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しーさるの鉄日記

小田急2022ダイヤ改正(ロマンスカー平日上り)

小田急電鉄の2022春ダイヤ改正、ロマンスカーの平日の改正概要は以下の通り。

●平日朝に上り『モーニングウェイ』を3本新設する。
(新宿着7時59分小田原発、8時19分秦野発、9時10分藤沢発)

●はこね号、スーパーはこね号を45本から30本に減らす。さがみ号は12本から15本に、えのしま号は3本から4本に増やす。

●すべての『ホームウェイ』を海老名に、『メトロホームウェイ』を成城学園前に停車させる。

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小田急のダイヤ改正、『ロマンスカー』では箱根登山鉄道への乗り入れを見直すなどして、平日、土休日ともに小田原、箱根方面への運転本数を減らす。それに伴い、停車駅も見直して、伊勢原や秦野の停車本数を増やす。箱根への乗り入れ見直しで夜間時間帯を中心に『はこね』の一部が『さがみ』に変更となる。また、リリースでは触れてないが、下りのみ運転の小田原までノンストップの『スーパーはこね』が平日2本、土休日3本から土休日のみ2本の運転となる。


まず、平日上りを見てみる。朝時間帯では『モーニングウェイ』を本厚木方面から2本、藤沢発を1本増発する。改正前は新宿着7時41分から8時42分まで丸1時間なかったが、改正後は20分前後の間隔で新宿駅に到着する。他社の有料優等が1時間開いていることを考えれば、8時前後のピーク時に新宿着を設定するのはすごい。これが、複々線の効果によるものならば、東武も設定できると思うのだけど、需要がないのだろうか。浅草近くに留置線があるから、送り込みの必要もないし。秦野発を見ると、改正前は6時08始 37始 7時36 54始だったのが、改正後は6時06始 30始 51 7時10始 32 52始と20分前後の間隔となる。始発の『モーニングウェイ』は1番線発となるためか、秦野での快速急行などからの接続はない。快速急行は伊勢原で『モーニングウェイ』に抜かれるが、6時30分の『モーニングウェイ』に先行する23分発は新宿まで逃げ切る。

秦野での本数は増えるが、6時37分発は新宿着7時41分を維持しながら7分繰上げ、つまり所要時間が64分から71分と7分増となる。ただし使用車両はEXEから基本GSEとなる。

小田原発7時18分も7時10分に繰上げ、新宿までの所要時間を84分だったのを90分とする。停車駅については、6時台の秦野始発2本と小田原発7時10分を新たに町田に停車させ、相武台前方面や江ノ島線からも利用できるようにする。ただし、新設の2本は海老名から新宿までノンストップで町田を通過するため、町田では7時01分から8時01分まで『ロマンスカー』は停車しない。改正前は6時26分から8時44分だったから、改善はされたものの、座間以北からはロマンスカーでピーク時に新宿には着くことができない。

小田原発は、改正前は7時18分、8時49分となっていたのが、改正後では6時33分、7時10分、8時25分になる。それに対し、新宿行の特急『湘南』は6時30分、7時09分、7時45分となっている。新宿までの所要時間はロマンスカーが86分、90分、83分に対して、『湘南』は74分、86分、75分と短い。料金はロマンスカーが1000円に対し、JRの指定席特急券が1020円、チケットレス920円と大差ないが、6か月の定期代を見ると小田急が98,610円に対し、JRが218,580円と倍以上も違う。ロマンスカーを月20日乗っても、JRの定期代と変わらないのだ。このことから、小田原から特急『湘南』に乗った客は、ほとんどが大崎、渋谷で降りると思われる。

藤沢からの『モーニングウェイ』は、改正前は、6時17分の藤沢始発、8時30分の片瀬江ノ島始発だったが、改正後は6時16分と8時12分と両方とも藤沢始発になる。片瀬江ノ島からは通勤需要がなかったのだろう。8時台は時刻を繰り上げたため、藤沢発8時11分の特急『湘南26号』のすぐあとの発車となる。特急『湘南26号』は9時00分には新宿に到着するが、『モーニングウェイ』はその10分後の9時10分の到着になる。ただし、6か月の定期代は小田急の89,370円に対し、JRは142,560円と圧倒的に高くなるし、特急料金も小田急が750円に対し、JRが1020円と高くつく。

