中国経済ニュースクリップ

中国経済に関して興味深い新聞記事をクリップしていきます。

中国、追加利上げ=景気過熱防止で、今年4回目

2007年08月21日 | 国内マクロ
【北京21日時事】中国人民銀行(中央銀行)は21日、金融機関の貸出・預金基準金利を引き上げ、22日から実施すると発表した。1年物の預金金利は0.27%、貸出金利は0.18%それぞれ引き上げられる。利上げは7月に続くもので、今年4回目。
 中国経済は1~6月の成長率が11.5%と、加速傾向にあり、人民銀は連続の利上げによって、景気過熱の防止に強いメッセージを発した。 
 中国では大都市を中心に不動産開発など投資活動も活発。このところ、固定資産投資も一段と加速している。また、7月の消費者物価指数は前年同月比5.6%上昇と、10年ぶりの高い伸びを記録した。利上げは物価急上昇を抑制する狙いもあるとみられる。
 利上げにより1年物の預金基準金利は3.60%、貸出基準金利は7.02%となる。
 預金金利の上げ幅を貸出金利より大きくしたのは、高騰する株式などに個人預金が流出しているため、預金の相対的な魅力を高めることが狙いとみられる。(了)