モモの京都・祭事日記

2010/4/~2011/3の京都日記を記載。
観光情報サイトと言うより、自分の記録帳です。

9月27日

2010年09月27日 | 9月
9/3~10/19  秋涼の特別展…【高台寺】
9/20~11/25 秋季特別公開…【東寺】
9/27        金比羅櫛祭…【安井金比羅宮】

金比羅櫛祭…【安井金比羅宮】

時代装束を着た人達が、祇園周辺をねり歩くというお祭り。
つまりコスプレイベントだ。
京都では時代祭が有名だが、その女性限定のプチバージョンってとこだろうか。


開始時間というのがちょっと不明で、京都観光オフィシャルサイトでは12:30、
安井金毘羅宮公式サイトと30分も異なる。多分、何を“開始”とするかによるのだろう。
だから、早めと思って12:00頃に着いたのだが――

もうこんな。見えない。背伸びをして、カメラを高く掲げ、なんとか撮影。


場所は、境内北の櫛塚の前。
ズラリと装束に身を包んだ女性らと、周りを取り囲む見学者。
凄い…本当に凄い人だった。
平日なのに、お若い人もかなり多かった。驚きだ。

お祓いや祝詞奏上の時、立ちあがってこうべを垂れる。首からの曲線が美しいねぇ…。


様々な角度から撮影したいのだろう、でもコレは隠し撮りだよ(笑)あるいはホラーだよ。



代表の方が三方をお供えする。
舞妓はん達の“お母はん”なんだろう。


紙をヒラヒラ~と。



もうしんどいし、後ろ姿しか見えないからもういいやと場所を変える。
顔が映る位置でカメラを構えている人達は、どれくらい前からあそこで場所取りしていたんだろうか。
神事を終えた舞妓はんらが出て来て歩く参道で、待つこと30分位。
参道沿いに、たっぷり人が。


このお祭りの異様なところは、見学者の種類の多さだ。
旅行者のおじいちゃんおばあちゃんから、オタクっぽい女の子(私のようなね…)、
そして水商売の方々……。
この神社の裏、というか祇園自体元からそういう街だからね、当たり前なんだけど、
スーツを着た茶髪の姉ちゃん兄ちゃんがたっくさんいるの。
普段、こういうお祭りとかには興味を持たないような人達だよ。

笑ったのが、↑の神事を見る為に人垣の後ろから背伸びをしていた私の、すぐそばにいたホスト2人。
私の後ろにも、ホスト君の後ろにも葉がもの凄く伸びて、しかも硬い植物が植えられていた。
それがもう背中をちくちく突くんだ。痛いのね、もう。
したらホスト君が「いってぇな伐るぞ!」って、その葉っぱに怒っていたこと!!
いやあ…今時のホスト君は、植物が言葉を話せないことを知らないらしい。
可笑しくてしょうがなかった。


12:45
神事を終え、満を持して登場。

時代ごとの装束を着た女性が列をなして練り歩く。
先頭の方はすげぇ早く歩いて行っちゃって慌てた。
そのうち「ゆっくり歩いて下~さい。(見学者に)見せてあげて~」て指示する声が。

スタートは古墳時代。みずらを結っている。女性もみずらだったのかぁ。男性の髪型だと思ってた。


奈良、平安、鎌倉を経て、
室町。行商?


桃山。あー、信長さんの話とかに出て来るよねこういう人。


ここから江戸。前期中期後期。中央、眉を落として白粉を塗った女性。


直してあげる人。隣りを歩いてことあるごとにこうしてサポートしてあげてる。


現代舞妓はん行列。顔まっちろ。ぽっくり下駄!


髪! 素敵!!


日が照って来ちゃって…。扇を掲げる姿も美しい。



現代舞妓で行列終わり。
公式サイトに、行列が歩くルートが書かれていたので、それを参考に早々と移動。
【安井金毘羅宮】の北側に位置する、花見小路。やはり背景と共にベストポジションだろう。


ここは祇園から道を折れてすぐの場所。
たまたま通りかかった、行列に関係のない舞妓はん。可愛いねぇ。


それにしても、カメラマンのマナーが悪いのは気になる。
そこは普通に道路ですが。もっと壁際に寄らないものかね? 交差点もどうどうと占拠。
まだ行列は到着しないと言うのに、どんどん人が集まって来て、地元の人達の邪魔になってる。

そして驚きなのが、このお祭り、交通規制がされない!
この道は、さほど広くなく(小路と言うくらいだから)ギリギリ二車線ぐらいの幅。
そこを車が、結構頻繁に通る。タクシーや乗用車、宅配のトラックなど。
それらを一切規制も止めもせずに通して、その横を行列が歩いて、更に半分以上をカメラマンが占める。
それはさ~…お互いに不幸じゃん。
京都で規制がかかるのって、三大祭りくらいなものなのかねぇ…。
おかしいと思うなあ。
祇園の街をクラクションクラクションよ。良くないよ~。

拡声器で、「歩行者用の道路ではありません! 車も通ります! 脇によけて下さい」
って言ってたが、「車も通りますっておかしくない?」とぼやく女性がいたよ。
そりゃそうだよ~。私もそう思う。
運転手さんは悪くないよ。知らされてないんだもん。


13:20 行列がやって参りました。ああずいぶん待った。
先頭は、なななんと楽師さん! おお、凄い凄い。
しかもそのトップが笙、続いて篳篥、龍笛。すげ~~!
しかし自転車も普通に入り込む…。一番興奮した雅楽なのに…。


平安時代。つうか白拍子。平安時代はこのひとりだけ。


平安と言えば十二単にみずらじゃないのか? と思ったが、画像を編集している時に分かった。
これは時代別の女性装束の展覧ではなく、時代別の遊女の装束なのだ!
そうかそうか。つまりこの白拍子は、静御前だ。
どうでもいいが、太刀をこれ差してるな、提げるんじゃなくて。白拍子ってそうなのかね?

しかしおかしいな…。鎌倉時代はこのような壺装束。遊女がか…?


江戸時代。


行列は、花見小路先の祇園歌舞練場へ入ってゆく。


奈良時代の人。この人達が一番“観光的”だった。にこやかに写真に応じる。

行列に参加している人達は、本物の舞妓さんもいるがモデルさんも混じっているらしい。
まぁ私には見分けはつかん。


練場前で楽師さんらは止まり、雅楽が常に鳴り響く。お上手。

そして全ての行列が練場へ入っていなくなると、楽師さんらは反対方向、恐らく【安井金毘羅宮】へと帰ってゆく…。

後ろ姿がちょっとさみしげ。終わった終わったって感じだろうか。

この後は知らない。練場で舞とか行われるんだろうか?
一般人が入れるか分からない。公式サイトにも書いていない。


おまけ。
「平川風月堂」
祇園の駐輪場のそばにあるお店。
以前、違う店を探しまわっている時にこの店の前を通りかかった。
その時は入らなかったのだが、「美山プリン」というものが見えて、以来いつか…! と思っていた。
念願叶いまして。
美山プリンと、チョコロールケーキ。

最近ロールケーキがはやっているようだ。
そのほぼ全てにおいて、「ふわふわ」「柔らかい!」がウリのように思われる。
が、ここのはちょっと違う。表面が少しサクッとするのだ。
ブッセのよう。おお、時代に流されないねぇ。
でも内側はふんわり。美味しい。

プリンも美味しかった。なめらかさはパステルよりは下かな。
底のカラメルが苦め! それもまた良し。
中の物を食べ終えると可愛いビンが残る。小物入れにでもするか!
公式サイトはこちら

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