センセーがとんでくる！！

先月末から始めたバレエストレッチのクラスも、きょうで6回目。
つづけよう！という意思表示と、
もちこたえた！というごほうびをかねてシューズを用意しました。
といっても、まだレッスンルームとの往復に使うだけですが・・・・

わたしなんか、とても参加できないわ。
とやさぐれてた心を　うながしたのは、
ほかの方の、ちいちゃな一言でした。
でも、それがいきなり大きな勇気になったのは
もう燃料がいーっぱい、気化していたからでしょうね。

とにかく驚いたのは、
まっすぐにすわれないことでした。

脚を前に投げ出して、床に対して垂直に背を伸ばす。

鏡に映る自分のせなかは、ぐんにゃりと丸まったまま。
なんで！
と思うけれど、それが現実。
重力に逆らって上にのびる姿勢は、腹筋を使った基礎を建てる力なしには構成できないのです。

家で、鏡に映してみました。
ちょっと重心をずらせばまっすぐです。
なんだ、よかった。
ところが、べたーっと床にお尻をつけたとたん、へなへな。。。

ああああん！

まっすぐ背を引き上げる。
下っ腹に力を入れる。

一週間、それだけにターゲットを絞りました。
だって、あんだけ恥ずかしい思いをしたのに、そのまんまになんて、できないじゃないですか。
かいた恥は、じぶんで雪（すす）ぐもの！

まっすぐすわっていようとするだけで、汗が噴き出てきます。
両脚のハムストリングスが、全力で抗議しているのがわかります。


成果は・・・・
X軸にへばりついたまま、上向かない漸近線のようです。
さすがのわたしも、モチベーションに窮しました。
しまいには、つみかさねることに意義がある、なんて賽の河原状態の週も。
ふっと突き抜けたときは、一か月が過ぎていました。

この一か月は、たぶん
てれとか、あまえとかをそぎおとして、まっすぐにじぶんをみる、むきあうための時間だったと思います。

街中のショーウィンドウに映る、じぶんのすがたが嫌でした。
それがこのごろ、気にならなくなってきました。
姿勢だったんだ。
と、遅ればせながら気がつきました。
外と内とをくぎる皮膚だけによりかかっていたら、自律はたもてない。
自己を統御する、内壁を構築しないと。


正面で、先生が説明をしながら実技をしています。
時折、風のように、スタジオのなかを移動します。
この5週間、うち4回までがわたしのところでした。
まがっている脚。
浮いている脚。
すっとのばした手で、問題のある個所をポイントされる。

ああ。そうなんだ。

レッスンが終わり、ストレッチだけで帰るメンバーを先生は一人ひとり見送っています。
てれかくしにあいまいな微笑をうかべて挨拶するわたしに、先生はひとこと、声をかけてくれます。
「またどうぞ」

すなおに真に受けて、ひるむ気持ちを立て直してきた数週間でした。