出かけるまえのあわただしさをますます増幅させるのが携行する本選び。
家族で出かけるときに忘れたりすると、ひとり無聊をかこつことになります。
ないときはすんでいたのに、使ったら手放せなくなったブックカヴァー。
内側にひみつがあって、ポストイットや筆記用具用のポケットをつけてもらったのですが、想像したよりずっと、読書時のわずらわしさから開放してくれました。
そのたびいちいち探し回っていたということです . . . Read more
結婚以来、ちょっとずつ(カメのあゆみほど)上級にシフトしてきたわが家のお椀。
ふだん使いには木曽のあかね塗りが重宝しています。
雑煮碗(越前)は、なまじふたがあるせいでなかなか登場しない。
下だけ変色すると・・・という雑念のため。
年に何度も使わぬものより、大好きな麺類と丼もののためなんと作者名前つきを張り込みました。
このあまりにかざらぬすがたに家族は「え~っ、これがそんな値段?!」と呆れており . . . Read more
子どものころから、雑草と呼ばれる類の花が好きで、じゅずだま、かやつりぐさ、からすのえんどう、そしておどりこそうなどに胸をときめかせたものでした。
子どもたちをつれての高原歩きには保育社の野草図鑑全八巻をしょっていき、現地では参照する元気すら出なかったことも。
いまのように、デジカメ片手にというわけにはいきませんでした。
花を活けるのが好きな母は、けっして野草には手を出しません。
姑とのいきさつもあ . . . Read more
していただいたことばかりで、何ひとつお返しできなかったという想いばかりがつのります。
病室の外から寝ていらっしゃる姿をそうっと見て、また来週ね、と・・・でも、その週のうちに亡くなってしまわれました。
よく、彼女は言っていました。
誰かにお世話になったら、なにもその人に返すのでなく、次の人にしてあげればいいのよ、と。
私だって、そうしてきたんだから、とも。
その言葉を、大事に心の片隅にしまっています . . . Read more