東京メトロ有楽町線、3/14ダイヤ改正、改正概要は以下の通り。
●データイムに小竹向原~新木場間で毎時2本増発して、運転間隔を6分から5分に短縮させる。
●平日9時台に新木場発池袋行1本、10時台に池袋発新木場行2本を増発する。
●土休日7時台に和光市発新木場行、8時台に新木場発西武線方面を1本ずつ増発する。
●夕夜間時間帯に新木場方面9本、和光市方面10本(土休日9本)を増発する。
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東京メトロ有楽町線のダイヤ改正、新木場~小竹向原間では、データイムから夜間にかけて、平日48本、土休日52本を増発し、データイムの運転間隔を5分に短縮した。データイムの運転間隔が6分から5分に短縮されたのは、2003年の半蔵門線、2014年の千代田線に続いて3路線目、これで東京メトロで6分間隔なのは南北線だけになった。南北線も3年後の相鉄・東急直通線に5分間隔になるのではないかと。増発したのはデータイムだけ、ラッシュ時は増発してないので、運用本数は増えてない。よって、17000系は今回の改正では投入されず、今年度下半期の投入となる。
データイムの純増分は西武池袋線のところで記述した通り石神井公園行になり、元々の直通の一部が各停から準急に格上げされている。新木場発を見ると11分の和光市行から1分ずつ繰上げ、3分繰上げた小手指行の次に石神井公園行を新設、次の川越市行は1分繰下げている。
池袋での時間調整を見ると、改正前では、川越市行が2分、それ以外が1分となっていたのが、池袋発04分の川越市行と09分の保谷行が1分、15分と20分の和光市行が2分、24分の小手指行と28分の石神井公園行は時間調整を行なっていない。和光市行の停車時間は伸びているが、平均で見ると1.2分から1分に短縮している。

小竹向原での接続パターンを改正前後で比較してみる。まず、和光市・練馬方面を見ると、02分の副都心線は、04分の有楽町線からの小手指行は繰り上がることでタッチ差で接続できなくなる。時刻表上では02分に発着するが、乗換ソフト上では接続にはなっていない。代わりに、新設の新木場発石神井公園行が副都心線からの和光市行に接続、有楽町線から和光市方面は3分の短縮となるが、副都心線から練馬方面は3分余計にかかるようになる。但し新設の石神井公園行は練馬での停車時間を小手指行から2分短縮しているので、石神井公園方面への時間増は1分だけだ。小手指行から川越市行までは元々7分開いていたので、小手指行を3分繰上げて、石神井公園発をねじ込んだ以外は変わっていない。
小竹向原発の新木場方面は和光市・練馬方面より変わっている。まず、石神井公園発元町・中華街行が08分着10分発だったのを09分着11分発に、和光市発新木場行が11分着13分発だったのを10分着12分発に、繰り上げている。このことで新規に相互接続して、練馬方面からの有楽町線方面、和光市方面からの副都心線方面が純増することになる。また、石神井公園発新設に伴い準急格上げとなった小手指発新木場行は、時間を繰り上げることで、改正前は接続のなかった和光市発元町・中華街行に接続、このことで練馬方面からの副都心線方面、和光市方面からの有楽町線方面も純増することになる。小手指発新木場行は準急に格上げとなった影響で、小竹向原発を4分繰上げ、その後に新設の石神井公園発を組み込む。小手指発繰上げの影響でその前の有楽町線2本は小竹向原発2分繰上げ、さらにその前の2本は1分繰上げとなっている。なお、和光市~小竹向原間については、データイムのダイヤは変わらない。
平日ダイヤでは新木場発9時16分の池袋行を増発、13分から23分までの5分間隔を3~4分に短縮させる。9時12分着の京葉線利用客が新設の池袋行に乗り継げるようになり、有楽町方面への到着が2分繰り上がる。池袋では10時12分発と53分発の始発の新木場行を新設する。改正前は9時12分から10時15分まで6~7分間隔、25分まで5分間隔、以降は6分間隔だった。今回の改正では9時12、18、25と間隔が開くのは同じだが、9時半から10時まで5分間隔、12分まで4分間隔、18分から5分間隔となった。10時12分発は先述の池袋行の折り返しだが、10時53分発は新木場からの回送となる。
夕夜間の新木場発を改正前と改正後を比較すると、19時台は13本が14本に、20時台11本が13本に、21時台10本が12本に、22時台10本が13本に、23時台8本が10本に増えている。このことで平均6分だった運転間隔を5分以下としている。増発分の新木場発の具体的な時刻は、19時41分、20時14分、27分(石)、21時06分、44分、22時01分、35分、54分(小)、23時13分、27分といったところ、20時27分発が石神井公園行、22時54分発が準急小手指行になっている以外は、全て和光市行である。6~8分間隔だった新木場発23時台前半は4~5分間隔となり、深夜時間帯の利便性が大幅に向上する。この時間帯はオリンピック需要も見込んでいるのだろう。一方、和光市発の増発分は19時33分、21時21分、34分、22時16分、38分、50分、23時01分となっている。これらに小竹向原発21時54分、22時15分の石神井公園始発2本が加わり10本となる。
和光市方面東上線直通については、時刻自体は調整レベルだが、元町中華街発17時46分、池袋発18時59分を東上線に乗り入れさせて、志木行に行先変更、代わりに元町中華街発18時01分、池袋発19時14分の各停志木行の東上線乗り入れを取り止め、和光市行に行先変更している。和光市止まりは準急川越市行に2分接続となっており、志木行は新木場発森林公園行と池袋発準急志木行に挟まれて、数分間隔で走ることになる。
土休日については新木場発19時00分から19時42分まで6分間隔になっているのは、改正前と同じだが、その後数分ずつ繰上げて20時15分と21時01分の和光市行を増発している。22時台とは06分と51分の和光市行を増発、8本を10本とし、7~8分の運転間隔を6~7分としている。さらに23時23分の和光市行も増発している。この4本以外の増発分5本は17時台~18時台だと思われる。一方、和光市発は17時34分、18時07分、19時36分、21時09分、15分、22時10分、48分を増発している。21時台、22時台の増発が多く、有楽町発豊洲方面を見ると、21時38分から23時08分まで6~9分間隔の13本だったのが、5~7分間隔の17本になっている。特に21時33分~22時18分まで5分間隔になっている。