラ一族の悲願を背負った一戦は、執念の追い込みを見せたものの１馬身１／４差届かず２着。

鞍上の武豊は「普段よりも落ち着きがあった」と完ぺきに近いレースが出来たことを強調したが、「４コーナーで内にモタれて、反応がモタモタしてしまった。そのあとは伸びてくれたんですが…」と悔しそうだった。
[ 2010年10月24日 17:35 ]

【菊花賞】初勝利から３カ月　スピード出世ビッグウィーク/SP

７番人気ビッグウィークが早めに直線を抜け出し押し切って優勝。７月に未勝利戦を勝ち上がってから３カ月で一気に頂点に立った。

大逃げを打ったコスモラピュタの２番手でピタリと折り合い、勝負の時を待った。直線で力尽きたラピュタをかわして先頭に立つと、ゴールへ向かって懸命に脚を伸ばした。「強いのが来ないでくれ！」と川田は心の中で叫びながら必死に追った。最後は１番人気ローズキングダムの強襲を１馬身１／４差かわした。

いきたがる性格が災いして、以前は詰めの甘いレースが続いた。デビュー２戦目から４戦連続して２着。陣営は首の高い走りを少しずつ矯正。しっかりと首を使うことを覚えさせて、踏ん張りが利くようになった。それが形となって現れたのは、デビューからおよそ１０カ月が過ぎた今夏だ。鞍上に川田を迎えて初勝利すると、「一戦ごとに色んなことを覚えてくれた」というように急速に成長し３連勝を飾った。

前走神戸新聞杯では重賞初挑戦ながら、ローズキングダム、エイシンフラッシュに次ぐ３着と健闘した。そして迎えた１カ月後の菊花賞。トライアルでは完敗したローズキングダムを下し、最後の１冠を制した。「本当にエラい」。川田は端的な言葉でニューヒーローを称えて、喜びをかみしめた。 [ 2010年10月24日 17:20 ]

【菊花賞】地獄から天国へ　川田「スプリンターズＳのお詫びできた」/SP

「スプリンターズＳではご迷惑をおかけしたので、そのお詫びが少しできたかなと思う」。ビッグウィークで乱菊を制した川田は、詰めかけた大観衆に頭を下げた。

スプリンターズＳ２位入線だったダッシャーゴーゴーが斜行により４着降着。「ファンに申し訳ない」と涙を浮かべて反省した川田も開催４日間の騎乗停止処分を受けた。みそぎを済ませて今週から復帰。いきなり大仕事をやってのけた。 [ 2010年10月24日 16:37 ]


【菊花賞】伏兵ビッグウィーク戴冠！バラ一族はまた悲願かなわず…/SP

３冠最終戦「第７１回菊花賞」は２４日、京都競馬場で行われ、７番人気ビッグウィーク（牡３＝長浜）が、直線早めに抜け出して優勝した。鞍上の川田将雅騎手は０８年の皐月賞以来、Ｇ１・２勝目。勝ち時計は３分６秒１。

武豊騎乗の１番人気ローズキングダムは猛追したが２着に敗れた。１３番人気のビートブラックが３着に入り、３連単は３３万８８４０円と高配当になった。
[ 2010年10月24日 15:56 ]