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しーさるの鉄日記

アーバンパークライナー乗り納め

今日は来月16日で運転取りやめとなる特急『アーバンパークライナー』を浅草から柏まで乗ることにした。運転取りやめになる理由は、春日部駅高架化工事の兼ね合いで伊勢崎線と野田線の間の連絡線がなくなるためだ。今のところ2031年度の完成を目指しているが、それに合わせて『アーバンパークライナー』が復活するかどうかは未定なので、廃止や休止といった表現は避けた。利用率もそんなに悪くないし。完成自体は2031年度だが、野田線の次に伊勢崎線下りが高架化されるため、直通の復活は少し早まる可能性もある。、

『アーバンパークライナー』は2017年4月に東武500系デビューと同時に設定、設定当初は浅草発20時30分の大宮行、21時30分の大宮行・野田市行で、21時30分の大宮行は、折り返し大宮発22時43分の運河行となっていた。3年後の2020年3月改正では21時30分の野田市行を柏まで延長、その折り返しで柏発23時17分の春日部行『アーバンパークライナー』を新設した。その一方、浅草発20時30分の大宮行は春日部行となり、伊勢崎線から野田線への乗り入れは1本だけとなった。

そのわずか3か月後には、『アーバンパークライナー』大宮行・柏行が浅草発18時49分に繰り上がることになった。このことで、野田線内の『アーバンパークライナー』は、元からあった大宮発22時43分の運河行、柏発23時17分の春日部行の1往復に加え、大宮発20時05分、22時00分の柏行、柏発20時38分、21時38分の大宮行が運転されることになった。運用的には浅草1849→2008柏2038→2132大宮2200→2255柏2317→2357春日部、浅草1849→1954大宮2005→2107柏2138→2232大宮2244→2328運河の2運用となる。

『アーバンパークライナー』は北千住からも乗れるが、浅草から乗り通すことに、上野から銀座線で浅草へ向かうことに、鐘ヶ淵以南への通勤客は半蔵門線へシフトしたため余裕で座れる。浅草も休日昼間と違って他のターミナルより人は少ない。
『アーバンパークライナー』は4番線と特急専用ホームからの発車なので、改札を通った後、専用カウンターにて特急券購入メールをスマホ画面で提示する。指定席は今朝確保したものだが、北千住で座席を空いていたのを見ると、発車直前に確保しても大丈夫だったようだ。乗ったのは柏行の4号車、前の車両は連結している大宮行の3号車だ。

発車数分前、向かいの3番線にスペーシアXが入線してきた。スペーシアXの乗車専用ホームは5番線だが、折り返しは回送なので3番線に到着しても支障はない。18時49分浅草を発車、車内の客は5人程度だ。とうきょうスカイツリー、曳舟と少しずつ乗り込んでくる。押上方面、亀戸線からならわかるが、とうきょうスカイツリーは平日でも需要があるのだろうか。堀切を通過すると徐行、上の方では上りスカイライナーがオーバークロスする。まもなく北千住の自動放送から5分かかって、19時04分に北千住に到着した。北千住でようやく席の半分以上が埋まった。向かいには常磐線が見えるが、向こうも少し遅れている。この常磐線に乗ると50分近く早く柏に着くことができる。ちなみに、この時間にクルマで浅草から柏まで国道6号線を走り通すと、70分程度だから、クルマより10分遅いということになる。

北千住を出ると、複々線区間を快調に走行、緩行線の普通を次から次への追い抜く。位置情報を見ると、5分遅れの電車を先頭に、4分遅れ、2分遅れとなっているから、通常ダイヤよりは間隔が短くなっている。遅れがちな日比谷線直通が複線区間となる北越谷以北では毎時3本だけなので、遅れの影響は思ったほどではない。ただ、念のために北越谷での停車時間に余裕を持たせた方がいいかもしれない。大袋ユーザーには迷惑だけど。

草加では浅草を7分前に出た区間準急を追い抜く。北千住に着くのに遅くなった要因となった区間準急だ。各駅停車も本数が多いから、場合によっては待避中に各駅停車に追い抜かれるだろう。さらに越谷では東急2020系運用の急行も追い抜く。北越谷の手前から徐行するように、東武アプリの在線情報を見たら先行の各駅停車が4分遅れていた。先述した日比谷線遅延の影響だ。せんげん台から終点の柏までは料金不要に、各駅停車から一気に乗り込んできて、座席は全て埋まった。立ち客はなかったけど、デッキにいたのだろうか。せんげん台を出発したのは5分遅れの19時25分となった。

