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*toi et moi*

時々、なんとなく思いついたいろいろなことについて...

今週読んだ本(2007年1月1~7日)

2007-01-08 20:37:26 | bibliotheque
■「あかんべえ 上」 宮部みゆき著 (新潮文庫)

私の好きな時代物語(というのか?)。
私は彼女の江戸を舞台にした作品が大好き。
できれば、茂七親分の出る作品がいいのだけれど...
今作も、ほんのり謎あり、人情ありでよさげ。
下巻が楽しみ。

今週読んだ本(2006年12月25~31日)

2007-01-01 13:20:26 | bibliotheque
■「卒業」 重松清著 (新潮文庫)

生と死に関する短編集。
みんなそれぞれ最後には何かを見つけて前へ進んでいく。
決して後ろ向きではなく、前向きの話ばかり。
人と人とのつながり、愛すること、信じること。

昨年度を表す漢字「命」
「命」とは...?
この世に生まれてきた奇跡を大切にして欲しい...

今週読んだ本(2006年12月18~24日)

2006-12-28 00:28:08 | bibliotheque
■「「少年A」この子を生んで……―父と母悔恨の手記」 「少年A」の父母著 (文春文庫)
■「手紙」 東野圭吾著 (文春文庫)

偶然、同じテーマの本になってしまった。
犯罪者の家族の話。
前者はノンフィクション。1997年の神戸児童殺傷事件の犯人「酒鬼薔薇聖斗」の両親の手記。
私は犯人と同年代。おそらく1歳違いだろうか。
事件の内容はほとんど覚えていない。
教育に興味を持つようになり、少年事件について知りたいと思うようになった。
とりあえずの1冊。
加害者側の手記なので、イマイチ事件の全容はつかめない。
次は被害者側からの視点の手記を読むつもり。
最後は第3者からの視点で。

「手紙」は会社の同僚から借りた。

-加害者の関係者は差別を受けて当然。-

私はずっと兄の立場から抜け出すことが出来なかった。
弟の親代わりとして頑張ってきた兄。
記憶が変わるほどまでに。
たった一人の家族を慕い、獄中から手紙を送り続ける。
弟は強盗殺人犯の弟ということで、思うように生活できない。
兄を憎み、一切の連絡を絶ち。
そんな弟が私には冷淡すぎるような気がして。
でも、実際自分がその立場になったらと考える。
私も直樹(弟)と同じ行動をとるかもしれない。
最後に思ったこと。
加害者が被害者の目に見える形で償い続ける。
それによって、被害者は常に事件のことを思い出してしまう。
被害者は事件のことを忘れたいだろうか。
加害者にしても、事件のことは忘れたいかもしれないけれど、一生忘れることは出来ないだろう。
それでも、憎んでも、後悔しても時間は決して元には戻らない。
そこからは何も生まれない。お互い苦しいだけ。
「許しあう」ことが必要なのか。
でも、そんなことは可能なんだろうか...

今週読んだ本(2006年12月11~17日)

2006-12-18 20:09:28 | bibliotheque
■「薬指の標本」 小川洋子著 (新潮文庫)
■「夜のピクニック」 恩田陸著 (新潮文庫)
■「ラッシュライフ」 伊坂幸太郎 (新潮文庫)

「薬指の標本」がフランスで映画化されていたことは知っていた。
あらすじもなんとなく知っていたのだが、特に買うつもりもなかった。
というか、近所には売っていないだろうと思っていた。
それが、ふらりと行ったどこかの本屋で見つけたので買うことに。
読んでみて納得。フランス映画っぽい雰囲気満載。
不思議な空気感。なんとなく、江國香織さんみたいだと思った。
大きなドラマが起こるわけではない。
標本室での受付と依頼人とのやりとり。
受付と標本技術士とのやりとり。
不思議な場所での不思議な毎日。
表題作とは別に「六角形の小部屋」という作品も収録されている。
こちらは、不思議な六角形の部屋の中で自分ひとりで何かを語る話。
他の人が何を語っているのかは謎。自分が自分のために語る場所。
主人公がその中でいくつかのことを語る。

「夜のピクニック」は高校最後の歩行際というイベントにおいて、それぞれに人生について考え語らうといった内容。
内容はそれほど惹かれるところはなかった。
ただ、高校生でも、意外とちゃんとまじめに物事を捉えて考えているんだという。
大人と子供の狭間で。
(かなり大雑把なまとめですが)

