こんな調味料があったんだねぇ。(*^^*)
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〈幸齢社会〉 定年は断捨離®のチャンス
2018年12月19日 聖教新聞
定年退職は、生活環境を見直し、一新するまたとない機会です。今回は「断捨離」の生みの親・やましたひでこさんに、そんな人生の節目に断捨離を実践する際のポイントやアドバイスを聞きました。(写真は本人提供)
夫婦共に、新たな生活を始める時だからこそ、断捨離を実践して、身軽になって人生後半を愉快に過ごしてほしいと思います。
部屋をきれいにするため、“今日こそ捨てよう”と思って、いざ整理を始めようとしても、なかなか捨てられない、そんな人も多いのではないでしょうか。
断捨離をする上で、「まだ使える」「いつか使うかも」はNG思考です。
「今」が重要な判断基準。「今、私にとって必要か?」「今、私にとってふさわしいか?」「今、私にとって心地よいか?」と問い掛け、不要・不適・不快となった物を捨てていきます。もしも、「捨てる」という言葉に抵抗を覚えるならば、「出す」という言葉に置き換えて。不要な物は、自分の住まいから出していくのです。
一方、ティッシュペーパーや調味料、文房具など、一つでも物を置いてしまうと、そのスペースは「物を置いていい場所」というメッセージを発するようになり、あっという間に大量の物が置きっぱなしになっていくので要注意。
また、片付かない理由として、「収納が足りないから」という声をよく聞きます。しかし、ほとんどの場合、実際に収納が足りないわけではありません。
収納の使い方・考え方を切り替えることが大切です。
収納は、使わない物をため込む場所ではありません。生活で使う物を交代で置く“控え室”なのです。
収納の奥底に「いつか使う物」を入れてしまえば、それはすぐに「誰も使わない物」となってしまいます。
定年を迎える頃には、知らず知らずの間にため込んだ“死蔵品の山”が、収納スペースを占拠している、そんな例が数限りなくあるのです。
まず、引き出しなど自分が決めたスペースに入っている物を全て水平面に取り出して、俯瞰します。現状を見つめるというこの作業が非常に重要です。
そして、その中から「今の自分に必要な物」だけに絞り込み、それ以外は捨てます。悩んだ場合は残しても構いません。
最後に、絞り込んだ物を整理しながら戻していきます。「取り出しやすく、しまいやすく、美しく」を意識しましょう。
断捨離で大事なことは、継続です。繰り返す中で、前回は捨てるか悩んだ物が、「やっぱり要らなかった」と気付く機会はとても多いです。
また、家の中を一気にやろうとする必要はありません。「まず引き出しだけ」「今日は食器棚をやろう」と、狭いスペースで区切り、できる範囲から始めていきましょう。
その上で、どのような考え方があるのか、アドバイスとして例を挙げたいと思います。
郵便物やチラシなどの紙類は「玄関で捨てる」覚悟を。“あとで見よう”とした瞬間、家の中に紙の山ができる運命です。
▢取扱説明書
家電などを購入した際に付いてくる取扱説明書。とりあえず取っておくものの、その後読むことはほとんどないもの。
いざとなったら調べる手段はいくらでもあります。すでに本体がなく、説明書だけ残っている例も。
▢洋服
「まだ着られる」「高かったから」「やせたら着る」などと、残す理由はいくらでも出てきます。でも実際は着ていないのです。捨てることに抵抗があるなら、リサイクルや寄付に出すという方法もあります。
▢布団カバー、シーツ
「何枚あっても困らない」「お客さんが来たとき用に」と保管しがちですが、実際の使用頻度はそんなにないもの。定期的に新調しつつ、気持ちの良い眠りを確保することをお勧めします。
▢思い出の物
子どもの作品、家族の写真、大事な頂き物など、自分にとっての“宝物”。これらは残しておくという判断も、もちろんOK。断捨離の基本は「選び抜くこと」なのです。
また、断捨離は自分の物に限って行うのが原則です。
やました・ひでこ 一般財団法人「断捨離®」代表。誰もが実践可能な自己探訪メソッド「断捨離」を構築。『断捨離』『俯瞰力』『自在力』の3部作をはじめ、著作・監修の関連書籍は国内外累計400万部を超える。
物置のような自分の部屋。
『断捨離』…しなきゃなぁ。