しーさるの鉄日記

臨時特急「まほろば」運転


JR西日本は、新大阪~奈良間にノンストップの臨時特急「まほろば」を運転することを発表した。列車は1日1往復、11月から12月上旬の土日祝に運転する。上りは新大阪発10時03分、奈良着10時53分、下りは奈良発16時56分、新大阪着17時47分とする。使用車両は287系3両、1.2号車は指定席、3号車は自由席とする。

沿線自治体では、臨時特急「まほろば」の運転に合わせて、おもてなしを行なう。例えば、奈良県観光局は改札外でせんとくんなどのゆるキャラによるお出迎えや観光PRを行なう。運転開始日を含んだ11月の3連休には車内でのおもてなし、駅での社員によるお出迎えも予定している。

阪急交通社などでは、「まほろば」を利用する旅行商品「九州発『正倉院展と2つの寺社特別拝観』」と「山陽発『奈良特急』で行くツアー!」を販売する。また、京阪神・和歌山・岡山エリアからは奈良ホテルでの昼食と往復JRがセットとなった駅プラン「NARA HOTEL」を販売、「まほろば」運転日には特急列車プランを設定する。

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おおさか東線が開業して8ヶ月、臨時だが同線を経由する特急が設定することになった。2010年の奈良DCの時に、「まほろば」が新大阪~奈良間で運転された時は、シルクロード博臨同様、梅田貨物線、大阪環状線、関西本線を経由して、天王寺、王寺、法隆寺に停車していた。しかし、今回は新大阪から奈良までノンストップとなり、王寺、法隆寺は停車駅から外された。ノンストップと言いつつ、久宝寺に乗務員交代などで運転停車するかもしれないが。王寺はともかく、法隆寺は観光需要があると思うのだけどね。

所要時間は、上り50分、下り51分、最速の直通快速は52分だから、ノンストップの割には変わりないことになる。走行区間の距離は50.6キロだから表定速度は60キロ前後となる。上りの新大阪発は10時03分、直通快速より14分早い時間帯だ。新大阪場面では普通列車の14分後だか、普通列車は35分かけて走ること、久宝寺では普通列車の引き上げ線入庫を待たなければならないことを考えると、通過は10時29分ぐらい、おおさか東線区間の表定速度は50キロに満たない。多分60キロ前後でゆっくり走るのだろう。久宝寺からは快速高田行の後追いをして、柏原で普通列車を追い抜く。王寺から奈良までは先行する列車もなく、11分運転で表定速度は84キロくらい、100キロ以上は出すのではないかと。一方、下りの奈良発は16時56分、大和路快速に3分先行して走るが、王寺からは直前を走る普通列車に詰まって走る。久宝寺通過は17時22分くらい、後続の普通は数分繰下げ変更すると思われる。新大阪着は先行する普通が到着した3分後だ。

今回の「まほろば」はおおさか東線内ではゆっくり走るものの、ショートカットするので、2010年の「まほろば」の上り55分、下り58分よりは速くなっている。また、2010年は奈良着11時27分、奈良発16時34分だったのが、奈良着10時53分、奈良発16時56分となり、奈良での滞在時間が1時間拡大している。

使用車両は、「くろしお」用の287系3両、運用に余裕がないのか2010年の381系6両より半減した形となる。奈良方面への特急に、紀勢本線特急の間合い運用を充当させるのは「あすか」時代の名残ではないかと。「やまとじライナー」も381系だったし。

先述した通り走行距離は50.6キロで50キロをギリギリ上回るので、料金は100キロまでのA特急料金が適用され、指定席1,730円、自由席1,200円となる。2010年の「まほろば」運転時は、関西本線がB特急料金対応となったが、おおさか東線は対応しなかったためA特急料金となった。「まほろば」の客の大半は、新幹線からの乗り継ぎなので、乗り継ぎ割引が適用されれば半額になる。それでも600円だから、Aシートや私鉄特急に比べれば高い感じがする。

3両中指定席2両としたのは、旅行商品利用のためだと思われる。2010年の時は自由席より安いグループ特急券が設定されたが、今回は設定されず。窓口販売からネット販売に移行しているからだろうか。

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