「ラッシュライフ」
この作品はかなりオススメ。
今まで読んだ本の中でかなり上位に入る。
詳しくは書きませんが、計算された構成、トリック。
途中から、なんとなく全体像が浮かび上がってくるんだけれど、
最後に「えぇっ!」という展開があり。
「そうだったのかぁ」と納得。
トリックが分かったところで、もう一度最初から読み直したい衝動に駆られる。
大体の内容を彼氏に話すと、よく似た映画があるらしい。
私は映画はほとんど見ないため分からないけれど。

今週読んだ本(2006年12月4~10日)

2006-12-09 11:09:28 | bibliotheque
■「陰摩羅鬼の瑕」 京極夏彦著 (講談社文庫)

おなじみ京極シリーズ。
今回は今までになく厚い。私が持っている文庫カバーでは収まりきらない。
無理やりはめ込んで読みましたが。

今回の事件はとても悲しい。
病気のため生まれてから成人するまで一歩も外に出たことがないという「伯爵」
知識はすべて書物から得たという。
「百聞は一見にしかず」とはよく言ったものである。

この話は現代にも微妙に通じるところがあるのでは。
親は子供に勉強を押し付け、親自身が子供に何かを説くことは皆無に等しいのではないのだろうか。
親だけでなく、近所の人も同様。
すべてを学校や塾に任せきりで。
でも、学校や塾で学ぶことといったら、公式や文法など。
世間でよしと思われている学校に入るための知識のみ。
実際生きるうえで必要な知識などほとんど教えてくれない。
生きるための知識は家族や周りにいる人たちから教わり、実際に体験する必要がある。
学校や塾を批判するわけではないけれど、すべてを任せきりにするのではなく、
バランスが大切だと思う。
勉強も悪いことではないし。
勉強半分、遊び(社会体験)半分。
楽しい人生ではないか。

今週読んだ本(2006年11月27~12月3日)

2006-12-03 14:27:37 | bibliotheque
■「暗いところで待ち合わせ」 乙一著 (幻冬舎文庫)
■「親も子も「わかった!」パパが教える科学の授業」 もりした著 (宝島社)

乙一さんの作品は初。かなりヒット。(わたし的に)
視力に障害のある女の子の家に、殺人容疑で追われている男の子が住みつく話。
これから他の作品もいくつか買い揃える予定。

「パパが教える科学の授業」は身近な事象を子供に分かるように簡単に説明するという、最近流行りのもの。
もっとおもしろいかと思ったけれど、ちょっと期待はずれ。
自然現象(空気、雨、雷、虹)や地球・宇宙の不思議や電化製品の不思議などなど。
結構子供の数多くの「ナゼ?」に答えてはいるけれど。

これ系統の本として私があったらいいなぁと思うのは、家庭で簡単に出来る実験とかが載っている本。
実験+解説。子供と一緒に遊びながら出来ると楽しいかも。
実際、英語版の実験本みたいなものは見たことあるけれど。
日本語版はないのだろうか。

今週読んだ本(2006年11月20~26日)

2006-11-25 13:58:49 | bibliotheque
■「神様からひと言」 荻原浩著 (光文社文庫)

厚いわりにすらすら読める本。
会社なんてどこも同じなんだなぁと落胆。

私も今の毎日に嫌気が差しているところ。
毎日毎日仕事していても一向に評価されることはなく。
確かにそれほど大変な仕事をしているわけではない。
代わりなんていくらでもきく。
それでも、いないと困るのは確かなのだ。
どちらかといえば、わたし的にはくだらないことでいつまでもいつまでも会議をしている上司のほうが
無駄でどうでもいいように思えるのだが。
結局、何の結論も出ず。ギリギリになって変更されて大変な思いをするのはわたしたちなのだ。
たいしたやりがいのある仕事をしているわけでもなく、さらにそれが評価されるでもなく。
わたしは一体ここで何をしているのだろうかと、本当に疑問に思う。
もっと他にわたしを必要としてくれるところがあるのではなかろうか。と。
でも、結局はどこに行こうが同じことなんだろう。
転職したとしても、それに伴う変化は微々たるもので、
何かを変えたいと思うなら自分が変わらなきゃいけないんだろうと思う。

今まで、ストレスとは無縁だと思っていた私。
知らない間に脅かされているような気がする。

今週読んだ本(2006年11月13~19日)

