「分かりやすい政治」とは非常に危険である。
特に、安易に政治や歴史をマンガや文庫本で「分かりやすく」するのは誤解が生じる可能性が高い。
坂本龍馬や織田信長なんかは、「歴史的資料よりも、マンガやドラマの方が正統的に」扱われている。
坂本龍馬は本当に明治維新の立役者なのだろうか?
明治維新とはそもそも、本当に「美しい男たちの戦い」だったのか?
幕末物のドラマやマンガのイメージと、現実の日本史を混同化すべきでない。
リンカーンも黒人解放の父と呼ばれるが、それは共和党のプロパガンダ(宣伝)である。
リンカーンはインディアン虐殺に肯定的だった。
ゴルゴ13も、
世界情勢にヒントを得た上で、「さいとうたかお」という人間が作り上げたフィクションであり、
現実とは違う。
ゴルゴ13でクルド共産党が悪役だったからといって、
現実のクルディスタン共産党を一方的に悪だと先入観を持つのはおかしい。
ゴルゴ13はフィクションたるマンガであり、個人の主観が強すぎるため、現実と混同しては成らない。
マブラヴ オルタナティブやガンダムのようなアニメ・ゲーム作品を元に、現実の軍事や国防を語っているサイトがあったが、
フィクションのゲームやアニメを見て、現実の国防や戦争について考えるのは危険である。
現実はスタクスネット(最強のPCウィルス)のように、
「目に見えない戦争」が主体であり、戦うとはどういう事か・・・をアニメ作品を元に考えるべきでは無い。
創作物と現実の区別は、政治や軍事に於てこそなされるべきである。
安易に政治をエンターテイメント化して、
「この問題は、○○がこうだから、○○が悪いんです」
と簡単にするべきではないだろう。
ドラマやマンガの歴史と現実の歴史の区別はなかなか区別がつかない。
気を付けるべきでしょうか。