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*toi et moi*

時々、なんとなく思いついたいろいろなことについて...

今週読んだ本(2007年3月19日~25日)

2007-03-25 15:07:57 | bibliotheque
■「日本語教育と会話分析」 堀口純子著 (くろしお出版)

実際会話をする際、教科書のようにセリフが続くことは通常ありえない。
例えばAが発話し、その発話を聞き終わってからBが返すということ。
最近の教科書はどうだか分からないけれど、私の時代の英語の教科書はそうだった。
普通会話をするときはどのような流れで進んでいくかというと、
間にあいづちが入る。ほとんどの場合。
あと、言葉に詰まったときなどは相手の助けが入り、話者が取って代わられることもしばしば。
この本はこのような「あいづち」や「省略」「推測」などに焦点を当てたもの。
なかなか面白かった。
それぞれの会話の中で現れるあいづちの機能について解説してある。
おなじ「はい」でも場面やイントネーションによってその表す意味はさまざま。
普段何気なく口にしているあいづちをここまで分析しているなんて。
自分が友達と話しているときにするあいづちも、後で自分でちょっと分析してみたりして。

今週読んだ本(2007年3月12日~18日)

2007-03-17 16:23:18 | bibliotheque
■「日本語教育のための誤用分析 中国語話者の母語干渉20例」 張麟声著(スリーエーネットワーク)
■「日本語クラスの異文化理解 日本語教育の新たな視点」 角田三枝著(くろしお出版)

前者は途中で放棄。
というのも、タイトルにあるとおり「中国語話者の母語干渉20例」ということで、
中国語ではこういうときにこう言います。
だから、その規則を日本語にも当てはめて話すので、こういった誤用を犯します。
ということが延々と書かれている。
それを読んでいて、「...で?」という感じになった。
現在同じ職場で働いている中国人。
彼女の日本語力はかなりのレベル。
そんな彼女でも、たまに「??」と思うような日本語を言うことがある。
この本に書かれているような例の発話を。
私には、この本が日本語と中国語の文法の微妙な差異を羅列しただけのような気がしてならなかった。
これは日本語教師が読んでももちろんいいのだけれど、
それよりも中国語話者が読むべきものなのかもしれないと思った。

後者はスラスラと読めるエッセイのようなもの。
著者が日本語教師として日本語を教える過程で遭遇したさまざまな異文化接触について。
生徒から出た日本語や文化に関する疑問について、一緒に考えたことなど。
専門的なことはほとんど書いておらず、「日本語教師のある一日」をいくつか抜き出して本にした感じ。
教室で使えそうなネタもあり、楽しく読むことができた。



もう1冊

■「算法少女」 遠藤寛子著 (ちくま学芸文庫)

江戸時代の算数好きの町人の娘の話。
お城の姫君の算数指南役を仰せつかったり、
寺子屋に通えない子供たちのために近所で読み書きそろばんを教えたり。
ごく限られた階級の人たちのものであった「教育」を町の人たちも欲するようになった時代。
この本が実話であったか否かは知る由もなく。
それでも、この本が江戸時代に出版されたのは意義深いことであると思う。
時代が、文化が変わりつつあるころには間違いない。

今週読んだ本(2007年3月5日~11日)

2007-03-10 10:12:42 | bibliotheque
■「日本語学習者の文法習得」 野田尚史/〔ほか〕著 (大修館書店)
■「たそがれ清兵衛」 藤沢周平著 (新潮文庫)

「日本語学習者の文法習得」は誤用分析について非常に分かりやすく解説した本。
なぜどの学習者も似たような間違いをおかすのか。
母語の干渉とは別の原因で。
以前よりこの分野には多少なりとも興味があった。
自分がもし日本語学習者と長期的に対峙できる機会があれば、中間言語や誤用分析の研究をしてみたいと思った。
データの収集、分析など大変だとは思うけれど(しかも日本語を教えることももちろん並行しながら)ぜひ取り組んでみたい研究テーマ。
その他この分野に関わる参考文献もこれから読み漁ってみようと思う。

「たそがれ清兵衛」は私にとって初めての藤沢周平さんの作品。
普段は周りから浮いた感のある存在の侍を主人公とした短編。
最後には活躍してみんなに見直されるけれど、やっぱりどこかほんわかしたようなのんびりしたような、ほのぼのした気持ちになる。
途中、政治的な話になる部分は私には読みづらく感じたけれど、
ほかの作品も読んでみたい気になった。

今週読んだ本(2007年2月26日~3月4日)