8時台の藤沢発『モーニングウェイ』が繰上げとなったため、本厚木発8時41分の『モーニングウェイ』をほぼ同じ時刻で新設する。この『モーニングウェイ』は海老名、町田に停車するので、町田での新宿行ロマンスカーが38分開いていたのが25分に縮小する。小田原発8時49分の『さがみ』は廃止とする。それに伴い、本厚木発8時58分の『さがみ』は小田原発8時25分に延長変更、秦野、伊勢原だけでなく、新百合ヶ丘にも停車させて、40分近い間隔でロマンスカーを利用できるようにする。

小田原発9時25分、10時07分はそれぞれ、9時51分、10時32分に繰り下げる。小田原発のロマンスカーは、8時25分から9時51分まで開くが、8時58分の赤丸急行は秦野で『あさぎり』に接続する。それでも50分以上は開くことになる。

データイムの上りロマンスカーは、町田から新宿まで34分かかっていたのを28分に、新百合ヶ丘から新宿まで24分かかっていたのを20分に時間短縮する。改正前は向ヶ丘遊園まで各駅停車の後追い、その先も新松田発急行の後追いをするようなダイヤだった。ところが新松田発急行が廃止になったことで、各駅停車を新百合ヶ丘で、多摩線急行を登戸で追い抜けるようになったのだ。そのため町田から新宿まで快速急行より時間がかかる状況は解消され、下りロマンスカー並みの所要時間となった。小田原から新宿も、約80分かかったのが71~75分に、箱根湯本から新宿もほとんど100分ほどで90分台は数本しかなかったのが、箱根湯本発14時48分が100分になる以外はほぼ90分台に、箱根湯本発12時40分に至っては85分となっている。先述の25分繰り下げた『さがみ』も時間短縮してるので、新宿着は18分繰り下げとなる。

箱根湯本発10時22分は、10時34分に繰り下げるが、新宿まで105分かかったのを91分に短縮して、新宿着を2分繰り上げる。町田から新宿まで35分かかっていたのを28分に短縮しただけでなく、小田原から町田まで47分かかっていたのを43分に短縮したからだ。本厚木のみ停車だったのを伊勢原、海老名停車と停車駅を増やしているのに4分も短縮となっている。小田原発で前後列車の時刻が変わってないのを見ると、急行などに詰まっているから遅かったのではなく、町田から先のスジに合わせるために、遅く調節していたと思われる。改正前でも前後の秦野停車より2分遅かったわけだし。

15時台前半までのデータイムの小田原発を見ると、改正前は28分発が海老名、町田停車、49分発が本厚木、町田停車が基本だったが、改正後は30分発が秦野、本厚木、海老名、町田停車、54分発が伊勢原、海老名、町田停車となっている。時刻を繰り下げたためか、39分に到着する上り新幹線から54分発への乗り換えに余裕ができた。

停車駅見直しで、伊勢原には14時52分、17時29分、22時33分の3本だけ停車していたのが、8時51分、10時から14時までの毎時18分、15時38分、16時40分、17時41分、18時30分、21時59分と、11本と大幅に拡大している。18分発は本厚木で追い抜く急行からの片接続となる。

海老名では、改正前は10時00分発のあとは、13時01分まで停車列車なし、13時01分から毎時1本停車、17時01分から19時01分まで40分毎に停車して、20時09分、21時02分となっていた。改正後は10時17分から17時50分まで毎時2本停車(但し13時台1本)以降は1時間毎となる。本厚木停車については時間帯が変わったことになる。30分発の枠は、12時30分発が本厚木、町田のみ停車のイレギュラー停車パターン、14時台がない代わりに、海老名始発15時07分の『さがみ』が設定されている。

