ウィンクルムフィルハーモニー管弦楽団
シェヘラザードがとっても好き。
音楽もそうですが、裏事情もあわせて。
妻の不倫に怒った王は、それ以降女性不信。
そして、一晩で次々とめとった妻を殺していく・・・
(ここは、不倫に怒るのではなく、常に命を狙われて孤高の立場に耐えきれず。の設定だったらなお泣けるのだけど)
大臣の娘シェヘラザードは、妻となり毎晩面白い話を聞かせます。
王は話の続きが気になるので妻シェヘラザードを殺すのを一日伸ばしにしているうちに心を解かしていく・・・という背景があり、曲は語られた話の「シンドバッド」などのドラマティックな楽章もあるので飽きさせません。
が、シェヘラザードの主題が流れると、王が女性不信のままでは殺害が繰り返されていく地獄であるけれど、王が正気にもどったらもどったで、きっとそれまでの処刑に自分が苦しめられるのでしょうから、妻となったシェヘラザードも王の隣で一緒に重荷を背負うことになるので地獄だという状況を思いながら泣けてしまうのです。
(一度そのすべてがヴァイオリンの音からつたわってきたことがありました)
今回は、演奏前から久しぶりのシェヘラザードに気持ちが盛り上がってしまっていた感じ。
はじめて聴きにいった楽団でしたが、本当にすばらしくて(コンマス 西川氏)大ファンになってしまったのです。