モモの京都・祭事日記

2010/4/~2011/3の京都日記を記載。
観光情報サイトと言うより、自分の記録帳です。

9月22日

2010年09月22日 | 9月
9/3~10/19  秋涼の特別展…【高台寺】
9/20~11/25 秋季特別公開…【東寺】
9/21~9/25  お砂踏法要…【今熊野観音寺】
9/22~9/23  晴明神社例祭…【晴明神社】19:00
9/22        へちま加持…【赤山禅院】9:00~15:00
9/22        お彼岸法要…【即成院】
9/22        観月祭…【八坂神社】19:00
9/22        名月管絃祭…【下鴨神社】17:30
9/22        賀茂観月祭…【上賀茂神社】17:30

【下鴨神社】→【晴明神社】

月見の日にも関わらず、空気を読んでくれない京都さんの空は曇り。
夜から雨、と言われていたのでサテどうなるか?
そして、どこの月見神事にゆくか…が問題である。
しかし私はとうの昔、それこそ1年以上前から決めていた。
だって京都の1年間遊学をするきっかけになったのが、この人なんだもの。
安倍晴明公。この人の神事に行かずして、ファンとは言えまい!
とはいえ、【晴明神社】の湯立て式までには時間がある。
なので自宅から御近所さん(自転車で5分)の【下鴨神社】の神事を少し見てから行こう。


名月管絃祭…【下鴨神社】

怪しい雲行きではあるが、この時点ではまだ晴れている。
糺の森を北へ抜けて、境内への鳥居をくぐった先には「篝火市」なるものが。
両脇に5軒ずつくらいかな、屋台が出てる。
屋台と言っても焼きそばとかフランクフルトとかではなく、神社の近くのお店が出店してる。
あの「出町ふたば」とか、「下鴨茶寮」とか。だから和菓子が多かった。日本酒も売ってたかな。


月見の舞台は入って右奥の橋殿。
奥からパイプ椅子、そして長椅子。前列の方は、なんと「下鴨茶寮」のお客さんの予約席。
こんなのあるんだ…。どうやって申し込むんやろ?
つまり、だから一般客は後ろにおいやられる。多分座っちゃうと全然見えないでしょう。
ちなみにこの写真は、神事が行われる1時間ほど前(神事は5時から)まだ人は少ない。

最初は↑写真右のところに座っていた。
この角度には予約席がなかったので、おお最前列じゃん。
しかし、昔薪能を見た時に学んだのだが、この篝火の近さはまずい。篝火が灯ったら大変なことになる気がした。
なので↑写真左に移動。こういう時は座らないで、席の最後尾で立つのがよろしい。


舞殿に並ぶ神饌。枝豆、メロン、バナナ、人参など。そしてススキ。見えないが月見団子もちゃんとある。


ご丁寧にマイクを通じて進行の司会をしてくれる人が居る。
それによると、17:00から30分間ほど、舞殿で神事が行われるとか。
しかし舞殿の周りにはカメラマンが張り付いているので、座っている人はまるで見えないのでは。
だからこういう場では椅子に座らない方がいいんだって。

社務所から南側の門を通って、神職さんら入場。ああ…みなさん白一色。


舞殿において、お祓い並びに祝詞の奏上。
巫女ではない、女性神職さんが手前にいらっしゃる。


筝の琴、そして尺八の奉納演奏。


神事が始まった頃には、もうこんな感じ。人がひしめきあっております。


徐々に暮れ出す空。まだ雨は降っていない。
いつの間にか篝火が焚かれている。


はい残念ながら神事を見てタイムアップ。
拝殿での管絃祭は見ることが出来なかった。これから【晴明神社】へGOなのだ。
糺の森を、これから管絃祭を見に訪れる人達とすれ違う。ちょっと寂しい。
個人的には、管絃って大好きだから下鴨さんの方を見たい気持ちが大きい。
しかし義理と言うか義務と言うか、私は晴明さんに会いに行かなくてはならんのだ。
まったく、素敵な行事がこうして重なることほど哀しいモンはない。


【下鴨神社】から自転車で、頑張れば10分くらいで行ける。
晴明神社例祭…【晴明神社】
18:15着。神事が行われるのは19:00から。
何事も早め早めが大事なのだ! と45分前に到着するが、人少ねぇ~。
映画が公開された02年頃は、もっとすンごい人出だったんだろうなあ。
なあんだ、これならまだ【下鴨神社】に居てもよかったなぁなんて思う。


翌日に担がれるお神輿3基が、境内に飾られている。

真ん中の一番大きなお神輿には晴明☆マーク。


こちら本殿。いつもはない、鉾が両脇に立っている。
そして無数の提灯。こんなのが見られるのは一年を通してこの日だけ。


境内入って右側、しつらえられた祓所。いつもは完全に閉じられている。
手前のパネルには「熱湯がかかります。ご理解の上ご参列下さい」と書かれている。
ゲッ! 怖いな。でも最前列で見るもんね。紐が引かれていて、これ以上近くには寄れない。


ちょっと待って、おお、あそこから覗いているのは…!