2006-11-22 21:43:49 | bibliotheque
■「かっぽん屋」 重松清著 (角川文庫)

様々な種類の短編を集めた短編集。
テーマは本当に多種多様。
そんな中私が気に入ったのは「デンチュウさんの傘」
「デンチュウ」って??と不思議に思いながら読み進めていくと、「あぁ...」と納得。
きっかけさえつかめれば、流れは変わるもの。

あと、「失われた文字をもとめて」も好き。

この本、電車で読み始めたのだが、いきなり性的な話でどうしようかと思った。
満員電車だったので、どこからかのぞかれているかもしれないと思い、あわてて本を閉じた。
その後は家で読むことに。
でも、すべてがその手の話ではなかったので一安心。
途中からは電車でも堂々と読める内容。

洋書絵本リスト (2006年11月12日現在)

2006-11-12 12:53:10 | bibliotheque
タイトル / 著者名 / ISBN (言語)

■ 「The COMPLETE TALES & POEMS of Winnie-the-Pooh」 / A. A. Milne / 0-525-46726-2 (English)

■ 「PUGDOG」 / Andrea U'Ren / 0-374-36149-5 (English)

■ 「Arlene SARDINE」 / Chris Raschka / 0-531-30111-7 (English)

■ 「SAMUEL TODD'S BOOK OF GREAT INVENTIONS」 / E. L. Konigsburg / 0-689-83202-8 (English)

■ 「THE WESTING GAME」 / Ellen Raskin / 0-14-038664-5 (English)

■ 「Draw Me a Star」 / Eric Carle / 0-698-11632-1 (English)

■ 「Little Cloud」 / Eric Carle / 0-698-11830-8 (English)

■ 「My Very First Book of Numbers」 / Eric Carle / 0-399-24509-X (English)

■ 「Papa, please get the moon for me」 / Eric Carle / 0-88708-177-0 (English)

■ 「The Tiny Seed」 / Eric Carle / 0-689-84244-9 (English)

■ 「Today Is Monday」 / Eric Carle / 0-399-23605-8 (English)

■ 「THE INK DRINKER」 / Éric Sanvoisin / 0-440-41485-7 (English)

■ 「SLEEPLESS BEUTY」 / Frances Minters / 0-14-056619-8 (English)

■ 「The Turkey Prince」 / Izzi Tooinsky / 0-670-88872-9 (English)

■ 「THE CATERPILLAR AND THE POLLIWOG」 / Jack Kent / 0-671-66281-3 (English)

■ 「COMET'S NINE LIVES」 / Jan Brett / 0-698-11894-4 (English)

■ 「STAR OF FEAR, STAR OF HOPE」 / Jo Hoestlandt / 0-8027-7588-8 (English)

■ 「ANIMALS SHOULD DEFINITELY NOT WEAR CLOTHING」 / Judi Barrett / 0-689-70807-6 (English)

■ 「A Series of Unfortunate Events 1 THE BAD BEGINNING」 / Lemony Snicket / 0-06-440766-7 (English)

■ 「The Fall of Freddie the Leaf」 / Leo Buscaglia / 0-8050-7195-4 (English)

■ 「The Ugly Princess and the Wise Fool」 / Margaret Gray / 0-8050-6847-3 (English)

■ 「NATE THE GREAT SAVES THE KING OF SWEDEN」 / Marjorie Weinman Sharmat / 0-440-41302-8 (English)

■ 「Judy Moody」 / Megan McDonald / 0-7636-1231-6 (English)

■ 「Sarah, Plain and Tall」 / Patricia MacLachlan / 0-06-440205-3 (English)

■ 「THE SHADOWMAKER」 / Ron Hansen / 0-06-440287-8 (English)

■ 「GUESS HOW MUCH I LOVE YOU」 / Sam Mcbratney / 0-76360013-X (English)

■ 「Peach & Blue」 / Sarah S. Kilborne / 0-679-89095-5 (English)

■ 「THE GIVING TREE」 / Shel Silverstein / 0-06-025665-6 (English)

■ 「The Missing Piece」 / Shel Silverstein / 0-06-025671-0 (English)

■ 「THE ADVEBTURES OF A NOSE」 / Viviane Schwarz / 0-7636-1674-5 (English)

■ 「THE EMPTY POT」 / - / 0-8050-4900-2 (English)

■ 「Les lettres de Biscotte Mulotte」 / Anne-Marie Chapouton / 2-08162499-0 (French)