2007-03-05 21:05:06 | bibliotheque
■「日本語教育のための心理学」 海保博之・柏崎秀子編著 (新曜社)
■「香水 ある人殺しの物語」 P・ジュースキント著 (文春文庫)

前者は心理学・日本語教育についての入門書。
読みやすい。

後者は映画化されるというので知ってはいた。
amazonで何かいい本はないかと物色していたときに「香水」が表示され、
あらすじを読んでみると面白そう!
「匂い」に見せられた男が殺人を繰り返す。
でも、読んでみると、殺人を犯すまでの前振りが長い!
あまり面白くなかった。
これは原作自体がまずいのか、翻訳がまずいのか。
なかなか物語の世界に入り込めず。

でも、今週水曜日「パフューム」見に行きます。

今週読んだ本(2007年2月5日~11日)

2007-02-12 22:20:53 | bibliotheque
■「イン・ザ・プール」 奥田英郎著 (文春文庫)
■「哀愁的東京」 重松清著 (角川文庫)
■「天井男の奇想 倒錯のオブジェ」 折原一著 (文春文庫)

以上3冊。

PCをリカバリして、デジカメから写真を取り込むソフトをインストールする前にブログを書き出してしまったため写真なし。

1冊目。
名医なのか迷医なのか。
そんな神経科の医者のところに来るそれぞれに種々の悩みを持った患者たち。
最初は半信半疑で医者に掛かるも最後にはすっきり解決。
その解決の仕方が偶然なのか仕組んでいるのか。
真面目な話に飽きてきたら、ちょっと息抜きに。ささっと。

2冊目。
残念ながら私にはちょっと...
華やかな過去の次にある寂しさ、哀しさ。
まだ自分自身が若いからか、それほどの過去を持っていないからか、実感がわかない。
ふ~ん、という感じ。

3冊目。
ミステリー。サブタイトルにあるように、本当に倒錯。いまだに。
井坂幸太郎さんの「ラッシュライフ」のように、登場人物のそれぞれの視点で順番に話が進んでいく。
最後に次々明かされる種明かし。
私好みで面白かった。

今週読んだ本(2007年1月29~2月4日)

2007-02-03 12:42:01 | bibliotheque
■「犬神家の一族」 横溝正史著 (角川文庫)
■「きよしこ」 重松清著 (新潮文庫)

初金田一。
稲垣吾郎の特番では流し見したけれど。
おもしろい。すごく。私好み。
もっと読みづらいかと思ったけれど、意外と全くそんなことはなく。
他の事件も購入検討中。

「きよしこ」は私としてはイマイチ。
吃音のせいでうまく自分のことを伝えられず、苦労する話。
少年時代の吃音と友達との関係をつづったいくつかの話。

今週読んだ本(2007年1月22~28日)

2007-01-28 18:34:57 | bibliotheque
■「むかし僕が死んだ家」 東野圭吾著 (講談社文庫)
■「ZOO1」 乙一著 (集英社文庫)
■「ZOO2」 乙一著 (集英社文庫)

「むかし僕が死んだ家」は失われた過去を求めてある家を捜索に行く話。
登場人物は2人だけ。場所もほとんど変わらず。
こんな限られた条件での話にもかかわらず、かなりおもしろい。
だんだん解かれていく過去の謎。引き込まれる。

「ZOO」は短編集。
さまざまな話で構成されている。
「ZOO1」の最初の作品「カザリとヨーコ」で衝撃を受けた。
読んでいて最後の場面で「はっ!」と声が出そうになった。
とにかくおもしろい短編集だった。
私は2よりも1のほうが気に入った。

今週読んだ本(2007年1月15~21日)

2007-01-20 19:06:23 | bibliotheque
■「流星ワゴン」 重松清著 (講談社文庫)
■「天の瞳 あすなろ編Ⅱ」 灰谷健次郎著 (角川文庫)

前者は、人生に絶望した男性が、自分の人生の分岐点に立ち返る話。
人生の岐路は至るところに。
その時には分からなかったけれど、後になって思い返してみると...ということは多々ある。
人生の岐路とまではいかなくても、「あの時こう言っておけば」「こうしておけば」というのは間々ある。
それをそのまま放置するのではなく、心に留めておくことが必要。
次の機会に繰り返さないように。
でも、些細なことだからすぐ忘れてしまうのが常だけれど。

「天の瞳」
年末の新聞で知ったのだが、灰谷健次郎さん亡くなってたんですね。11月末に。
知らなかった。
この本。少し理想論すぎる気がするけれど、私の好きな作品。
この本を読むと、自分の行動・態度・考え方について非常に考えさせられる。