中国経済ニュースクリップ

中国経済に関して興味深い新聞記事をクリップしていきます。

「利上げはCPI見て決める」、周行長[経済]

2007年06月07日 | 金融

中国人民銀行(中央銀行)の周小川・行長(総裁)は5日、今後の利上げについて、5月の消費者物価指数(CPI)の数値を見て判断するとの見解を示した。

同行長は、高騰する豚肉や鶏卵など食料品価格に注視するも、物価指数の一部に過ぎないとして、CPIへの影響は小さいとの見方を示した。ただ、今月10日以降に国家統計局から発表される5月のCPI統計データによってはさらなる引き締め策を行うことも示唆した。

中国人民銀行は今年のCPI上昇幅の上限を3%以内に抑制する目標設定をしたものの、すでに今年に入って4月までに2カ月連続で目標値を突破。5月の上昇幅は豚肉価格の高騰などを受け、今年最高を記録するとの声が高まっている。

 なお、発展改革委員会の調査によると、5月の全国36大中都市の豚肉価格は前月比(前年比ではない)平均10.5%上昇している。
http://www.sdpc.gov.cn/jggl/jgqk/t20070531_139044.htm


今年は14%の伸びに、小売総額予測

2007年06月07日 | 国内マクロ

今年は消費の伸びがさらに加速するもようだ。商務部と国際貿易経済合作研究院はこのほど、共同で発表した流通業の発展報告の中で、今年の全国の社会消費品小売総額が8兆7,000億元(約140兆円)規模に達するとの予測を示した。伸び幅は14%前後としており、2004年から続く10%超の好調な伸びを維持し、引き続き右肩上がりの成長となる見通しだ。

消費の伸びについて、同報告では、便利な商品が増えたことや供給サービスが充実したことのほか、流通業の急速な発展が背景にあると分析。昨年の社会商品流通総額は前年比24%増の59兆6,000億元に達しており、伸び幅では1.2ポイントの下落となったものの、依然として高い成長をたどっている。流通システムの改善や実務面での人材不足など課題は残るが、流通産業の規模は今年さらに拡大するとみられ、消費拡大にも大きく影響するとしている。

昨年の社会消費品小売総額は、97年以来最高の前年比13.7%増で7兆6,410億元となっている。6日付国際商報など各紙が伝えた。