その日の出来事

その日に観て聴いて感じたことの忘備録

文楽第二部 奥州安達原

2014-11-23 22:21:58 | 観劇


国立文楽劇場

奥州安達ケ原を文楽で通しで上演、と聞いて久しぶりに劇場へ足を運んだ。
<朱雀堤の段>や<環の宮明御殿の段>は観たことはあるんだが、
亀ちゃんこと四代目さんの「黒塚」の婆さまが、あんな恐くて起伏に富んだ
ある意味ユーモアのある?キャラクターだと思わなかったので
観ているこっちも一気にいろんな感情が渦巻いた。
ってこの物語は、登場人物たちの愛憎と情愛が実に濃くて泥臭い。
最終的には「腹立つわー」的な人物がいないので、やるせなくもあるけど
源平合戦以前の武士の心意気(江戸時代のものとは違う)の芯が通っていて
キュンと来た(^^)
なんなんだろうねぇ、あの男振りは!
あんたもあんなに潔くて尽くす女なのか?と突っ込まれれば困るので
大きな声では言えないけど、つい保身に走ってる輩を思い起こして
ふぅ。。。と素敵な溜息を漏らしてしまう帰り道だった。

ここ最近話題に上る市長とのあれこれのおかげで、段々チケットが
取りにくくなったなぁと思うし、若い人たちの数も増えてる。
縛り上げるばかりではなく、大阪市ももう少し文化的な催しや施設に
予算を割いてもらいたいのが正直なところ。
銭勘定だけではなく生活のちょっとした何かを豊かにしてくれることも
あるんだよね、文化的なものってさ。



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