モモの京都・祭事日記

2010/4/~2011/3の京都日記を記載。
観光情報サイトと言うより、自分の記録帳です。

9月15日

2010年09月15日 | 9月
7/1~9/中旬 嵐山の鵜飼
9/3~10/19 秋涼の特別展…【高台寺】
9/13~9/15 観月会…【大覚寺】
9/14~9/16 放生会(本祭)…【三宅八幡宮】
9/15~9/17 観音加持青龍会…【清水寺】14:00
9/15       放生会…【本能寺】14:00
9/15       義経祭…【鞍馬寺】11:00
9/15       八幡宮祭…【藤森神社】
9/15       敬老祭…【由岐神社】
9/15       手作り市…【百万遍知恩寺】

【本能寺】→「アンティークベル」→「ホリーズカフェ」

今日は色んなところでお祭りが…。
中でも【鞍馬寺】の義経祭なんかは有名だろう。
私も行くつもりであった。叡電載り放題を買って【鞍馬寺】【三宅八幡宮】へと…。
しかし朝、起きられなかったんだなぁ。
半年前は、仕事で4時半に起きていたのに、今や8時にすら起きられない。最低。
昨日の【平野神社】が夜遅かったんだよ~~って、9時には帰宅してたが。
まぁ、そんなわけで(どんなよ?)昼頃に起床。
どこも行けん…と愕然としたが、おお、2時から【本能寺】であるじゃないか。

放生会…【本能寺】

雲行きが怪しい中いそいそと支度をしてチャリに跨る。
「敵は本能寺にあり!」のあの【本能寺】で、この前の道はよく通るのだが訪れるのは初めてだ。
と言うのも、一見どこにあるのかがまるで分からないから…。

地図で見ると御池通沿いにあるにはあるのだが、

↑こんな石碑が建っていて横に細~い通路があるだけ。
正門と呼べるのは寺町商店街側のこちら↓

御池通には、どどんと「ホテル本能寺」や「本能寺会館」などといった近代的な(?)建物が建っている。
その裏側にお寺があるわけで、外から見ると隠れちゃって全然分からないのだ。

自転車を御池通の京都市役所前の有料駐輪場に置き(NOT放置自転車!)
初めての【本能寺】へ。
信長さん周辺の歴史には興味がないので感慨も何もないのだが、
歴史的な場所と言うより、なんとゆうか普通のお寺だ。
講堂。自動ドアの先に御本尊さんらしき仏像がいらっしゃるが、まあ写真は撮れないので。

中には既に檀家さんらしき人達が集まって座っている。
外部の人間がこの祭事を見たさに集まる、ということはあまりないらしい。
私と同じような目的で来ている人は2人くらいだった…。

まあ放生会というものは、生き物(だいたいにおいて魚)を放つもので、
お寺の中ではなく近くの池とか川とかに移動して行うことが多い。
【本能寺】のもそうで、三条大橋の辺りで魚を放つ。
だからそちらで既に待機している人が多いのだろう。
実際、法要自体は講堂で行われているからまるで見ることは出来ない。

13:57
きらびやかな坊さんが3人、入って行った。

こうなったらじ~と待つしかない。


待っているあいだ、お寺の中を散策…。
それほど広いお寺ではないが、中々見る場所はある。
まず本堂の瓦など、色んなところについてる鳩さんの家紋。
至る所に備わっているので、それを探すのも面白い。中々珍しい家紋である。


それから人工池。でっかい鯉が悠々と泳いでいる。

本堂の周辺は工事中。なあんだ…。
しかも24年まで掛かるらしい。あちこちに赤いコーンとか置いてあって興ざめである。仕方ないが…。
その本堂の横っちょの道を進んで裏側に回ると、おお信長さんのお墓が。

そしてこの右側にある銀杏の木が、もうとんでもねぇ~ほどに大きい。


ううむ、上手く撮れんなあ…。
このお寺、いい雰囲気なのだが、周りの高層ビルに取り囲まれているので背景が大変よろしくない。
塔頭と言うのか、お坊さんのお家なのか、敷地内には幾つかの日本家屋が並んでいて、
それも大和魂をくすぐるいい建物なのに、ど~も背景に要らない色が入っちゃってダメだなぁ。
サスルベリも咲いていて綺麗なんだけどなぁ。

ブチブチ思っていると、中からお坊さんが出て来た。20分くらいかな。
檀家さんらも集まって。

位の高そうなお坊さんが見守る中…

(袈裟にはあの鳩さんが!)


ま、まさかと思ったらやはり! 列をなして歩き出した!

