NPO法人 ナショナルトラストチコロナイ

広く募金活動を行い、寄付金で山林を買い取り、また山林所有者と保全契約を結び、森林回復の活動を行います。

トイレ用分解促進水

2005-04-11 20:34:40 | Weblog

私は岡山市内の外れの方に住んでいるのですが、
この地域はまだ下水道が完備されていなくて
我が家のトイレはくみ取り式です。
水洗トイレとは違い、いつも「昔の家の臭い」が
気になっていました。
ポプリや炭を置いたり、窓を開けたりと気を使っています。

先日、環境に関する会社を経営している知人から
トイレ浄化槽分解促進水を紹介して頂ました。
これは、トイレの汚物が水と二酸化炭素などのガス成分に分解され
汚物の量が徐々に減少していき、臭気が軽減するというものです。
鳥取環境大学の衣川助教授は、その理由について、
もともとトイレの中にいる分解菌の働きをこの水が
飛躍的に促進させ、毎日新たに入ってくる汚物の量以上に分解・消滅の
早さが勝っているのではないかと実験レポートをしています。

従来くみ取られた汚物は、業者を通じて処理されていますが、
それでも処理しきれないものは、他のゴミと一緒に埋め立てられたり
海洋投棄されているのが実態です。
また、家庭から排出されるトイレ、お風呂、台所などの生活雑排水は、
一旦浄化槽内で処理され河川に放流されていますが、
完全に処理されている訳ではありません。
現在問題になっている河川や湖沼のヘドロの原因の約90%が
生活排水だと言われています。

家庭からでる排水は、流れてしまえば目に見えないので
意識しなければ、何でも流してしまう傾向があります。
私の住む地域は、家庭排水がドブに流れ、何の処理もされないまま
川に入っていきます。そのため、ドブにヘドロが溜まるので
定期的に住民がそれをすくい上げる作業をしています。

私たちは生活の便利さを追い求め、科学を進化させてきましたが
これからは、その力を地球環境に向ける時期なのだと思います。

我が家もこのトイレ浄化槽分解促進水を使って
臭いとか量などの観察をしていくのが楽しみです。

チコロナイ事務局
大饗朱美