見るのは初めてではないが、あの有名な晴明公の人物像の掛け軸を生で見られるのは興奮する。
よく本に載っているのより、かっこいい気がするなぁ…。気のせいだろう。
あれが御神体ってわけでもないと思うのだが、幕の合間からちょっと覗かせているのが良いね。


18:40 楽師さんらが入場。湯立ての準備などをする。


ほぼズームなし。普通に見ている人はこんな感じ。
暗さに関しても。光源は室内のみで、湯立ての場所はもう真っ暗。


祝詞の奏上、並びにお祓い。


神楽奉納。演奏は笛と太鼓のみ! 結構お上手だった。

YOUTUBE動画1(神楽)
だから舞っている人も含め、プロの雅楽家だと思ったら――

ただの楽師さんではなかった。巫女さんや。上の衣、千早を脱いで地上に降りる。


湯立ての神事開始。
お塩? とか、お酒? とかを湯だった釜の中に入れる。榊を浸して、2方向にびしゃっと撒く。

なんで背中の写真ばっかなんやって、つまり私が居た位置(手水舎側)は裏なのね。
こっちには全くお湯が向かって来ませんでした。
分からないもの、そんなの! 説明も何もないもの。

みなさん、ちゃんと湯立ての神事を見たいのなら、本殿にお尻を向けるかたちで立ちましょう。
考えてみえれば、そうか…。神事って本殿に向かってするもの…かな?
私は神楽がちゃんと見える場所、絶対ここや! と自信を持って位置を取ったのだが文字通り裏目に出たようだ。
難しいところだ、祓所で行われる祝詞奏上や神楽を見たければ、手水舎側へ。
湯立ての神事を見たければ本殿側へ。
おススメは本殿側です。神楽はその後何度も行われるから、湯立てを見たら移動すればよい。
こういう細かい案内が書かれている情報本とかないもんか…。

正面から見られる方には人がギッチリ!
開始前から並んでおかないと全く見られないだろう。


神事終了後、ひとり千円で神楽を間近で見られる。

普段は、合格祈願とか七五三とかの際にしか上がれない祓所に行けるわけだ。
しかしひとり千円で神楽ってどゆこと??
更に、奉納してくれた人にはもれなく晴明饅頭が配られるとか…。
千円……。神楽を見るには格安だが…。
ちょっと迷ったが、晴明饅頭と、祓所に上がれるチャンスの為に千円奉納。

どやどや、と30人くらいが一気に祓所に上がる。
それを2組に分けて、1回1回神楽の上演。
しかし…これもみなさん、覚えておいて下さい。
人数は関係なく上演されるのです。
だから、我先にと行かずほとぼりが冷めたところで参戦するがよろしい。
私が上がった時が一番人数が多かったから、後方で見るはめになってもうた。
その後、たった2人の時もあった。羨ましい。もう少し待っていれば良かった。


撮ったらあかんと言われなかったので、祓所の手前の部屋で待ってる時に撮影。
でも本当はいけないか?
↓この通り、みなさん頭を下げているんですが、なぜに??

折角目の前で舞ってくれてるのに見られないじゃん…。
神楽上演の最中って、頭下げるもんなの? そんなばかな。
私は貪欲に見つめてましたわ。舞い手さんと目が合うくらいにな。
芸能なんだから。見なきゃ。失礼じゃないか?

ちなみ神楽は何度もおんなじものを舞う。3分くらいの。
そりゃそうか、という思いと、もっと他に見せてくれいという思い…。

終わると、巫女さん手づから饅頭を渡してくれる。

どうでもいいかもしれんが、笛の奏者さんとこの巫女さんが仲良さそうにしているのが、なんか癒された。
神事とか祭事とかって、厳かでまぁいいんだけど、やっぱりにこにこしてる人がいると嬉しいね。
宮司さんはずっと無表情だったなあ…。


境内あちこちの晴明☆マーク。普段は見られないものばかりだ。
左から、祓所の上に掛かっている提灯、祓所の奥にある幕(旗?、祓所の襖、盾。


楽器も素敵。


おお、まだ桔梗が咲いている。これも☆マーク。


いつの間にか人で溢れている境内。やはり地元の人が多いね。
屋台も出ている。こちらはいかにも祭りっぽい、たこ焼きとか、金魚すくいとか。


さて晴明饅頭。くれるのは1個だけです。

にゃはは。可愛いな。ちょうど親指と人差し指でokの丸を作ったぐらいの大きさ。
中はこしあん。

お、考えてみたら雨は降らずに終わった!
実際少~しだけ降ったのだが、危惧していたより遥かに少なかった。さすが晴明はん。
しかし帰り道、北の空がもうとんでもなくビカビカ光っていて怖かった。
こっちは一切雨降っていないのに、山の方は凄いことになっているっぽい。
【上賀茂神社】の辺りは大丈夫だったろうか。
その後夜から朝にかけて大雨、並びに激しい雷となった。

あ、そうそう湯立ての神事なのだが、見ている分には湯がかかって「あつっ!」てなってる人はいなかった。
なので是非、本殿に背を向けるかたちで最前列に並んで見ましょう。見たかった。

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