寺町側からお寺を出て、商店街を少し歩き、御池通で曲がって――

↑映り込んだソフトクリームが中々シュールである。
YOUTUBE動画1(御池通を歩く)

この間、ずっと「なむみょーほーれーげーきょー」と唱え、先頭としんがりをつとめる笠をかぶったお坊さんは太鼓を叩いている。
御池通は繁華街と呼んでもよいほど、道幅は広いしビルは並ぶし栄えている場所だ。
東京の銀座でやったら相当ショッキングな光景だが、さすが京都である。
地元の人達は、ふうん、ぐらいの顔で通り過ぎるだけだった。
驚いているのは、たぶんよそから来た観光客だろう。私は終始驚きっぱなしだったがな。

10分くらい歩いて、鴨川へ出る。向こうに用意されている、放生会の会場。


おお、さすがに御存じの人はあらかじめこっちで待ち構えているのだ。
一緒に列の後ろをついて行く変な人は、私と、ほんの数人だった。ちと恥ずかしい。

あれっ!? 歩いて出る我々を見送ったはずの、高僧さんらが既に座って待っている!
どうやら車で先回りしたらしい。なんだ…。


テントの中でお経をあげまして。あ、あれは魚ですね。


お線香をあげた人から、お魚を放って行きます。
走って三条大橋まで上がって撮ったぞ。
天気があまり良くなかったので、鈴なりとは言わないまでも何人かが足を止めて眺めていた。


対岸を歩く舞妓はんら。

対岸で撮るのも面白いなあ、と思ったが時既に遅し。
しかも対岸へ渡るのは結構大変!戻って近くで撮影。

参加者である檀家さんは、お参りして――、

お魚を拾い上げて貰って、

放流~。

動画2(放流)
動画3(放流)

色んな種類の魚が混ざりまくっているので、時には両手にあまるくらいの巨大な魚さんも掬われる。
女性なんかはビビッて(ビチビチ跳ねてんだもん、怖いよなあ)尻ごみしちゃう。
で、モタついてると魚が、もうっ! って籠から外に出ちゃったり。
水を跳ねたりたりで結構周りはビチョビチョよ。
あんまり大きい魚だと、筒を伝って川まで落ちたはいいけど引っ掛かって流れないでもがいていたりね…。
生き物について考えさせられる法要でございました…。

飛び入り参加可なんかいな?
「まだやってない人! どうぞ! どうぞ!」と、しきりに坊さんが勧めるのだ。
辺りでカメラを構えている、私を含めたいわゆる部外者にも「どうぞ!」と。
私は一銭も払っていないのでやる訳にはいかんべえ、と思ったが、その気があれば紛れて参加しても良いっぽい。
気軽な雰囲気である。

あまり信仰心がないものだから、一度捕えた魚を放つのって本末転倒な気がしないでもないのだが、
自分で魚を放してやると、確かに「よう生きてけや」と願うものなのかもしれない。
おばちゃんの一人がそんな風に言いつつ魚を流していて、うーむ行為から始まる信心もありか…とか思った。
意味が分からんな。まあ、何か感じるものがありましたよ、ともかく。無駄ではないな、とかさ。


終わる頃になってちょうど雨がパラパラ降り始めた。
高僧さんの最後の挨拶によると、毎年この時期はひでりのような暑さで、雨が降るのは珍しいとか。
本降りになる前に、商店街のアーケードに逃げ込む。
帰宅して夜になってからは激しい雨が降ったが、この頃は緩く降ったりやんだりを繰り返していた。
やんだ頃、商店街を出て「アンティークベル」というお店へ行く。
寺町商店街の「鳩居堂」手前の道を折れてアーケードを出かたちになる。
そこから少し進んだ所にある、アンティーク雑貨のお店。

店の前の自転車が目印。
ガラスのコップとか陶器のお皿とか、椅子とか。
京都本に紹介されていたので行ってみたが、ふうんで終わってしまった。
悪くないのだが、私の好みというわけでもなかったな。可愛いお店だけど。
二階が貸しスペースになってて、ギャラリーとか展開しているらしい。
公式サイトはこちら

再び雨が降って来たので、時間潰しに「ホリーズカフェ」へ。
関西では有名なカフェなのかな? 京都では色んなところで見かける。
東京では見たことがない。ドトールみたいなお店。
ブレンドが230円。安い。これが思ったより美味しかった。嬉しい。
コーヒーより、実は目が行っていたソフトクリーム。
一応パフェ、と名が付いていた。こちらはブルーベリーパフェ。

ソフトクリームにブルーベリーがかかっている。これも240円くらいだった。
ちょっと一服するには安くていいだろう。
公式サイトはこちら

自転車の許へ戻る時、河原町三条の辺りを歩いていたのだが、
西側に小さい書店があって入った。「ふたば書房」だ。
ここがねぇ、意外といい本屋で。この規模で、ここまで個性を出すか、と言った感じ。
なんか置いてあるものが面白い。店主の趣味?
ただの話題書を置いているのではなく、話題書をここから生んで行こうという意気が感じられる。
書店は大きければ良いというものではない。しかし、小さいとどうしても置けるものが限られてしまう。
そんな苦悩を乗り越えた先の書店――なんて、言い過ぎか。
でも好きだなあ。普通の本屋とはちょっと違うよ。
公式サイトの河原町店。

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