中国人民銀行(中央銀行)の周小川・行長(総裁)は5日、今後の利上げについて、5月の消費者物価指数(CPI)の数値を見て判断するとの見解を示した。
同行長は、高騰する豚肉や鶏卵など食料品価格に注視するも、物価指数の一部に過ぎないとして、CPIへの影響は小さいとの見方を示した。ただ、今月10日以降に国家統計局から発表される5月のCPI統計データによってはさらなる引き締め策を行うことも示唆した。
中国人民銀行は今年のCPI上昇幅の上限を3%以内に抑制する目標設定をしたものの、すでに今年に入って4月までに2カ月連続で目標値を突破。5月の上昇幅は豚肉価格の高騰などを受け、今年最高を記録するとの声が高まっている。
なお、発展改革委員会の調査によると、5月の全国36大中都市の豚肉価格は前月比(前年比ではない)平均10.5%上昇している。
http://www.sdpc.gov.cn/jggl/jgqk/t20070531_139044.htm