アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

江戸川区立中央図書館講座「インド映画からインドを知る」第2回でお目にかかりましょう!

2023-11-11 | インド文化

1日早いのですが、Happy Diwali! 明日は、インドではヒンドゥー教の秋のお祭りハイライト、ディワーリーです。ディーパーワリー(ディープ=灯明+アーワラン=覆うこと)とも言うこのお祭りは光の祭りとして知られていますが、インド神話の「ラーマーヤナ」のラーマが、ランカー島でラーヴァナを倒して妻シーターを救い出し、都アヨーディヤに凱旋した日とも言われ、家をお灯明で彩ってお祝いする日となっています。下のようなイメージのカードが、郵送や電子送?で家族、友人、知人の間を飛び交うのが今の季節です。

そしてまた、この日は映画の大作が封切られる日としても知られています。インドで大作が封切られるのは、1月26日の共和国記念日、8月15日の独立記念日、そして秋のヒンドゥー教のお祭りシーズンと、イスラーム教の年2回のイード(断食明けと犠牲祭)ということになっています。サルマーン・カーンも毎年断食明けのイードの時に新作を発表してきており、今年も断食明けイードの4月21日に1本公開されたのですが、もう1本新作を明日公開することになっています。それが、「ヤシュ・ラージ・フィルム・スパイ・ユニバース」シリーズの1本となる『Tiger 3』です。そう、『PATHAAN/パターン』で登場したタイガーが主人公の作品なんですね。『タイガー 伝説のスパイ』(2012)、『Tiger Zinda Hai(タイガーは生きている)』(2017)に続く第3作なのですが、今回の話題は何と言っても、『PATHAAN/パターン』(2023)のパターンことシャー・ルク・カーン、そして『WAR ウォー!!』(2019)のカビールことリティク・ローシャンがカメオ出演していることです。どんな形でのカメオ出演なのか、今から観客はワクワクしていることでしょう。数日前にリリースされた最終予告編を下に付けておきます。カメオのお二人はまだ登場していませんが、明日公開されたらまた情報が出回ると思います。

Tiger Is Back | Tiger 3 | Salman Khan | Katrina Kaif | Emraan Hashmi | Maneesh Sharma | 12 November

 

ところでこのお祭りシーズンに、再び江戸川区立中央図書館でお話をすることになりました。前回は『RRR』中心のお話でしたが(前回のレポートはこちら)、今回は「もっと、インドのことが知りたい」というご要望にお応えして、もう古典的名作と言える『きっと、うまくいく』(2009)と、『マダム・イン・ニューヨーク』(2012)を中心に、これらの作品から見えてくるインド社会についてお話をすることにしました。両方とも図書館に入っているので、それもあってこの2本を選んだのですが、すでにご覧になっている方も多いので、ちょっと趣向を変えてのお話にしてみようと思っています。図書館からのご案内を書いておきます。

 

『新たなるインド映画の世界』から読み解く
インド映画からインドを知る

<第2回>インド映画の翼でディープなインド世界へ

近年インド映画には、インド社会が抱える問題を描いた作品が増えてきています。教育問題や格差社会を描いた『きっと、うまくいく』(2009)、女性の自立を描く『マダム・イン・ニューヨーク』(2012)などがそうですが、映画を観ることで、単に旅行者として行っただけでは見えなかったインドの世界がいろいろと理解できるようになります。他作品にも触れながら、インド映画に変化をもたらした要因や、現在のインド映画の状況も含めて、江戸川区にある出版社PICK UP PRESSから出版された「新たなるインド映画の世界」も参照しながら、読み解いていきます。(講師:松岡 環)

 日時:11月19日(日)14:00~15:30(開場 13:45~)
 場所:江戸川区立中央図書館 4階 視聴覚ホール
 定員:30名(参加無料)
 対象:中学生以上
 申込:現在受付中。
電話(03-3656-6211)または図書館2階カウンターで受付ています。
 補足:当日会場にて「新たなるインド映画の世界」販売あり(協力:江戸川書房)
 

ⓒVinod Chopra Films Pvt Ltd 2009. All rights reserved 

PICK UP PRESSからは、間もなく『RRR』に関する本も出ます。山田桂子さんが『RRR』について語り倒したという「RRRをめぐる対話」(12月8日発売)で、当日はそれについての情報もお伝えしたいと思いますが、それにしても、在日インド人の多く住む江戸川区に出版社を作った木田祐介社長は先見の明があった、と言うべきかも。PICK UP PRESSはほかに、電子書籍やマンガのデジタル配信なども手がけていますので、堅いだけの出版社ではありません。興味がおありの方はHPをどうぞ。

(C) Eros International Ltd

それでは皆様、と締めの言葉を書こうとして思い出しましたが、『マダム・イン・ニューヨーク』のマダムのクラスメート、写真左から2人目のパキスタン人のタクシー運転手さんは、名前がサルマーン・カーンと言うんですね。このあたり、脚本がうまいなあ、と思いました。そんなお話も、19日の講座でまた。皆様とお目にかかれるのを楽しみにしています。あ、今回もツインさんが提供して下さった、チラシプレゼントがありますよ~!

 


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