「荒神様」のお祭り

お祭りに、トラックバックを付けていただいていたので、
追加。

私の実家のお祭りは、にぎやか？やかましい？
だんじりに半鐘や太鼓を乗せていて、
カンカンドンドンたたきながら通る。
だから、ずーっと向こうの方からでも、
あ～、だんじりが近づいてるな～と、わかるので、
子どもの頃は、音が聞こえ始めると、外に出て待っていて、
近づいたら、その後をずーっとついて歩いていた。
そのやかましい（？）音ときたら、
しばらくは耳鳴りがするくらい。

もちろん、半鐘や太鼓はただやみくもにたたいているわけでなくて、
ちゃんとリズムがあって、
歩くリズムは、カーンカーンとゆっくりたたき、
駆け足の時は、カンカンカンカンッカカンカンカン
止まる時は、カーン　ッカカーン　ッカカーン　
など。
お祭りの１週間くらい前からだんじりが出て、
夜な夜なにぎやかしてくれる。

お祭り本番は、
あちこちから何十台もだんじりが集まって練るので、
そのにぎやかさ！ときたら、格別だ。

なんといってもクライマックスは宮入。
お神輿を壊してしまうお祭りなんて他にあるのかな～？
お宮入りする神殿は高い階段の上にあって、
お神輿をわっせわっせと何十人も集まって担ぎ上げる。
上でぐるっと一回りした後、
階段の上から一気にお神輿を落として、壊してしまう。
１回で壊れなかったら２回３回と繰り返し、
中のご神体が飛び出してくると、みんながむらがり
それを我先に抱えて、一気に神殿へ。

決してきらびやかでなく、
色的には地味なお祭りだと思うけど、
この、お神輿が壊れる瞬間を見るのがおもしろい。
壊れた瞬間に「お願い」をするのが私流の楽しみ方だ。

お神輿は３体ほどあって、全部壊してしまう。
とっても上手に壊れると、
「今年はいい年」ということになるらしい。

「ここの神様はね、
荒神様で、荒っぽいことが好きなんよ。」と、
子どもの頃に教えてもらった。

あちこちのお神輿がＴＶで流れるが、
お神輿を壊してしまうお祭りなんて…、
やっぱり、珍しい…よね！？