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しーさるの鉄日記

桜島から弁天町経由で夢洲へ


『エキスポライナー』が桜島に着くと、乗客の大半が先頭部の万博臨時出場口を目指した。万博臨時臨時出場口は万博用に整備、7時30分から14時までの営業で、出ることはできるが、外から入ることはできない。30mほどの仮設通路は木造で、建設時の二酸化炭素を削減している。万博終了後は木製ベンチなどに転用することになっている。改札天井部にはミャクミャクの液晶ディスプレイが飾ってあった。シャトルバスは臨時出場口の前ではなく、ホームと並行する府道を横断歩道で渡った仮設ターミナルから発着する。ホーム対面にはミャクミャク電車運用の西九条行が停車中だったが、すぐに発車していった。先述の野田で追い抜いた電車は、この西九条行が桜島駅を出発するのを待つために、ユニバーサルシティで2分停車となっている。天気は荒れ気味で、雨と強い風が吹いていたため、駅周辺はあまり見れなかった。桜島に来たのは『エキスポライナー』に乗るのが目的、桜島から万博会場行のシャトルバスに乗らずに、9分で折り返すために既存の橋上駅舎へ向かった。大阪メトロのコスモスクエア~夢洲間を乗り潰さなければならないからだ。

桜島発10時07分の京橋行は、先ほどまで乗っていた『エキスポライナー』と同じ編成、万博が終了して、『エキスポライナー』がなくなった後は運用を変えるのだろうか。西九条着10時14分、中線ではミャクミャク233系が両扉を開けて停車中、外回りから内回りへ乗り換えるのに車内を通ろうと思っていた矢先に目の前でドアが閉まった。乗り換え時間が4分あるとはいえ、早く気付けばよかった。10時18分の大和路快速に乗って、2分で隣の弁天町に到着した。

弁天町は、万博会場の夢洲へ向かう大阪メトロ中央線との乗換駅、そのため北口と南口の間に新駅舎を整備して、3月から供用を開始した。新駅舎は内回りホーム下に中央南口改札、外回りホーム下に中央北口改札が設置された。また、環状線内回りホームのほぼ天王寺寄りに内回り口改札を新設、段差なしで中央線東改札に面する通路へ抜けられるようになった。このことで、大阪環状線の南口2階コンコースを経由して、階段を昇り降りする必要はなくなった。内回り改札を右側に曲がると中央線への通路だが、左側に降りると、新駅舎の前に出る。また、左側の券売機の先には小さな高架庭園があった。階段を降りた新駅舎の東側は『べんてんひろば』と呼ばれる交通科学博物館の跡地で、駐輪場とポールが置かれていた。リリースによると約1400平米の人工芝があるはずだが、天候の兼ね合いで今日は敷かれなかったのだろう。階段脇に置かれた複雑に曲がったベンチは3Dプリンターで印刷されたもの、先日寄った越後線の上所駅にもあったけど、最近はこういうのが流行しているのだろう。なお、万博終了後は前からあった大阪環状線の南口改札、北口改札は閉鎖となる。中央線と環状線内回りの間は新設の内回り口改札を使えばいいが、環状線外回りとの間は南口改札を使う時より少し距離が延びて、1階まで降りる必要も出てくる。

中央線の混雑を予想して、特急通過に伴い大阪環状線の運転間隔が広がるのを考慮してホームへ向かった。東改札コンコースから夢洲方面ホームへは既存の階段の他に、長田寄りに新たな階段が整備された。エスカレーターがないのはスペースの兼ね合いだけど、滞留する恐れもあったからだろう。ホーム上の待合室、ベンチについては、去年1月から来年3月まで撤去されているとのことだ。

弁天町発10時31分の夢洲行は、近鉄7020系運用、前の方は通路まで人がいっぱいだったが、中の方だったので、ドア付近のスペースを余裕で確保できた。夢洲には10時43分に到着した。

夢洲は島式、最大10mのホームの両側からは列車が2.5分毎に交互に発着する。このことでポイントで干渉するのを防いでいる。そういう意味で、東京の方の中央線の東京駅を彷彿させる。ただし、東京の中央線の編成長240mに対し、大阪の中央線は113mと半分なのでポイントを塞ぐ時間は短い。引上線が設置されなかったため、コスモスクエアのような乗降分離はできなかった。そのため、夢洲を先頭に渋滞が発生することもあった。コンコースは幅18m、ホームとは3か所の階段、エスカレーター、1か所のエレベーターで結ばれている。階段、エスカレーターは南改札の方を向いており、真ん中1か所は3台が並んでいる。午前中は上りオンリーだが、時間帯によって、下りと上り、下りオンリーになると思われる。コンコースの改札と反対側にはトイレとベビーケアルームを整備、人混みでパニックになる人を考慮してか全国の主要空港で導入実績のあるカームダウン・クールダウンスぺースが改札内外に1か所ずつ整備された。

16台並ぶ改札を出ると、正面が券売機、その右手にローソンがある。左側が出口で、高さ3m、幅55mのディスプレイの下に高い膜屋根で覆われた広いスペースがある。そのスペースの出口の向いに1階へと上がるエスカレーター3台が並んでいる。それを上がると、万博東ゲートと入場待機用の広いスペースがある。駅構内図を見ると、南改札の逆側のコンコース西側に階段出口がある。この出口への通路は閉鎖され改札はない。ただ、避難通路図には掲載されており矢印の表記があるから緊急時には使われるだろう。

万博協会の集計によると、来場者の8割が夢洲駅を利用しているから、毎日10万人が降りていることになる。乗降は20万を上回り、単独駅では淀屋橋の21万に匹敵、15万人ほどの新大阪や東梅田を超えている。それらが、短い時間に集中するから2.5分間隔にせざるを得ない。中央線1編成の定員は810人ほどだから毎時輸送力は2万近くになる。それを基に、万博では9時、10時、11時と入場数を制限して、それを超えると入場予約を取れないようにしている。帰りも制限もしており、東ゲートから夢洲駅まで30分以上かかるのはザラである。

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