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しーさるの鉄日記

大船渡線BRT駅巡り(陸前今泉~脇ノ沢)

長部から1.7キロ走ると、快速以外は左折して県道に入る。緩い上り坂を上がって、標高50mの小学校の脇を通る。三陸道と並行しながら、下り坂を走行すると、陸前今泉に着く。陸前今泉の下り乗り場は少し気仙沼寄りの坂道の途中、上りの乗り場は坂道の下の交差点近くにある。長部と同じく、両方の乗り場ともに上屋付き、下り乗り場の裏に待合室が整備され、その裏は三陸道となっている。近くに災害公営住宅があるため、2020年3月に開業した新駅だが、乗車人員は1人とBRTで最も少なく、立ち寄ると数分のタイムロスとなる。需要がないなら、経由しないバスを増やすことになるけど、快速にしたら病院と高校も経由しなくなるから、設定されてない別系統という話になるのだろう。

陸前今泉を出るとすぐに右折、400m進んだうえで、また右折して国道340号線へ、300m進んで、国道45号線へ左折すると、気仙大橋で気仙川を渡る。橋を渡りきるとすぐに、道の駅高田松原の駐車場に乗り入れ、奇跡の一本松駅に着く。奇跡の一本松駅は道の駅の一角に、軽量鉄骨とさらに細いステンレスで組まれた待合室がある構造だ。待合室は道の駅の建物とつながっておらず、少し離れたところにある。開業当初は臨時駅だったが、2014年10月に常設化した。その頃、道の駅近くの国道45号線沿いにあったが、2018年1月に北に300m移動、2019年6月に最初にあった位置から西側の国道45号線沿いとなって、2019年9月に今の位置になった。周辺の震災遺構と合わせた高田松原津波復興祈念公園が全面供用になったのは2021年12月と最近のことだ。周辺に民家がないもの、観光需要があるため、乗車人員は17人と志津川2駅くらいはある。

奇跡の一本松駅を出たBRTは、北西へ500m走行して右折する。その100mくらい進んだところで、線路のあった辺りと交差する。さらに走行して、かさ上げされた地域に入り、県道38号線へ右折、400m走ると、商業施設『あぱっせたかた』と博物館の間を通り、陸前高田駅に到着する。、

陸前高田は鉄道駅のあった150m北東、市役所があった辺りにロータリーが整備された。ロータリーに面する駅舎は鉄道時代の駅舎を模したもの、みどりの窓口の営業時間は、10時から13時と、14時から17時20分までとなっている。鉄道が乗り入れない駅でみどりの窓口があるのは、ここ陸前高田と草津温泉ぐらいだと思われる。2013年4月の復旧時は、市役所の仮庁舎に隣接する形で、今の栃ヶ沢公園駅と同じ位置の高い場所に設置された。ところが2015年3月に仮市役所向かいの交番を左折したところに移転、円筒状の駅舎も新設された。一方、2017年に『あぱっせたかた』の前の県道38号沿いにポールだけのまちなか陸前高田駅を新設した。翌2018年4月に『あぱっせたかた』のはす向かい、博物館に隣接して、新たな陸前高田駅を新設、まちなか陸前高田駅は廃止に、高台の円筒状の駅舎も撤去され、ほぼ元の位置に栃ヶ沢公園駅か新設された。乗車人員は69人と、気仙沼、大船渡を少し上回るくらいだ。気仙沼から陸前高田までは鉄道時代は30分だったが、今は快速36分、陸前今泉を経由すると39分となっている。

陸前高田から陸前矢作へは、先述した通り支線のような扱いとなる。陸前高田を出たBRTは県道38号を400mほど走り、奇跡の一本松と逆方向に右折、20m登りながら1キロ進んで左折、400m進んで氷上橋で国道340号線を越えて、栃ヶ沢公園駅となる。最近までは県道38号線を1キロ走って、国道340号へ右折、さらに1キロ走って三陸道のインターと逆方向に左折、栃ヶ沢公園駅に寄ったら、また国道340号に戻るというルートになっていたが、今年3月の改正で今のルートになった。栃ヶ沢公園はポールだけの停留所、先述した通り仮設の市役所があったころは陸前高田駅だったが、2018年に栃ヶ沢公園駅へ、2021年に市役所が今の陸前高田駅の600m北に移転した後は、プレハブの仮設市役所も解体され、空き地となった。そのためか乗車人員は9人と少ない。