■ 「Cendrillon」 / Charles Perrault / 2-08-160259-8 (French)

■ 「Petit Ours Brun dit non」 / Danièle Bour / 2-227-70904-9 (French)

■ 「Petit Ours Brun et le pot」 / Danièle Bour / 2-227-70905-7 (French)

■ 「La chenille qui fait des trous」 / Eric Carle / 2-87142-457-8 (French)

■ 「La Plus Mignonne des petites Souris」 / Etienne Morel / 2-08-166007-5 (French)

■ 「LA BELLE AU BOIS DORMANT」 / Grimm / 2-09-202110-9 (French)

■ 「Le Petit Chapron Rouge」 / Grimm / 3-314-21641-6 (French)

■ 「Un gâteau 100 fois bon」 / J. Capek / 2-08161399-9 (French)

■ 「roule galette」 / Natha Caputo / 2-08-166006-7 (French)

■ 「Jacques et le haricot magique」 / Robert Giraud / 2-08-160255-5 (French)

■ 「La robe de Noël」 / Satomi Ichikawa / 2-211-07792-7 (French)

☆英語、フランス語別 作者アルファベット順、書名順

今週読んだ本(2006年11月6~11月12日)

2006-11-11 20:11:37 | bibliotheque
■「小さき者へ」 重松清著 (新潮文庫)

子供とその父親との間の出来事をつづった短編集。
自分の子供なのにも関わらず、どう接していいのか分からない。
子供の意志(意思)、父親、夫としてのプライドなど。

「なんとなく」で高校をやめたいという女子高校生。
なんとしても止めたい父親の気持ちも分からないでもないが、
大概の高校生は口では「なんとなく」とは言っていても、
意外といろいろなことを考えているものである。
それをちゃんと言い表すことがへたくそなだけで。
たまには例外もいるかもしれないが...
自分の子供が「親が考えている」間違った方向に進むことは阻止したいかもしれないが、
それが「本当に」間違っている道なのかどうか。

子供が外で遊んでいると転んで怪我をするかもしれない。
だから外で遊ばせるのはやめよう。
家の中でも、痛くないようにスポンジの上で遊ばせよう。
そんなことをしていたら、子供の感覚が麻痺してしまう。
大きくなってしまったらいつまでもスポンジの上にいさせることはできない。
そのときに、スポンジの上にいるのと同じような行動をとった場合には大怪我をしてしまうかもしれない。
子供のときにスポンジではないところで遊んでいて、それなりに軽い怪我をしたりしていた子は、
大きくなったときに危険の予測が可能である。
転んでも痛くない環境で育った子供は、体に傷ができると痛かったり、血が出ることも分からず育っていくかもしれない。
実際それに近い子供は現在かなり多数存在するのではないだろうか。

大人は年齢的に自分でいろいろ経験してきたからこそ、子供よりは予測がつくかもしれないけれど、
子供は当然経験が足りないのだ。
親が言うことは経験上一応は真実のように見えるかもしれないけれど、
自分で実際に目で見て、触れて、感じなければ真実とは言えない。
親の役目は、実際にいろいろなことを子供に経験させ、考えさせることだと思う。
時には非情になってでも。
例えば道で転ばせて擦り傷を作らせてみる。
怪我をしたら痛い。血が出る。かさぶたができる。それを治りきる前にはがすとまた血が出る。
そうした子供の頃の経験が、体だけでなく精神的成長の糧となるような気がする。
いろいろ経験させて育った子供が「~したい」と言い出し、
本人がちゃんと悩んで結論を出したことであれば親として応援してもいいと思う。
明らかに犯罪や道徳に反することだったりした場合は別として。
その結果子供が後悔することが分かっていたとしても。
後悔することが悪いというわけではなし。
実際人生なんて後悔の繰り返しだと思うし。
だからこそ成長していける。
ただ、何も自分で経験していない子供の言うとおりにさせた場合はどうなるか...
取り返しのつかない結果に陥る確率が高くなる気がする。

自分に子供ができた際には、安全な道だけでなく時折肉体的・精神的痛みを伴う道を進ませてあげたい。
痛みとは言えども、決して虐待ではなく、日常生活で最低限起こりうる痛みのことなのでお間違えのないよう。
外で転んだりするのは肉体的痛み。
欲しいものが何でも入るわけではなく、我慢することは精神的痛み。