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映画「ジュディ 虹の彼方に」

2020-03-09 08:04:11 | 遊び
 久しぶりに映画「ジュディ 虹の彼方に」を観てきました。
(もっと空き空きかと思ってたけど、シネコンには人がたくさん)

 ストーリーは、「オズの魔法使い」でスターにのぼりつめたジュディ・ガーランドの、子供たちと巡業でなんとか生活する、借金まみれの落ちぶれた頃(亡くなる半年前)のロンドン公演の日々です。
 合間に幼少時代の記憶がちょこちょこはさまれて、彼女のスター時代からの悲劇も紹介されています。

 *** ネタバレ ***

 ちょっと調べてみたのですが、ホモセクシャルのお父さんが隠れ蓑的に結婚した家庭に産まれたようです。
三女の彼女は、ちょうど伴侶が同性愛者(当時は犯罪)と気づいたお母さんが望まずに産んだようで(しかも男子を望んでいたのにまた女の子)、愛情にあふれた誕生ではなかったようなのです。
 お父さんが早く亡くなったこともあってか、お母さんはジュディを稼ぎ手としてとしかみていず、寝る間を与えずこき使ったようで、やせ薬(今の覚せい剤)をのませて薬漬けにしています。
貧困から、幼いジュディに麻酔薬なしで手術をうけさせ、それがもとで大人になったジュディは極度の痛み恐怖症となり薬を多用することになったとか。
 とにかく、ジュディの歌が素晴らしかったことは間違いなくて、周りの欲にまみれた大人たちにいいように洗脳されてすり減らされていった感じがします。

 大人になった現在のジュディは、遅刻や欠場などの影響で仕事がなくなり借金にまみれて家もない生活をしていたため、少しのあいだ子供を別れた夫に預けてロンドン公演に旅立ちます。
 そこには、恋もあり、喝さいもありましたが、結局はすべてうまくいかず、子供も夫と暮らすことを選択して完全に孤独な状態となってしまいます。

 ステージすら失ったジュディが最後にすべてをかけて歌う「虹の彼方に」。
涙で歌えなくなったとき、ひとりの観客が歌い始め、やがて全観客とジュディが歌い、ステージと観客はひとつになります。
 ラストは泣けます・・・私もですけど、ほかの人も泣いていました。





 なにか秀でた才能があると、それを食いものにしようとする人たちがたくさん寄ってくるものですね。
幼いころに才能が発見されてしまうと、なす術なく餌食になってしまいます。
大スターのはずなのに、出会った人たちや環境に恵まれていないと本当に孤独で心細いでしょうね・・・

・・・こんなときですよ、凡人で本当によかったと感謝するのは。

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