光の森

~記憶のかなたの故郷~

ファウスト博士

2015-11-29 20:38:44 | 夢の記

晩秋、木々の葉が枯れて地面に落ち、尖った枝が剥き出しになり、灰色の空に突き刺して来る。なんとなく暗く淋しくなる時、いつも心の中にファウスト博士が側にいる。深い地中の洞窟のような家で、私達の前ではちょうど良い大きさになっている、赤々と燃える地球の炎を見つめ、温められて過ごす。彼は私の「おじいちゃん」なのだ。昔夢にファウスト博士が現れた。私を旅に連れて行くと、引っ張り出した。荒れた暗い海へ、小さな船で・・・。

          

   

  

  

ラファエロが描いた「アテネの学堂」のプラトン。それが夢で見たファウスト博士。高校時代、倫理・社会の授業で同級生と二人で、プラトンを調べて発表することになった。しばらく関係の本等読んでいると、「私のおじいちゃん」と思ってしまった。「アテネの学堂」のプラトンのモデルはレオナルド・ダ・ヴィンチ。訳が分からないのに、身体の中から強制的な力が働き、ゲーテの「ファウスト」を読まされた。私の中では、プラトンもダ・ヴィンチもゲーテもごじゃごじゃ一緒くたになってしまっている。そしてまた訳が分からないままに、ユングの本に出会あった。頭の中には何も残ってないが、読んだ内容の雰囲気を私の無意識が吸収してしまったような。そして現実とは違うような空間がある。学術的なことはさっぱり分からないのに、夢のような世界。

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