少し前に、アナンダ工房の西岡直樹さんと西岡由利子さんから、最近出版された絵本をいただきました。お二人は、インドの布とデザインを生かしたドレスや小物などをインド現地で作り、ショップ等で販売するアナンダ工房を経営するかたわら、インドの植物に関する本のほか、絵本などたくさんの本を出版しています。この9月1日に出版されたのが、インドの民話を採録した絵本で、西岡直樹さんが採録と再話、西岡由利子さんが絵を描いています。「かぼちゃでゴロゴロ」というこのご本、まずは表紙をご覧になって、お話を想像してみて下さい。
かぼちゃの中にいるのは誰でしょう? 着ているのがサリーのようなので、女の人ですね。髪に白いものが混じっているからおばあさん? なぜカボチャの中に入って、坂を下っているのでしょう? そのわけは、後方に描かれている3匹の動物のせいです。この動物、3匹全部当てられたら偉い! いずれも、インドの童話にはよく登場する動物たちです。ただし、この3匹はだいたいいつも、悪役キャラを演じさせられていますね。今回もそうで、この3匹の悪役君たちと、おばあさん側との知恵比べ、という絵本です。絵本定番の繰り返しが出てきて、読むのが楽しそうですよ。悪役君たちとおばあさんの声を変えて、ぜひお子さんやお孫さんに読み聞かせをしてあげて下さい。年中さんならドンピシャリ! 本のデータは次の通りです。
「かぼちゃでゴロゴロ」インドの昔話
2023年9月1日 「こどものとも 年中向き」
発行所 福音館書店(書店サイト)
定価 440円(税共)
由利子さんの絵は、いつもながら力強いですね。ゴンド族やサンタル族の絵のタッチを思い起こさせます。今回は、西岡夫妻のお嬢さん、西岡まどかさんが表紙デザインを手がけているという、ファミリービジネスならぬファミリーブックになっています。
西岡ご一家のファミリー・ビジネスが先に述べたアナンダ工房なのですが、そちらもステキな製品がいっぱい。ここ最近にいただいたDMから、写真をピックアップしてみましょう。
手の込んだ豪華な衣装もあれば、着やすい普段着もあって、他では見られない製品揃いですが、いずれも1点ものなので、着た時にちょっぴり鼻が高くなります(笑)。アナンダ工房は神田須田町にショップがありますが、火・水・木の11:30~17:00しかオープンしていないため、HPでよく確認してからお運び下さい。地図を下に付けておきますので、いつか、お立ち寄り下さいね。