栃ヶ沢公園駅を出たBRTは国道340号線に戻り、緩やかな上り坂を降りる。陸前高田からの線路跡が近づくと、左折して専用道に入り、竹駒に到着する。竹駒はl交換可能、下りホームの陸前矢作寄りに待合室と奥にトイレ、陸前高田寄りに横断帯と出口がある。乗車人員は6人と唐桑大沢と同じくらいだ。竹駒駅周辺は2013年に専用道になったが、陸前矢作までは専用道になったのはその6年後のことだ。津波で流された気仙川橋梁の整備に時間がかかったのだろうか。

陸前矢作はロータリー状、それに面して上屋と待合室、トイレがある。ロータリーでそのまま折り返すことも可能だが、自分の乗ったバスはスペースの真ん中に引き上げていた。以前の駅があったのは、そのロータリーの先、駅舎は最近解体され、駅前広場だけが残っている。先述した通り、この先は上鹿折までつながっていた。乗車人員は10人と栃ヶ沢公園と同じくらい少ない方だ。矢作支線の3駅の乗車人員を足しても25人で、毎時1本確保されている今のダイヤは少し過多かもしれない。

陸前高田を出ると県道を900m走行して左折、さらに600m進み、標高11mから33mまで上ると、高田高校前に着く。高田高校前は千鳥配置、100m陸前高田寄りにある下り乗り場は上屋の他に歩道を挟んで待合室があるが、歩道を挟んで上屋があるだけとなっている。向かって右側に体育館があるが、これは高校の体育館でなく『夢アリーナたかた』という誰でも使える体育交流施設、高田高校は下り乗り場近くの階段を100mほど登ったところになる。2015年3月の開業時は、県道を左折して数十メートル進んだセブンイレブンの裏辺り、つまり今より500m南にあったが、道路工事の兼ね合いだろうか、2018年1月23日の400m西のシンボルロードの辺りに移転、その年の4月に今の位置に移転された。乗車人員は48人、盛、陸前高田、大船渡、気仙沼に次いで5番目に多く、次に多い碁石海岸口の28人より圧倒的に多い。通学時間帯の需要が高いから、快速が経由しなくても支障がないのだろうか。

BRTは1キロ走り、標高50mまで登ると高田病院駅に到着する。高田病院前は、南三陸町役場・病院前駅、気仙沼市立病院駅と他の病院駅同様、玄関付近の病院の庇の下に上下共用のポールがある。2013年3月の開業時は今より2.5キロ盛寄りにあったが、病院が今の位置に移転した1か月後に駅も移設された。乗車人員は6人、3本しか経由しない気仙沼市立病院と大差はない。2018年4月改正で設定された快速は高田高校前、高田病院を経由しないで、陸前高田から脇ノ沢まで12分かかるところを8分に短縮した。陸前今泉を経由しないのと合わせて7分の短縮となっている。2013年3月のBRT開業時は高田病院から下船渡まで国道45号経由で走り、箱根山の北側を通岡峠をショートカットしたBRTが10往復設定されていた。ショートカットルートで12分の時間短縮を図っていたが、半年で廃止となった。経由しない駅の乗車人員は30人以下、30分毎のBRTで過剰だから、三陸道の大船渡碁石ICと通岡ICの間でショートカットしてもいいと思う。でも、30分毎で走らせたから20人以上の乗車人員を確保できたという考え方もある。

高田病院を出たBRTは県道38号線をずっと走行、国道45号線と交差してアップルロードに入る。国道45号線までの区間は2020年に供用開始となったところ、それまでは高田病院を出たら数百メートルで右折して南下、国道45号線を経由していた。高田病院から3.4km走行して、脇ノ沢に到着する。脇ノ沢の下り乗り場は歩道を挟んで、上屋の待合室があるが、上り乗り場はポールだけとなっている。乗り場を降りて陸前高田寄りの坂を下ったところには大きい郊外型スーパーがある。乗車人員は22人と前後の駅の倍以上ある。鉄道の頃の駅跡地は、そのスーパーのところを左折、海の方へ1キロ歩いて、さらに陸前高田方面へ700m歩いた場所にある。気仙沼線BRTを含めて、鉄道時代の駅かあった場所から一番離れている。

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