昨日で冬休みが終わり, 学校生活が始まりました。
始まりにあたり,
送別礼拝(※本校はキリスト教主義学校のため, 礼拝を持っています)が持たれ,
高校卒業を前にした高校3年生の代表3人から,
これまでの学校生活で学び得たものが披瀝されました。
全国的にも珍しいものと思いますが,
もともとこの礼拝は,
卒業式という卒業生が送られる形態のものはあっても,
彼らのこれまでの3年間で得た財産を後輩たちに伝える機会がないのではないか,
それを共有する場面が必要だろう…
そんな意識から作られたもので,
これまで多くの学校での生活体験で得た人生の糧が語られ,
そして引き継がれてきました。
今年もいろいろな生活場面での気づきが語られましたが,
それらのメッセージで共通に語られたのは…『共に生きる』ということでした。
人は他者との関係性の中で生きていますが,
それは隣人を愛するように自分を愛してはじめてできること…。
だからこそ, 自分らしさを大切に,
自分をごまかさず素直に生活することが大事で,
それが相互理解による他者との共存を生むはず…
彼らのみずみずしい感性はそのように訴えていました。
学校というシステムは, クラスなどの集団生活の中で,
他者との対立や失敗経験などを通して,
自分を作り直す場所でもあると思います。
だからこそ彼らの作り変えの場面を教師が操作して,
予め彼らの進む道を阻む岩を取り除くのではなく,
いかにその岩を生かしながら彼らの生き方, 人生観を振り返る機会を設けるか…
そういった部分も必要な気がしてなりません。
そして, 作り変えの場面で,
傷つき倒れそうな多感な彼らの心をどう支え, 立ち上がらせるのかが
教師の1つの役割だと思います。
その方法はいろいろありえるとは思います。
でも, 今年度の大卒の就職率が73%と過去最低(北海道・東北では69%)など、
先行き不透明な様相を見せる社会において,
教師が今、もっとも生徒に向けてすべきこと…
それは,励ましの言葉をかけることではなく
困難な壁が立ち並ぶ社会に対して,
諦めず夢を持ち戦い続ける大人の姿であるような気がしてなりません。
ですから私自身, 今年はいろいろな形で挑戦し続けたいと思いますし,
その姿を言葉ではなく行動, 背中で子どもたちに語りたいと思っています。
今回エントリーした
『教師&講師 模擬授業対決 T-1グランプリ』
もその1つです。
そのような積み重ねの1つ1つの中で, 彼らに
人生に立ち向かう大切さを見せていければと思います。
2010年の学校生活の開始にあたり,
決意新たに…その思いをブログの名前に託そう!!