海流のなかの島々

狭く浅くな趣味のあれこれを
波の彼方から語ります

「ウサニ」 @ル テアトル銀座

2012-08-17 14:29:36 | 山本耕史くん

野島さん、永山さん、小室さん。ご本人たちの人となりは別にして、旬とは言えない3人のタッグにあまり期待せず劇場に向かいましたが…。

 

 

案の定、しょーーーーもない舞台だったわ。今まで観てきた中で見事ワースト1に輝きそうな勢いです(汗)

 

ファンタジーはどちらかというと好きなんで、妖精ちゃんたちが歌い踊ろうが、マンガチックなヘビちゃんの幕が降りてこようが微笑ましく観られましたが、結局のところ「ファンタジ-」という感じでもなかったなぁ。キングスネークと妖精たちの世界、それにウサニの存在のみがかろうじてファンタジー。それ以外はごくごく普通の日常という感じで拍子抜けでした。

キャストの皆さんには全く不満はありませんが、とにかく脚本がねぇ…。もともと「本当の愛」などというものに全く興味がないし、それを哲学的に思考する高尚な脳ミソも持ち合わせていないので、ワタシにとってどーでもいい内容が延々と続いていくのにはうんざり。しまいには、こんな膨大な量の(しょーもない)セリフをこつこつ覚えて喋っている溝端くんが気の毒になってしまいました。「コーゾー、アイ!」「サラタハ、アイ!」を連呼するウサニにも飽き飽き。これじゃぁウサニじゃなくてウザニだ。どうして「さらったら、愛」なのかちっとも分からなかった。(キャストの方は良かったんですよ、あくまでセリフ、ストーリーが、です) 倦怠期の向こうに本当の愛があるっちゅう思想にも、ヲイヲイヲイと思ってしまった。  

一番ムカついたのは、コーゾー父が「浮気を繰り返した俺たちを母さんは許してくれている」というセリフ。全体的に男目線のストーリーだったけど、これには開いた口が塞がらないどころか、顎が床に落っこちるかと思ったわ。男は結局「どんなに外でおイタをしてきても笑って許してくれるお日様のような女性」を求めてるんですかねぇ。あ、そうか!この舞台は男にとってのファンタジーだったのかも!? 

最後は屍体に入り込んでまでコーゾーを追いかける妖精ピン。グロいけどここは唯一心に響いたシーンでした。ウサギのぬいぐるみという可愛らしい容れ物ではなく、凄まじい姿と化したところにピンの必死さが見えたから。とはいえ、結局「私を愛して愛して愛して」としつこくアプローチして妻の座に収まる押しかけ女房の物語だったような気がしたのはワタシだけでしょうかねぇ?そしてコーゾーはやっぱり浮気する気がする。

 

では、役者さんについて

 

★溝端淳平くん 

ホントに素直で良い子なんだろうなぁ。お芝居はまだまだ拙いけれど、一生懸命さに好感が持てる。哲学的なことを語る長セリフが時々蜷川芝居での藤原竜也くんに似てた。

★真野恵里菜さん

いや~、なんて可愛らしいんでしょう。ぽっちゃり丸顔にピンクのチークが映えて、桃のお菓子のよう。こんな風に生まれていたらワタシの人生変わっとっただろうな~としみじみ思いましたよ。男性ファンがたくさん来ていたのも納得のキュートさ。ウサニの腕は大根をスパッとふたつに切り落としたようなデザインで指もないから、物を掴んだりするのは大変そう。その不自由な手で床に落ちた画用紙を拾い上げる姿にきゅんきゅんしました。

★高岡早紀さん

以前は興味のなかった女優さんでしたが、NHKの「テンペスト」で「お、上手い!」と感じてからは注目度大アップ。この舞台でもとても良かったです。顔の綺麗さもさることながら、とにかく全てのポージングが美しい。浴衣を着たときは女性はS字に立つと美しい、と先日TVで聞いたばかりでしたが、彼女もきっちりS字になまめかしく立ってました。両足が「人」の字みたいな超内股なんですよね。どうやったら美しく見えるかちゃーんと分かってる。更に好きになりましたよ。

★耕史くん

「ラビリンス 魔王の迷宮」というファンタジー映画が大好きで、この舞台もそんな雰囲気だと面白いかも、と思っておりました。まぁ内容は全然違いましたが(笑)、キングスネークはこの映画に出てくるデヴィッド・ボウイ演ずるところのゴブリンの魔王にちょっと似てなくもなく、ワタシ的にはなかなかのヒット。顔のメイクも好みです。写真を買ってないので分からないんですが、ウロコっぽいメイクだったんでしょうか?ただあのもんぺみたいなパンツはな~~。せっかくの細腰と長脚が拝めないと悶えた耕史ファンも多いのでは?ファンゴコロを分かってない衣装さんをちょっと恨みました。ぶーぶー。

