COCCOLITH EARTH WATCH REPORT

限りある地球に住む一地球市民として、微力ながら持続可能な世界実現に向けて情報や意見の発信を試みています。

<シリーズ エネルギー革命>をBS世界のドキュメンタリーで放送

2011-08-08 22:54:20 | Weblog

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 福島第一原発の事故で、国民世論としては将来的に原子力エネルギーへの依存を減らした方が良いという意見が60%以上になっています。折りしも、今週のBS世界のドキュメンタリーでは、<シリーズ エネルギー革命>と銘打って、興味ある番組が放送されます。チャンネルはBS1で、放送時間は00:00-00:50(24時間表記)です。以下は番組HPからの情報です。

8月9日(火)「アメリカ 脱石油依存への道 ~石油王たちに問う~」。
 アメリカの石油依存とそれによる危機を、通常は犯人としてつるし上げられる立場の石油メジャーや石油長者たちの視点から描いた異色作。取材班は、まずアメリカ石油メジャー各社やテキサスの独立系石油会社の代表たち、かつて油田掘削で一攫千金を当てた“ワイルドキャット”と呼ばれる男たちを訪ね、アメリカの油田開発、エネルギー政策の歴史をひもとく。
 1970年代、アメリカ国内の原油生産が減少に転じ、オイルショックが追い打ちをかけた。中東への石油依存に危機感を覚えたフォード、カーター両大統領は石油依存からの脱却を図ろうとしたが、根本的な改善が実現しなかった。レーガン政権時の経済自由化政策により石油価格が下落すると、再び人びとは安価な石油を享受し、代替エネルギーへの投資も冷え込んだ。
 そんな中、近年“ワイルドキャット”たちが持ち前のギャンブル精神を発揮し、今度は地熱やバイオガズなどの持続可能なエネルギー開発で一攫千金を夢見て、動き始めている。そこからは、意外にも、彼ら自身が最もアメリカの石油依存を危惧し、エネルギー政策の転換を切望してきたということや、石油が安く手に入るのが当たり前だと信じて疑わないアメリカ社会を変えることの難しさと重要性が浮かび上がる。
原題:Houston We Have a Problem。制作:New Angle

8月10日(水)「新エネルギーの波動 ~人類に残された可能性は?~」。
 地球温暖化対策や石油依存からの脱却を目指し、世界中でさまざまな技術革新が進められている。果たしてこうした努力は実を結ぶのか、それとも既に遅すぎるのだろうか?アメリカ・プリンストン大学の環境生物学者ステファン・パカラとロバート・サカローが提唱するのは、いくつかの方法を効果的に組み合わせて、温室効果ガスをこれ以上増やさないようにするというもの。番組はこれら方法について、最新技術を紹介していく。
 コロンビア大学のクラウス・ラックナーが研究しているのは大気中の二酸化炭素を、新素材で吸着して回収する。一方サハラ砂漠にある天然ガス採掘現場では、その精製過程で発生する二酸化炭素を圧縮して地下深くに貯留している。
 太陽光は膨大な、そして即利用可能なエネルギー源。中国のサンテックパワー代表の施正栄(シ・ジェンロン)は発電効率を極限まで高めたパネルを作り世界市場を席巻した。
 原子力発電は、その安全性への信頼性が福島原発危機によって問われたが、二酸化炭素排出を抑えるという意味では有効だという。中国で建設中の最新型原子炉では、冷却水タンクが炉の最上部に設置され、電源が断たれても3日間は冷却を続けられる。
 世界を駆け巡り、グリーンエネルギーの活用や二酸化炭素回収の最新技術を取材。地球温暖化を食い止めるために いま人類が保有している持ち駒を検証する。
原題:Power Surge。制作:Hamilton Land&Cattle / WGBH Educational Foundation (アメリカ 2011年)

8月11日(木)「地上の太陽~“核融合”発電は実現するか~」。
 太陽や宇宙にちらばる恒星の輝きの源である核融合エネルギー。現在の原子力発電が質量の重いウランやプルトニウムの原子核分裂反応を利用したものだが、これに対し、核融合エネルギーは質量の軽い原子である水素やヘリウムによる核融合反応により作り出される。究極の未来エネルギーとして注目される核融合とは一体どのようなもので、どんな可能性を秘めているのか?いま実用化に向け世界各国がしのぎをけずる野心的な開発の現場をリポートする。
 BBCの科学番組の顔としてプレゼンテーターを務めるブライアン・コックス氏は、人気ロックバンドのキーボード奏者として活躍した経歴の持ち主。 その後、物理学の学位を取り、現在は欧州原子核研究所で研究生活を続けている。番組は、一般に科学番組で多用されるCGを廃し、コックス教授の魅力的で、親しみやすい語り口と、全身の動きが醸し出すイメージを用いて、難解な科学の読み解きを行う。
原題:Can We Make a Star on Earth? 制作:BBC (イギリス 2008年)

8月12日(金)「飛べ 太陽の翼~ソーラー飛行機 大空を舞う~」。
2010年7月7日午前6時52分。スイス中部の飛行場から、太陽エネルギーだけで飛ぶ有人飛行機が、大空へと舞い上がりました。太陽光パネルで発電しながら飛ぶ飛行機が、史上初めての昼夜連続の有人飛行に挑んだのです。
 化石燃料にたよらず、新しいエネルギーで人類の未来を切り開こうと思い立ったのは、スイスの冒険家ベルトラン・ピカールです。ベルトランは、冒険家の家系に生まれ育ちました。物理学者でもあった祖父は気球による高度記録を達成し、父は有人潜水艇(せんすいてい)で深度6000メートルの記録を樹立しています。ベルトラン自身も幼いころから空にあこがれ、これまでに気球による無着陸世界一周の記録を達成しました。しかしこの時ベルトランは、たくさんの燃料を使う冒険は新しい時代にはふさわしくない、次に大空に挑む時は、環境に配慮したエネルギーで記録を達成しようと決心したのです。
 太陽エネルギーだけで飛行機を飛ばすベルトランの呼びかけに大勢の技術者が参加し、一丸となってその開発に携わってきました。長年におよぶ研究に、様々な困難と向き合いながら取り組んでこられたのは、太陽エネルギーの飛行機を開発することで持続可能な社会の実現が可能であることを証明したいという、チーム全員の強い思いでした。太陽が沈む夜をこえ、昼夜連続飛行は成功するのでしょうか?それは、人類の未来にどんな光をもたらすのでしょうか?
原題:Solar Impulse: The Wings of the Sun。制作:Gedeon Programmes (フランス 2010年)。

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