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しーさるの鉄日記

583ラストラン


特急形寝台電車『583系』が今週土曜日の秋田~弘前駅間での運転を最後に引退することになった。
引退列車はびゅうツアーのパッケージ販売のみで、秋田を7時21分に出発して弘前まで往復するコースと、弘前まを1000丁度に出発して秋田まで往復するコースの2コース、秋田からのコースは八郎潟、森岳、東能代からの利用が、弘前からのコースは、大鰐温泉、碇ヶ関、大館からの利用が可能で、全区間利用する場合は両コースとも8800円になる。募集人員は300名だが、びゅう予約センターに電話申し込みが殺到し、すぐに満席となった。
なお、引退列車運転日の翌日の日曜日には400名限定で車内見学会を行なう。

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秋田で団体専用車両として生き残っていた『583系』だが、ついにこの春を持って50年以上の歴史に幕を閉じることになった。

『583系』の歴史を振り変えると、九州方面、東北方面への寝台特急として活躍した1968~1982年、東北方面だけ残った1982~1993年、定期列車は急行『きたぐに』だけになった1994年~2012年、そして秋田に転属となり団体専用や臨時列車専用になったここ5年に分けられる。こう分けると、本来の特急形寝台電車に使われたのは全体の半分にしか過ぎなかったと感じる。逆に、本来の目的を失ってから、よく長持ちしたなとも思える。

九州方面への夜行が廃止になってから数年後には、419系、715系といった近郊型改造車が誕生、長崎、北陸、東北本線に投入されることになった。だが、長崎の715は813に置き換えられる形で1996年に引退、その2年後には仙台のも701に置き換えられて引退、419系は21世紀を過ぎても残ったものの、521系に置き換われ、2011年改正で『雷鳥』とともに引退した。419系が走っていた期間は26年にも及び、583が特急として運用していた期間を少し上回る。

1993年冬改正で定期運用を終えた583『はくつる』だが、その後新幹線八戸延伸までの9年もの間、臨時の『はくつる81・82号』として走っていた。『はくつる81・82号』が廃止になった5年後には、『わくわくドリーム』として定期では乗り入れなかった東京駅への乗り入れを果たした。京葉線の地下ホームだけど。

定期運用を終えた後、印象的だったのは、2つの新幹線リレー号に使われたこと。1つは1995年の新幹線の高崎分岐器切替に伴う運休で、高崎~越後湯沢で設定された『新幹線リレー』、もう1つは東日本大震災のあとに福島~仙台で設定された『新幹線リレー』、1995年当時は『シュプール上越』が設定されていたから、上越線でも簡単に運転できたのだろう。

自分が583系に乗ったのは、『はつかり』を陸奥市川→八戸で利用しただけ。18きっぷ旅行時にワープで使ったのだけど、これが最初で最後の乗車になった。その後、ほくほく線の乗りつぶしの時に六日町で目撃、駅降りの時は東大宮と市川大野で目撃した。東酒田でも目撃したけど、駅から離れた時に遠目で目撃しただけだからな。最後に見たのは2年前に『ひたち』で運転されて、地元を通過したときだった。寝台特急全盛期は、東北本線経由の『はくつる』より常磐線経由の『ゆうづる』が多かったから、常磐線の方がゆかりという感じがするな。

このラストランをもって走ることがなくなった583系だが、京都鉄道博物館と九州鉄道記念館では静態保存されている。大宮のてっぱくは秋に増床されるけど、本館と新館の間のスペースが気になる。

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