特に期待をしたわけでもなく、が良かったのかすごく面白い映画だった。
アメリカからやって来て10年のバンカーと中華系のおもちゃのデザイナー
がバールで出会い、蘭桂坊までの道案内がてら差し障りのない会話から
その先に誘う躊躇いと探りあい。
1年後に再会、また同じシチュエーションを繰り返すも踏み出せないのは
互いにいるパートナーが止まらせているのか?
最後にどうする?どうなる?と思わせた途端エンドロールが流れるいきなりのラスト。
タクシーの運転手の煽りのタイミングもルビーとジョシュの表情も秀逸。
してもしなくても後悔、思い出は美しくとはならないんだろうなぁ。
大人のきれいごとだけでは終わらない一歩先の、こちらに選択を委ねらた
わくわくを残して。
香港の習慣や文化に馴染めない中華系のルビーと、それに慣れていくからと
受け入れて暮らすジョシュ。
その比較が逆で面白い。私はそれらを面白いに愛しく思っていたので西洋的感覚からはそーなのか!と思ったり。