COCCOLITH EARTH WATCH REPORT

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首相官邸周辺で抑圧され続ける市民達の抗議

2014-07-02 23:54:05 | Weblog

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 7月1日夕刻、安倍内閣は遂に集団的自衛権を容認する閣議決定を強行した。抗議や慎重な検討を求める声は各地であがり、首相官邸前には連日大勢の市民達が押し寄せた。しかしこのような市民達の声は警備当局によって封殺されている。最寄りの地下鉄国会議事堂前駅では地上出口が限られ、出ても可動柵で2分された歩道の一方の側に留まるよう指示される。既に柵内は大勢の市民達で立錐の余地もなく、首相官邸前に近づくことができない。道路の向こう側の歩道には、抗議で立ち入ることが禁止されている。閣議決定のあった1日夕刻には、当然大勢詰めかけていることを予想して、永田町駅で下車、国会図書館前交差点からルート246に沿って官邸に向かうことを考えた。ところが246両側の幅広い歩道は、国会図書館前交差点から封鎖されて立入禁止であった。運よくタクシーの相乗りで官邸前交差点に着いて急いで動画を撮り、官邸側の歩道は抗議の市民達が一杯なので、止む無く国会議事堂側の歩道上から静観せざるを得なかった。何時にも増して大勢押し寄せた市民達は、官邸から遠く離れた霞ヶ関交差点付近から帯上に連なって、集団的自衛権行使容認反対の声をあげ続けるしかなかった。この状況は以前の記事と同様で、抗議の市民達は下図のように、狭い青色に塗り分けた部分に留まるよう規制されている。なお7月1日には、国会前での抗議行動は行われていなかった。


 官邸前の道路やルート246の歩道を両側とも規制解除にすれば、抗議の市民達が官邸付近に集中してインパクトが増すに違いない。中国では民衆の抗議活動を警官隊が強制排除する場面が報じられているが、日本では警備当局の抑止力によって、体よく封殺されている。民主国家にこれほど露骨な民意発揚の抑圧があってよいものであろうか?

 平和憲法の理念を逸脱し、国の在り方を大きく変える決定を、首相の私的諮問機関である安保法制懇の提言をもとに、与党協議という限られた枠内で短期間に強行したことは、民主国家にあらざる暴挙である。自民党は前回の総選挙で反対票が割れたお蔭で、低い得票数で政権の座が転がり込んだに過ぎない。このようにして生まれた安倍政権で、自分は国権の最高責任者だと豪語して重要案件を閣議決定してしまう姿は、歯止めに効かなくなった暴君そのものである。今は思い通りやれても、いずれ歴史は安倍氏に厳しい評価を下すに違いない。

以下の動画に1日の官邸周辺の状況の簡単な収録である。


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