春日部着も5分遅れの19時30分、4番線に到着した。春日部では、分割と方向転換を同時に行う。分割と方向転換を同時に行うのは、JR特急だと大阪『ひだ』と名古屋『ひだ』、『南風・うずしお』、『みどり・ハウステンボス』があるが、JR以外の例はこの『アーバンパークライナー』ぐらいだろう。方向転換をするため、駅に到着する前にシート回転をお願いする放送が流れる。西武ラビューは方向転換するが、シート回転の放送はなく、飯能から西武秩父までの36分は逆方向となる。『アーバンパークライナー』は春日部から柏まで37分と時間的に同じだが、西武ラビューと違って途中から乗ってくる客もいる。

春日部で分割のために停車している間に、越谷で追い抜いた急行が追いついて、ホーム対面で接続する。また、春日部着19時28分の大宮方面からの列車から3分でホーム別接続となる。高架化後は伊勢崎線から大宮方面へのポイントがなくなるようだから、復活するとしたら野田線のホームで分割作業を行なうようになるだろう。その場合、野田線の春日部止とホーム上接続となり、伊勢崎線の急行とはホーム別乗り換えとなる。春日部で降りた客、新たに乗って来た客で客流動が錯綜したが、混み具合は春日部到着前と変わらず、座席は全部埋まるくらい、デッキに立ち客が少しいる程度だった。

春日部発は2分遅れの19時33分、元々5分停車と余裕があったので、4分遅れから少し回復した。大宮行は元々33分発だったので遅れはなかった。車内が揺れるので注意の喚起放送があったのち、伊勢崎線から野田線へ転線した。野田線は春日部から先単線に、各駅で大宮行と交換する。『アーバンパークライナー』は2分遅れるので、交換した大宮行の方も2分遅れる。それはアプリの在線状況でもわかる。本数が多く余裕のないダイヤだ。遅れやすい地下鉄と乗り入れる路線と、高密度の単線路線の乗り入れというのは、大きく余裕を持たせなければならない。

南桜井を出ると、江戸川を渡り、千葉県から埼玉県に入る。浅草発の『アーバンパークライナー』は、東京都、埼玉県、千葉県を通るという珍しい有料特急だ。南桜井と川間で、結構降りて、車内の客は半分くらいになる。清水公園を出ると、高架に上がり、愛宕、野田市と停車していく。野田市は3年前に訪れた時は1面2線だったが、2面4線の準備ができ、来週の日曜日には供用を開始する。

2面3線の運河からは複線区間に東京理科大などの学生が乗り込んで、乗客は再び増える。複線区間なので再び通過運転、江戸川台、初石を通過して、流山おおたかの森に到着する。ここからの利用客も多く、中ほどに詰めての放送もかかった。自分の乗った最後尾4号車は混んでなかったから、前の方が混んでたのだろうか。豊四季を通過して柏着は20時11分、結局は数分遅れを引きずる形となった。この遅れのため、11分発の急行船橋行には接続できなかった。ホームドアの兼ね合いで降りるドアは5号車の1か所だけ、特に急ぎではないのでしばらく待ってから降りることにした。16分発の船橋行と代々木上原行以外は10分以上待ち時間があるので急ぐ必要はないだろう。

柏でしばらく待っていたら、船橋の方から8111Fが入線してきた。他の8000系と違って前面改造されず、デビュー当時のロイヤルベージュにインターナショナルオレンジのラインというツートンカラーの8111F、500系と並ぶことは珍しく、並びはあまり見られない。そして、伊勢崎線と野田線を結ぶ連絡線が途切れれば、これが最後の並びになるのかと思うくらいだ。普段車両運がよくないだけに、あまりの運の良さに驚いた。

『アーバンパークライナー』は全区間を乗り通す客はほどんどいないものの、北千住からはずっと座席の半分以上が埋まる利用率だった。つまりそれぞれの区間で利用客はいるのだろう。今日は週末で夕方に帰る客が比較的少ないから、それ以外の日だとまた違う流動があるのではないかと思う。とはいえ、長期に渡って、春日部で分断するのは仕方がないのかと感じてしまう。

駅近くのヨーカドーで買い物した後、柏発20時53分の常磐線品川行で帰宅した。

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