「ラビリンス」の魔王様みたいのが良かったよ~。↓↓  こっちは歌もあるしさ。

 

アドリブも色々ありました。ウサニを見て「これをコスプレという。人間はどうしてコスプレをしたがるのか」みたいなことを言ってたけど、「おまえもコスプレだろ」と心の中でツッコミ。2度目のカーテンコールではしっぽを折りたたんで登場。去り際に1列目センター下手寄りだったワタシの真ん前にびよーんとしっぽ攻撃をしてくれました♪ 夜店で売ってる吹き戻しの笛みたいだった。振り返ってニヤリと笑いつつ捌けていくこーちゃんがカッコヨカッタよ~。行ってヨカッタ(単純)

 

この日は真野さんたちのアフタートークもありましたが、名古屋に行かねばならなかったのでパス。残念無念。



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6 コメント

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Unknown (みもざ)
2012-08-18 10:42:09
タイトルといい、耕史クンのスネークといい、
一体どんなお話しなんだろ?と思っていましたが…。
私はディズニー以外のファンタジーは受け付けないので、
ちかさんの感想を読んで何だかホッとしました。
わざわざ行かなくて良かったぁ…って(笑)。
久しぶりに生耕史クンの舞台姿が拝めただけで良し!としましょう。
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Unknown (ruka339)
2012-08-18 14:58:56
ちかさんこんばんわ
「ウサニ」ご覧になったんですね
スネークさまどんなアドリブをおしゃいましたか?
聞いたお話では日替わりごとにちがうアドリブを
おしゃると聞きました

私!明日初東京へ行きます
JR東京駅に着くなり、ル テアトル銀座へ行くのに
もし、わかたなかったらタクシーで行こうと
思います(不安でありますが)
*なんせ初めてなもので(^_^;)(帰りは無事京都へ帰れるといいなあ~)
明日、スネークさまどんなアドリブを
おしゃるか?楽しみです。







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みもざさんへ (ちか)
2012-08-18 21:24:47
みもざさんもきっとこれは気に入らないと思うわ~。
私は名古屋に行くついでだからいいけど。
それに一列目センターだったし生耕史くんは堪能できました(^^)
しばらくは薄桜記を楽しみましょう。
チクチクは平日ですがお会いできるかしら?
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rukaさんへ (ちか)
2012-08-18 21:35:39
アドリブはいくつかあったと思うんですが、
もう一週間以上経ったので思い出せないです(汗)
とうとう明日観劇ですね。
東京駅で新幹線を降りてすぐの八重洲南口から出て、
のんびり歩いても15分位で劇場に着きましたよ。
スマホのアプリでマップを見ながら行けば迷うことはないかも。
タクシーもいいかもしれませんね。
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Unknown (june)
2012-08-29 16:53:44
あ、バッサリ斬りましたねw
なんだか気持ちいいわー!

>もともと「本当の愛」などというものに全く興味がないし

同じく!同じく!
しかも他人からクドクドと教えられたくないしw
可愛くないですよねぇ。
すべてが男にとって都合の良いファンタジーでしたね。
そんな桃源郷なんてあるかいっっていう(笑)
スネークさまには大満足でしたけど。
カテコのお楽しみ含めてねw

んで、魔王さまステキ!
この作品見てると思うんだけど忘れてました。
雅こーちゃんでこんなコスプレがお似合いなのは確認済み。
ちょっとこーちゃんで妄想しながら観てみますわ~♪
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juneさんへ (ちか)
2012-08-30 11:53:51
はは、バッサリやってしまいました(笑)

年上の悪女に手ほどきを受け、
ロリータ系美少女は浮気を黙認。それでも一途に愛してくれる。
母親からは無償の愛。
まさに男にとって都合の良いファンタジー。うんざりですワ(苦笑)

ワタシもスネークさまには満足です♪
自分の手を見つめながら、グワ~ッとワル顔したところなんてヨカッタわぁ。
カテコもいいお顔をしてました。

魔王さまの衣装、いいでしょ!
「ラビリンス」、juneさんも観てましたか。
ワタシはめっちゃハマって、ファミコンゲームのソフトまで買って遊んでました。
でもCGに慣れた今見返すとちゃっちぃかもしれませんね。
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