相模大野では、『はこね』のうち10時50分、12時10分、15時30分、19時50分の停車とやめて、14時55分、16時35分、17時39分、21時48分だけの停車となっている。特に午前中は『ふじさん』のみの停車となる午前中は、9時51分から13時55分まで停車するロマンスカーがない。夜は『えのしま』が増発となる分、停車本数が増える。新百合ヶ丘も同様だ。

13時台後半からの、新宿行『はこね』は、箱根湯本発13時48分、14時07分、26分、15時12分となっていたのを、13時56分、14時48分、15時13分に減らす。14時07分発は先述した通り海老名発15時07分発に短縮変更、14時26分発は時刻を繰り上げた『メトロはこね』にスジを譲っている。本厚木発16時18分だった『さがみ』については、秦野停車の小田原発15時52分に延長変更する。このことで15時台は20分前後の間隔でロマンスカーが3本運転されることになる。

16時台以降は、改正前は箱根湯本発16時26分、43分、17時05分、25分、45分、18時09分と約20分間隔で、18時39分となっていた。停車パターンは町田までの停車パターンは16時26分、17時45分、18時39分が本厚木のみ、17時25分、18時09分が海老名のみ、16時43分が伊勢原、海老名で、17時05分が秦野、本厚木、相模大野、新百合ヶ丘だ。改正後は15時52分から18時36分まで、17時02分、46分だけとなる。つまり16時台2本廃止で全滅、17時台と18時台も1本ずつなくなる。17時台2本は伊勢原、海老名、町田停車、18時36分は改正前と同じく本厚木、町田停車だ。ただし、16時台全滅は箱根湯本場面での話で、海老名発17時11分(町田停車)、小田原発16時55分(秦野、本厚木、相模大野、新百合ヶ丘停車)で新宿着の本数はキープしている。小田原発16時55分の『さがみ』には、箱根湯本発16時36分の列車がなくなるが、それでも40分以上開くことになる。

御殿場発18時47分の『ふじさん』については、17時23分発に繰り上げる。小田原発ロマンスカーは、17時16分発の次は18時03分になるが、17時34分の急行が新百合ヶ丘で『ふじさん』に接続する。御殿場線内の単線の兼ね合いのためか、『ふじさん』は松田で7分も停車する。それでも御殿場から新宿まで1時間44分で、2時間かかるバスよりは優位だけど。

19時台の箱根湯本発は19分と42分発があったが、19時50分発のみに変更、代わりに小田原発19時11分の『さがみ』を設定する。接続する箱根登山鉄道が箱根湯本発18時41分と一本前のロマンスカーと2分しか変わらない。箱根湯本発19時50分の『はこね』は箱根湯本発を8分繰り下げ、新たに秦野に停車するものの、所要時間を短縮し、新宿着は1分だけの繰り下げとなる。改正前の最終『はこね』以降の『さがみ』は、28分の海老名、町田停車、50分の秦野、本厚木、相模大野、新百合ヶ丘停車、21時19分の本厚木、町田停車、22時05分の秦野、伊勢原、本厚木、町田、新百合ヶ丘停車が4本あった。改正後は、停車駅の少ない20時28分発と21時19分発を廃止して半減、20時50分発は21時06分に繰り下げ、基本的にGSEの運用に、最終『さがみ』は22時05分から21時34分に繰り上げ、21時台2本の運転とする。改正前の最終『さがみ』は新宿まで83分かかっていたが、今回の改正では停車駅を維持しながら74分に短縮、新宿着は40分繰り上げとなる。改正前は、新宿着23時28分で折り返し23時40分の最終『ホームウェイ』となっていたが、改正後は、新宿着22時48分で折り返し23時05分の最終『ホームウェイ』となっていた

夕方のみの『えのしま』は、片瀬江ノ島発17時35分と19時57分の基本展望車の2本だったが、改正後は17時46分の基本GSEと、18時41分、19時41分を増発する。片瀬江ノ島から新宿までの所要時間を見ると。改正前は併合作業のある17時35分発で71分、併合作業のない19時57分も相模大野から先で急行の後を追って69分かかっていた。改正後は17時46分発が62分と短縮したが、あとの2本は相模大野から先で快速急行の後追いとなり、67分もかかっている。

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