日本亡命政府ブログ 『揺り籠より天使まで』

自由や民主主義は素晴らしいのか。
政治、経済、国防、社会的な事を語る。
疑う力を得るブログ。

悪の帝国も勝てば正義である。

2011-04-22 18:28:07 | 銀英伝
参照記事:「世界征服」は可能か? (2)悪の組織の「世界征服」に関する考察。


スターウォーズや宇宙戦艦ヤマトにしても、
「侵略して来た悪の帝国軍が、自由なる解放軍に倒される」という民主主義の夢が描かれている。


しかし、現実的に考えて
「動機が正しければ、一致団結すれば、侵略してくる悪党に勝てる」
とは成らない。


デスラー総統の宇宙艦隊がヤマトに負けるのはアニメーションだから可能だが、
地球より技術力が優れたガミラス軍が負けるなんて本来はあり得ない。


スターウォーズの帝国軍も、
宇宙戦艦やデススターに致命的な弱点が用意されていて、なんだかご都合主義的すぎる。
(映画だから良いけど)


しかし、現実の軍事は違う。

正しいかどうかでは無くて、
結果が全てである。


私が銀河英雄伝説を好む理由に、他の作品だと大抵負ける「帝国軍」が自由主義の勢力と対等に戦える部分にある。


ナチスとレジスタンスの戦いみたいな綺麗事に満ちた作品には飽きているのだ。



「ベルリンの壁」をもう一度。

2011-04-22 17:58:04 | 既成概念を疑う
参照記事:ベルリンの壁崩壊20周年

社会主義と共産主義は似て非なる。
しかし、私を始め日本人の大半は「社会主義=監視社会」として自動的に不吉に考えてしまう。

ベルリンの壁の崩壊は、
「良い出来事」「美しい話」として教科書から教えられた。
しかし、東ドイツ国民の中にはベルリンの壁の復活を望んでいる人も居るのだ。



共産国家で教育を受けた人の中には、民主化後に資本主義に馴染めず、経済的に苦しい人も多い。


ボーダーレスするのは簡単だが、ボーダーレスした後の混乱の調整は難しい。


ルーマニアも、チャウチェスクの独裁制が終わった後のルーマニアの方が、治安や経済が悪化している。


共産主義が暗黒だからといって、資本主義が必ずも薔薇色とは限らない。

現に日本国も、自由と民主主義の国なのに年間3~5万人が自殺している。
何故か、日本の自殺率は共産主義国家並みに高いのだ。