昨日、ディワーリー祭の日に公開となったサルマーン・カーン主演作『Tiger 3(タイガー3)』。もちろんチケットはソールド・アウトで、劇場前には太鼓を打ち鳴らしたり、花火(爆竹か?)に火を付けたりするファンが多数出現。また、タイガーのトレードマークであるアラファト議長風大判スカーフ(「カフィエ」とか「カフィーヤ」と言うらしい)を首に巻いた若者たちも散見されて、映画開始前から雰囲気は爆上がり。上映が始まると劇場内では大勢がスマホをかざし、ソング&ダンスシーンにはみんな立ち上がって、一部はスクリーン前に押しかけ歌い踊ってスマホをミラーボール代わりにするなど、もう無政府状態もいいとこだったようです。初日の興行収入も、国内興収で4億4500万ルピーを記録、さらにチケット予約が殺到するなど、製作会社のヤシュ・ラージ・フィルムは笑いがとまらない状態になっています。
そのスマホ撮影の映像が昨日は山ほどYouTubeやSNSにアップされ、YouTubeはさすがに消されてしまったようですが、今度はカメオ出演のシャー・ルク・カーンの映像がどんどんアップされています。チェックしてみたところ、SRK扮するエージェント・パターンは、途中タイガーが危機に陥った時に意外なあるものに乗って登場し、ぶら下がり援護射撃などをしてから、タイガーと共に戦うようです。このタイガーが包囲されるシーン、予告編で見たような気がしたのですが、違ってたみたい。でも、予告編を付けておきますね。
Tiger 3 Trailer | Salman Khan, Katrina Kaif, Emraan Hashmi | Maneesh Sharma | YRF Spy Universe
片や、リティク・ローシャン扮するエージェント・カビールは、どうもエンドロールの最後に登場するようです。こちらはまだ確たる映像が上がっていませんが、『PATHAAN/パターン』(2023)の時のスタイルを踏襲し、それをカメオ出演二人で分け合ったような感じです。リティク・ローシャンのカビールは、どんなセリフを言っているのでしょうね。ところで今回、『Tiger 3』で意外感を持って受け止められているのは、「イムラーン・ハーシュミーの悪役がなかなかキマっている」ということで、外見もいつもの好青年ルックからいかにもイスラーム教徒テロリスト風になり、凄味が出ています。ただ、この映画のムスリム(イスラーム教徒)の描き方には問題がある、というので、オマーン、クウェート、カタールではこの映画の上映は禁止されてしまいました。さて、『Tiger 3』の全貌は? そしてこの映画がどこまで興収を伸ばせるのか、今後も注目して見守っていましょう。最後に、タイガーがカトリーナ・カイフ扮する妻ゾーヤーと共に歌い踊る「Le Ke Prabhu Ka Naam(神の御名を唱えて)」を付けておきます。「プラブ(神、主)」というヒンドゥー教徒が使う単語が入っているタイトルの歌ながら、旋律はイスラーム音楽風だし、ロケ地はトルコのカッパドキアかしらん? まあ、ヒンドゥー教徒タイガーとムスリムであるゾーヤー夫妻だからいいんですけどね。とてもムスリムの人妻とは思えないカトリーナ・カイフの衣装は、『PATHAAN/パターン』のディーピカー・パードゥコーンを意識したのではないかと思われます。カトリーナは今年40歳になったのですが、そんな年齢など到底信じられない美しさです...。
Leke Prabhu Ka Naam Song | Tiger 3 | Salman Khan, Katrina | Pritam | Arijit Singh, Nikhita | Amitabh